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「紅柊(R-15~大人向け)」
甲午・春夏の章

破れ寺の大黒・其の貳~天保五年二月の決意(★)

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仲春とは名ばかりで、二月の夜はまだまだ寒い。春を感じさせてくれるものといえばどこからともなく漂ってくる梅の香だけという寒さの中、清充は法衣を脱いで濡れ縁に置くと下帯一つで井戸に近づいた。丁度中天にまで昇ってきた十六夜が井戸の水面に映り、ゆらゆらと揺れている。

「月は・・・・・どこまでも清らかなのですね。私とは大違いだ。」

 清充は月影を見つめ苦笑いを浮かべると、井戸に釣瓶を落とし水を汲みあげた。そして間髪入れずに頭からその水を被る。

「―――――!!」

 思わず叫びそうになるほど井戸の水は冷たかった。だが、清充は歯を食いしばり二杯目の水を汲み、再び頭からそれを被る。何杯も何杯も・・・・・もし、松明ほどの灯りがあれば冷水を被る度、あまりの冷たさに清充の身体から湯気のように白い気体が立ち昇るのが判っただろう。あまりの冷たさに身体は痺れ唇も紫色になっていったが、清充の体内を蝕んでいる邪念だけは鎮まることは無かった。

「何故・・・・・何故、邪念が消えないんだ!」

 三十杯ほど水を被った後、清充は苦しげに呻く。冷たい水を頭から被れば多少は頭も冷え、欲望も鎮まると思っていた。だが水を被り、頭が冴えれば冴えるほど浮かんでくるのは梅の無邪気な寝顔なのである。あの柔らかそうな頬に触れたい、ふっくらとした唇に己の唇を重ねたい―――――欲望はますます燃え上がり、力を漲らせた逸物は今にも下帯を突き破りそうだ。いっそ自分で慰めて欲望を吐き出してしまえば済むのかもしれないが、それも梅を汚してしまうような気がして出来ずにいる。

「落ち着け・・・・・冷静になれ、清充!お前は出家じゃないか!」

 僧都となる事で俗世の快楽と引き換えに学問を得ることが出来た。俗世にいれば冷や飯食いとして厄介者扱いされていたかもしれない清充だが、破れ寺とはいえ一つの寺を任されてさえいる。全ては出家したことで手に入れたものなのに、さらに俗世の快楽まで欲しているとは―――――自分の欲望の浅ましさに清充は吐き気を覚えた。

「修行が・・・・・足りぬ!もっと道を極めなければ・・・・・。」

 自分を信じきっている娘に対して欲望を抱いてしまうとは修行僧として、否、人間としてあまりにも情けない。せめていつまでも衰えを見せず熱り立っている逸物が収まりを見せるまで―――――清充は再び井戸から水を汲もうとした。その時である。

「清充様、お止め下さいませ!」

 若い娘の声が清充の行動を制する。そこにいたのは月明かりに照らされた梅であった。

「お梅さん・・・・・。」

 清充は釣瓶を手にしたまま唖然とする。

「こんな夜中に水垢離なんて風邪を引いてしまいます。それなのに・・・・・清充様、一体何があったのでございますか?」

 心配そうな表情を浮かべ、梅が一歩清充に近づく。

「お梅さん、近付かないで下さい!」

 清充は梅の方へ向き直り、鋭い声で梅の動きを牽制する。その瞬間、影になっていた清充の全身が十六夜の月明かりに顕わになった。

「あ・・・・・。」

 月明かりでもはっきりと、清充の股間が盛り上がっていることが判る。それに気がついた梅は恥ずかしげに顔を背けた。

「判ったでしょう・・・・・出家の身でありながら情けない・・・・・今の私は、あなたを傷つけかねない。だから・・・・・先に部屋に戻っていて下さい。」

 清充は梅に背を向け、蚊の鳴くような声で訴える。

「この寺であなたを預っている間、あなたに髪の毛一筋ほどの傷をつけたりはしません。だから・・・・・。」

 清充がそう言いかけた時である。不意に背後から梅が抱きついてきたのだ。慌てたのは清充である。

「お、お梅さん?は、離れて下さい!ね、寝間着が濡れて・・・・・。」

 自分でも何を言っているのか解らなくなるほど清充は動揺する。そんな清充の動揺に、更に追い打ちを掛ける一言が梅の口から発せられた。

「・・・・・お慕いしております。清充様。」

 自分の一方的な邪心だとばかり思っていた清充は、梅のその一言に驚愕し体を強張らせる。その強張りをどう解釈したのか、梅は更に言葉を続けた。

「私こそ、清充様に対して邪な想いを抱いてはならないと思いながら・・・・・でも、清充様が好きなんです!」

 梅は清充の背中越しに、思いの丈をぶつける。その言葉に偽りはない―――――清充は自らの身体に回された梅の腕をそっと外すと、梅の方へ向き直った。

「お梅さん・・・・・。」

 二人は月明かりの下、互いの顔を見つめる。そしてどちらからともなく自然と唇を重ね合わせていた。

(いけない・・・・・これ以上は。)

