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「紅柊(R-15~大人向け)」
甲午・春夏の章

藤の秘蜜・其の貳~天保五年四月の密会(★)

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 障子に映った若葉の影が初夏の微風に揺れる。木漏れ日によって形作られた光の欠片は障子をすり抜け、柔らかく芳太郎と縫の許へ落ちていった。

「・・・・・という訳なの!まったくあの男は!」

 先程までの萎れ方は何だったのか。ここに来るまでの出来事を話し終えた縫は、芳太郎の腕の中で怒りにむくれた。その瞬間、芳太郎は縫を抱きしめたままくすくすと笑い出す。

「ははは、ただやられっぱなしじゃないところがお縫さんらしいや。」

 芳太郎の安堵の言葉に、縫は面白くなさそうに眉毛を跳ね上げた。

「ちょっと芳ちゃん、笑い事じゃないわよ!一歩間違えば手篭めにされていたかもしれないのよ!」

 縫は眼光鋭く芳太郎を睨みつけるが、芳太郎はそれを歯牙にもかけず、更に強く抱き締める。

「・・・・・笑い事ですよ。だって怪我はしても操を守ってここまで来てくれたじゃないですか。ね、機嫌を直して。」

 芳太郎は縫の頬に己の頬を摺り寄せ、怒りに紅潮した頬や細いうなじに唇を這わせ始めた。縫の怒りを宥めようとするその甘えた仕草に、縫の怒りも徐々に収まってゆく。

「もう、芳ちゃんはすぐに甘えて・・・・・。」

 じゃれつく芳太郎を軽く叱りながらも、縫も芳太郎の耳朶に唇を寄せ軽く噛み付いた。



 十人並みの器量の縫だが、それだけに恋によって美しくなるさまは人目を惹いてしまうのかもしれない。可愛らしい桜とはまた違う、藤の花のようなしっとりとした大人の色香を漂わせる縫は、六歳年下の芳太郎から見ても振るい付きたくなる程だ。だからこそ一度は離縁した田辺もしつこくつきまとうのだろう。
 芳太郎は優越感に浸りながら縫の唇に己の唇を重ねた。本当なら貪り尽くしたいところだが、もしかしたら殴られた衝撃で口の中も怪我をしているかもしれない。芳太郎は探るようにそっと縫の口腔に己の舌を滑らせる。だが、そんな心遣いは無用だった。

「ん・・・・・。」

 侵入してきた芳太郎の舌に自らの舌を絡ませてきたのだ。どうやらいつになく慎重な芳太郎の接吻に焦れたらしい。一瞬このまま縫の攻めに身を任せようかとも思った芳太郎だったが、ちょっと縫をからかうのも面白いかもしれないと、あえて唇を離す。

「・・・・・芳ちゃん?」

 唇を離した芳太郎の真意が解らず、縫は小首を傾げた。濡れた唇が芳太郎を誘うように半開きに開いている。芳太郎はその唇を指先でなぞりながら意地悪く囁いた。

「怪我は大丈夫なんですか、お縫さん?俺はてっきり傷が痛みやしないかと遠慮していたんですけど。」

 その瞬間、縫は武士の娘でありながらはしたなく芳太郎を求めてしまった事に気が付いた。あまりの恥ずかしさに頬を真っ赤に染めて俯いてしまう。

「どうやら遠慮は無用みたいですね。」

 芳太郎は再び縫の胸許に手を入れると少し強引に襟を開き、豊かな乳房を顕わにした。そこには田辺に鷲掴みにされ、歯を立てられた痕跡がまざまざと残っている。すでに打ち身は紫色に変色し、縫の真っ白い身体に藤の花が映り込んでしまったかのようだ。

「打ち身でさえ美しく見せてしまうんですね、お縫さんは。」

 芳太郎は傷に触れぬよう気をつけながら乳房に舌を這わせると、つんと尖った乳首を柔らかく吸い上げた。

「あ・・・・っ。」

 頤を仰け反らせ、縫が甘い声を上げる。その声を確認した芳太郎は、舌先を使って乳首をちろちろと舐め続けた。いつにも増して優しい、しかし優しすぎて縫には物足りない愛撫が続く。

「芳・・・・・ちゃん。」

 芳太郎が縫を焦らそうとしているのは明白だった。縫は自分の胸に吸い付いている芳太郎の頭を抱え、自らの胸に押し付けようとする。だがその気配を感じた瞬間、芳太郎は乳首への愛撫を止めて縫を見上げた。

「大丈夫なんですか、お縫さん。打ち身がひどくなってしまいますよ。」

 芳太郎は今まで愛撫していたのとは反対側、歯型が付いている方の膨らみをやわやわと揉みながら、指の腹で凝った乳首を擦り上げる。その刺激に縫は過剰なまでの反応を示した。

「あふっ・・・・・大丈夫・・・・・だから・・・・・。」

「大丈夫だから?どうして欲しいんですか?」

 快楽に溺れそうになる縫に対し、芳太郎は愛撫の手を止めて尋ねる。自分はただ縫が痛くないように、いつも以上に丁寧に愛撫をしていただけだったのだが、それが縫にとっては焦らされているように思えるらしい。いつも以上に芳太郎を求めたいのに、矜持が邪魔をして自らそれを許すことが出来ない・・・・・そんな縫に対し、悪戯心が湧き上がる。

「こんな傷つきやすくてか弱いおなごの肌を、これ以上傷めてしまうわけにはいかないでしょう」

 もっともらしい言い訳をしながら、芳太郎はうっすらと打ち身ができている鳩尾を避け、脇腹を指先で撫でてゆく。

「あんっ、くすぐったい。」

 縫はくすぐったさとその影に見え隠れする心地よさに身を捩り、脇腹を撫でる芳太郎の手を捕まえようとしたが、芳太郎の手は縫の手から逃れ腰から丸みを帯びた臀部へと落ちてゆく。

