「VOCALOID小説」
日出ずる国の暗黒郷(ディストピア)
ボカロ小説・日出ずる国の暗黒郷(ディストピア)34
不意に立ち止まり仲間を制したメイコに、仲間達は緊張に満ちた視線を投げかける。
「何か聞こえたの?掃討部隊の奴ら?」
不安げなルイの問いかけにメイコは首を横に振る。
「多分違うかと。でもものすごい勢いでこっちに来てる。軽トラにしてはスピードがありすぎるような・・・」
微かに眉をひそめつつメイコが呟いたその時である。道の向こうから見覚えのある軽トラがものすごいスピードで―――どう控えめに見積もっても時速100km以上の早さでこちらにやってくるのが見えたのである。軽トラは更にメイコ達に近づき眼の前で止まる。
「おまたせ~!!」
それはハルが運転する軽トラだった。しかしどこをどう考えても早すぎる―――敵が変装したものかも知れないとメイコを始め全員が身構えるが、それに気がついたハルが苦笑いを浮かべる。
「あ・・・ちょっとばかりスピード違反はしちゃったかな」
「ちょっと、じゃないでしょ!向こうで子供たちを下ろして、簡単に事情を話す時間を差し引いたら残りの時間なんて殆ど残っていないはず・・・」
「あ、事情説明はツバサに任せてきた。あの子の方が私よりしっかりしてるし、事情説明もちゃんとできるでしょうから」
「・・・単純に軽トラぶっ飛ばしたかっただけじゃないの?すぐそこでさえ120km/hも出ていたのよ?もっと走りやすい道だったら絶対150km/hは出しているわね」
メイコの指摘にハルは心外だとばかりに大仰な表情を浮かべた。
「失礼ね!そんな遅いはずないでしょ!」
ハルの一言にその場にいた仲間達は唖然とする。その表情を確認しつつハルは更に釈明を続ける。
「いつ敵に襲われるか判らない状況なのに、歩きの仲間を長時間放っておけるとでも思うの?もういち早く迎えに来なきゃと焦って・・・」
「ふぅ~ん、焦っていても早すぎるけど」
レイカのツッコミにルイも頷く。そして止めとばかりにメイコが軽トラのフロント部分をコンコンと叩く。
「エンジン、改造したでしょ?このエンジン音、4tか8t用のものだもの」
メイコの言葉に、ハルは乾いた笑いを浮かべつつ天を仰いだ。
向こうからものすごい勢いでやってきたのは、仲間のハルでした(≧∇≦)/しかしものすごいスピードで(^_^;)
なのでメイコ達はてっきり『敵が襲撃してきた』、または『敵がハルに化けてやってきた』と思うのも無理からぬことなのです。
うん、瓦礫が散乱している道で時速100km以上とかありえないでしょう(^_^;)だからこそ子供たちにも『運転が荒っぽい』と恐れられるのです(-_-;)でも一番運転が上手いのもハルだったりする・・・だからこそ子供たちを軽トラの荷台に載せ、川崎まで先に送らせたというのがあるのです。
さて、今度は大人たちの番( ̄ー ̄)ニヤリハルも子供たちほど甘やかさないでしょう―――一体どれくらいの速度で川崎までぶっ飛ばすのか、来週の更新をお楽しみくださいませm(_ _)m
「何か聞こえたの?掃討部隊の奴ら?」
不安げなルイの問いかけにメイコは首を横に振る。
「多分違うかと。でもものすごい勢いでこっちに来てる。軽トラにしてはスピードがありすぎるような・・・」
微かに眉をひそめつつメイコが呟いたその時である。道の向こうから見覚えのある軽トラがものすごいスピードで―――どう控えめに見積もっても時速100km以上の早さでこちらにやってくるのが見えたのである。軽トラは更にメイコ達に近づき眼の前で止まる。
「おまたせ~!!」
それはハルが運転する軽トラだった。しかしどこをどう考えても早すぎる―――敵が変装したものかも知れないとメイコを始め全員が身構えるが、それに気がついたハルが苦笑いを浮かべる。
「あ・・・ちょっとばかりスピード違反はしちゃったかな」
「ちょっと、じゃないでしょ!向こうで子供たちを下ろして、簡単に事情を話す時間を差し引いたら残りの時間なんて殆ど残っていないはず・・・」
「あ、事情説明はツバサに任せてきた。あの子の方が私よりしっかりしてるし、事情説明もちゃんとできるでしょうから」
「・・・単純に軽トラぶっ飛ばしたかっただけじゃないの?すぐそこでさえ120km/hも出ていたのよ?もっと走りやすい道だったら絶対150km/hは出しているわね」
メイコの指摘にハルは心外だとばかりに大仰な表情を浮かべた。
「失礼ね!そんな遅いはずないでしょ!」
ハルの一言にその場にいた仲間達は唖然とする。その表情を確認しつつハルは更に釈明を続ける。
「いつ敵に襲われるか判らない状況なのに、歩きの仲間を長時間放っておけるとでも思うの?もういち早く迎えに来なきゃと焦って・・・」
「ふぅ~ん、焦っていても早すぎるけど」
レイカのツッコミにルイも頷く。そして止めとばかりにメイコが軽トラのフロント部分をコンコンと叩く。
「エンジン、改造したでしょ?このエンジン音、4tか8t用のものだもの」
メイコの言葉に、ハルは乾いた笑いを浮かべつつ天を仰いだ。
向こうからものすごい勢いでやってきたのは、仲間のハルでした(≧∇≦)/しかしものすごいスピードで(^_^;)
なのでメイコ達はてっきり『敵が襲撃してきた』、または『敵がハルに化けてやってきた』と思うのも無理からぬことなのです。
うん、瓦礫が散乱している道で時速100km以上とかありえないでしょう(^_^;)だからこそ子供たちにも『運転が荒っぽい』と恐れられるのです(-_-;)でも一番運転が上手いのもハルだったりする・・・だからこそ子供たちを軽トラの荷台に載せ、川崎まで先に送らせたというのがあるのです。
さて、今度は大人たちの番( ̄ー ̄)ニヤリハルも子供たちほど甘やかさないでしょう―――一体どれくらいの速度で川崎までぶっ飛ばすのか、来週の更新をお楽しみくださいませm(_ _)m
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