 だが、頭でそう思えば思うほど清充の身体は熱くなり、いつの間にかその手は梅の身体に回されていた。清充が貸している粗末な寝間着越しに、梅の柔らかな肢体が熱を帯びているのはっきりと感じられる。その心地良い熱に清充は腹を括った。

(御仏よ・・・・・お許し下さい。)

 清充の腕の中にいる清らかな乙女は、どんなにありがたく、貴重な教典よりも魅惑的だった。梅が相手だったら邪淫戒を破り、地獄へ落ちても構わない―――――清充は更に深く梅の唇を吸った。



 水垢離で濡れた身体を拭いた後、二人は布団が敷いてある小さな部屋へ戻った。

「くしゅん。」

 さすがに冷えたのか、清充がくしゃみを一つする。

「大丈夫ですか、清充様。」

 清充に寄り添っていた梅が心配そうに尋ねる。

「ええ、大丈夫・・・・・じゃないかもしれません。」

 悪戯っぽく笑うと、清充は梅の身体を抱きしめた。

「これ以上風邪がひどくならないように・・・・・お梅さんが温めてくれますか?」

 自分の口から睦言がすらすらと出てくる事に、清充は自ら驚く。

「ええ、喜んで・・・・・。」

 はにかみながらも、梅の手も清充の冷えきった背中に回される。そして再び唇を重ねながら二人は清充の煎餅布団に倒れ込んだ。互いに色事の経験が無いためか、その接吻はぎこちない。ただ唇を重ね、おずおずと舌先で互いの唇を突くだけ―――――だが、そんな拙い接吻でさえ二人にとっては刺激的なものだった。

(おなごとは・・・・・こうも柔らかく、温かいものなのか。)

 身体を密着させていると、梅の柔らかな乳房を寝間着越しに感じる。その肌に直接触れたいと清充は願いつつも、恥ずかしさが先に立って懐に手を差し入れりことさえ出来ない。もどかしい想いを抱きつつ梅の華奢な背中を撫でていると、扱き帯の結び目に手が当たる。清充は一瞬躊躇いながらも、意を決してその帯を解いた。
 自慰さえ知らぬ幼い頃に出家し、栴檀林の仲間内で密かに回された卑猥な内容の書物も男同士の性愛を描いたものが殆どだった。女人をどう愛撫して良いのかよく判らぬまま、清充は緩んだ梅の胸許に恐る恐る手を差し入れる。

「あの・・・・・大丈夫ですか?その、女人を抱いた事なんて無くてどうしていいものやら・・・・・。」

 清充の告白に一瞬目を丸くした梅だったが、すぐに優しく微笑む。

「ええ、大丈夫です。」

 梅の反応を見る限り決して大丈夫とも思えないのだが、清充に対して気を遣ってくれているのだろう。その健気な気遣いが愛おしくて、清充は梅の滑らかな頬に接吻を落とした。

「できるだけ優しくしますので・・・・・辛かったら言って下さい。」

 耳許で優しく囁かれる清充の言葉に、梅ははにかみながら頷く。その頷きを確認すると、清充はやわやわと梅の乳房を揉みしだき始めた。決して大きくはないが、形の良い乳房は清充の手を跳ね返すほどの弾力を持ち、その感触の心地よさに清充は夢中になる。そして清充の唇は自然と梅の乳首へと近づき、赤子のようにその紅の突起に吸い付いた。

「はぁっ・・・・・。」

 梅の唇から心地よさ気な吐息が漏れる。その甘く、切なげな声がもう一度聞きたくて、清充はさらに乳首を舌で転がし、柔らかく乳房を揉みしだいてゆく。

(何故、五戒で女犯が禁じられているか・・・・・解った気がする。)

 まだ唇を重ね、乳房に触れただけなのに、清充は梅に溺れかけている。このまま情交までいったらどれほどの快楽が待ち受けているのか―――――清充は恐ろしさを感じた。

(二度と、僧侶として立ち直れなくなるかもしれない。)

 だが、それを後悔してはいなかった。梅と一緒ならどんな苦難にも耐えてみせる。清充は本気でそう思った。

「せい・・・・じゅ・・・・・う・・・・・・さまぁ。」

 焦れたような声を上げ、梅は自分の乳房に喰らいついている清充の首を掻き抱く。そしてさらに身体を密着させてきた。はだけた寝間着から顕になった素肌が、清充の身体に密着する。欲情に熱く火照った梅の身体が心地よい。そして清充の腹に触れた、梅の足の付根辺りの湿り気に清充は気がついた。

(もしかして・・・・・。)

 清充は右手をさり気なく梅の脚の間に滑りこませる。

「あっ。」

 清充の不意打ちに梅は小さな声を上げ、脚を閉じ合わせてしまったが、それより早く清充の手は梅の秘所に滑り込んでいた。そこはまるで失禁でもしたかのようにぐっしょりと濡れそぼり、とりろとした蜜が清充の指に絡みついてくる。男の逸物とは明らかに違う造りの繊細な花弁や花芽を指先だけで感じながら、清充は梅の耳朶に唇を寄せた。

「こんなに・・・・・濡れてしまうものなんですね。」

 『おなごは興奮すると濡れる』と女遊びをする先輩僧侶に聞かされたことがあったが、まさにこの事かと清充は確信する。

「は・・・・・恥ずかしい・・・・・あんっ。」

 恥じらい、梅が両手で顔を隠そうとした刹那、清充の指が軽く花芽を引っ掻いた。経験のあるおなごであれば物足りなさに苛立ちさえ覚えるであろう弱い愛撫だが、梅にとってはそれさえ充分すぎるほどの刺激なのだ。

「恥ずかしいことなんてありませんよ。」

 梅の耳朶を甘噛みしつつ清充は指を蠢かせ、逸物を挿れる場所を探り始める。どこに逸物を挿れるのか。さすがに衆道とは違うだろう・・・・・そう思った矢先である。

「痛いっ!」

 不意に梅が叫び、身体を縮こませた。もしかしたら、と思って清充が指を挿れかけた場所に痛みが走ったらしい。

「あ、ごめんなさい。大丈夫ですか?」

「え・・・・・ええ。私も、その・・・・・・初めてで・・・・・。」

 梅は口ごもりながら言った。まだ未通となれば男の指でさえ受け入れるのは困難である。清充は一回起き上がると、梅の脚の間に入り込み未だ穢れを知らない場所を覗きこむ。ぷくん、と小さく膨らんだ花芽の下には控えめに開き始めた花弁が蜜に濡れ光っている。そしてその花弁に隠れるようにとろりとした蜜を溢れさせている小さな孔を清充は見つけ出した。小指でさえ挿れるのが困難そうなこの小さな孔に、果たして自分の逸物を挿れることができるのだろうか―――――急に清充は不安になる。

「あまり苦痛なようでしたら・・・・・今日は・・・・・。」

 止めましょうか、と清充が言いかけたその時、梅は首を横に振った。

「私は・・・・・どんな痛みにも耐えて見せます。だから・・・・・。」

 それは色香と言うよりは、何かに縋りたいという必死の訴えのように清充には聞こえた。

(そうだ、お梅さんは天涯孤独の身・・・・・。)

 無宿者たちに家族を殺され、自らは誰ひとり知人のいない江戸に迷い込んでしまった。今、梅が頼ることができるのは自分しかいないのだ―――――清充は欲情とは違う、梅を守らねばという使命感に駆られる。

「解りました。できるだけ・・・・・辛くないようにしますから。」

 清充は可能な限り優しい声音で梅に語りかけると、人差し指をゆっくり蜜壺へ挿れ始めた。その瞬間、梅の蜜壺はきゅうっ、と清充の指を締め付けてくる。さらに指に纏わりつく蜜越しに感じる膣内の襞は、まるで蚯蚓のように清充の指に絡みつく。そんな繊細な、梅の秘所を傷つけぬよう、清充はそっと指を動かし始めた。



UP DATE 2013.2.12

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自らの煩悩を水垢離で清めようとしていた清充ですが、あっさり梅に転びました(*´艸`*)そりゃ気になっている女の子に『好きですv』なんて言われたらよっぽど意志の強い人間か、起き上がれないくらい体調が悪い人間でない限り突っぱねるのは難しいでしょうv(起き上がれないくらい体調が悪い・・・・・というのも怪しいかも。疲れている時に限って『種の保存本能』が働くとも言いますので( ̄ー ̄)ニヤリ)
案の定、ノーマルな性癖の清充は梅を抱くことを選んだのですが・・・・・悲しいかな生真面目な栴檀林生活を過ごしていたためにドーテーなんですよね~(^_^;)要領の良い人はちゃっかり遊んだり、または手っ取り早く男の子の恋人を作っていたのでしょうけど、学業に専念していた清充は色恋には目もくれず優秀な成績で栴檀林を終了しました。なのでエッチのやり方は『何となく』しか解らないという・・・・・。そんな彼の相手、お梅ちゃんはどうも『ミミズ千匹』という名器の持ち主のようです。正直ドーテー君には勿体無いような気もしますが、まじめに勉学に励んでいたご褒美ということで^^

次回更新は2/19、果たしてショジョとドーテーの初体験はうまくいくのでしょうか^^宜しかったら(拙宅では極めて珍しい)初々しい二人の初体験、応援してやってくださいませ♪
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