「素直じゃないなぁ、お縫さんは。どうして欲しいか、この可愛らしい唇で言ってくれたら素直に言うことを聞くのに。」

 芳太郎は色っぽく半開きになっている縫の下唇を軽く吸う。そしてさらに縫の言葉を促すように、首筋から耳朶の敏感な部分に舌を這わせた。だがそれはいつもの濃密な接吻ではなく、触れるか触れないかの軽いもの―――――明らかに縫を焦らし、その口から芳太郎を求める言葉を引き出すための愛撫だった。

「芳ちゃんの・・・・・ばか。」

 芳太郎の思うままに翻弄され、縫は快感に潤んだ目で芳太郎を睨みつける。田辺のように力任せに襲われれば、柔術や剣術の腕で跳ね除けることは容易い。だが、芳太郎のように優しく、それでいて縫の全てに絡みついてくるやり方には太刀打ちすることさえ出来ないのだ。快感に溺れ、潤んだ瞳で恨めしげに睨むことが限度である。だが、その強がりも芳太郎によって脆くも崩されてしまう。

「ええ、馬鹿ですよ。二度も離縁した、六歳も年上のお縫さんが好きで好きでしょうがない大馬鹿ですから。だからこそ、お縫さんを我が物にしたいんじゃありませんか。」

 その瞬間、縫が抵抗する間も無く芳太郎の膝が縫の膝を割った。肌理の細かい太腿どころかその奥の草叢まであらわになる。さらに臀部を撫でていた芳太郎の指が前に回り素早く花芽を撫で上げたのだ。ぴりりとした刺激に縫の腰は跳ね上がるが、芳太郎はそれ以上花芽に触れようとはしない。両手で縫の太腿を開いたまま押さえつけ、じっと縫の表情を伺っているのだ。これでは縫に勝ち目はない。

「ねぇ・・・・・お願い・・・・・。」

 蛇の生殺しのような愛撫に、とうとう縫が折れた。

「じゃあ、どうして欲しいんですか?」

 芳太郎が縫の太腿を撫でながら尋ねる。

「あそこを・・・・・、もっと・・・・・。」

 そこまで言うのが精一杯だった。縫は耳や首筋まで真っ赤にして顔を背けてしまう。

「本当にお縫さんは恥ずかしがり屋なんだから・・・・・尤もそいうところが初々しくて良いんですけどね。」

 芳太郎は意味深な笑みを口許に浮かべると、縫の両足を持ち上げると腹の方へ押し付けた。それによって縫はまるでひっくり返った蛙のような姿に押さえつけられてしまう。
 もちろんその姿だと縫の秘所は草叢で隠されることなく、充血し真紅に染まった花芽どころか、濡れそぼった朱鷺色の奥襞まで丸見えだ。まさかこんな姿にされるとは思っていなかった縫はさすがに慌てる。

「ち、ちょっと・・・・・。」

 縫は芳太郎の手をどけようと身体を揺する。

「だめですよ、暴れちゃ。それとも腰を揺すって催促しているんですか?」

 縫の太腿の裏を押さえつけながら芳太郎は笑う。力を入れているようには思えないのだが、芳太郎の手は縫の太腿をしっかり押さえつけていた。縫は脚を伸ばすどころか閉じることさえ叶わない。腰に巻かれた帯以外縫の身体を隠すものはなく、紅潮しふるふると柔らかく震えている乳房からこぼれ落ちる蜜に濡れる花弁や菊座まで芳太郎の目に晒される。

「・・・・・まるで亀戸の藤のようですね。花弁の奥からこんなに甘い蜜まで滴らせて。」

 芳太郎はさらけ出された縫の秘所を覗きこんだ。乱れた藤鼠の着物にところどころに出来た紫色の打ち身、そこから覗く白い肌はどこまでも扇情的だ。まるで藤の花の化身のような縫の中心からはとろりとした濃密な秘蜜が溢れ出ている。その禁断の蜜を吸う蝶のように、芳太郎はあえかに息づく小さな花芯に唇を近づけた。

「あんっ!」

 芳太郎の息が花弁にかかった瞬間、ひときわ大きい嬌声を縫は上げてしまう。だが芳太郎は触れるか触れないかの微妙な距離を保ったまま、縫の様子を伺っていた。
 頬を桜色に上気させ、芳太郎の愛撫を待つ姿はまるで少女のようである。だが、蕩けるような肌触りと打てば響く感度の良さは男を熟知した大人の女でしか味わうことはできないだろう。そんな縫をもっと乱れさせたい。自分にしか見せない顔をもっと引き出したい―――――芳太郎は強い独占欲に駆られる。

「お縫さん、一緒に極楽を見ましょうか。」

 芳太郎は縫に囁くと、今度は強く花芽を、そして蜜に濡れた花弁を吸った。今までさんざん焦らされていただけに、縫は一気に高みに突き上げられる。

「やぁっ、そんな激しく・・・・・だめぇ、壊れちゃうっ!」

 芳太郎の頭を引き離そうと、手を芳太朗の頭にかけるが、快楽が邪魔をして腕に力が入らない。芳太朗の掌には快感にふるふると震える縫の太腿が感じられる。

「花芽を吸っただけなのに・・・・・もう、こんなにしちゃって。節操が無さすぎですよ、お縫さん。」

 縫が気を遣る直前、不意に唇を離すと、芳太郎は太腿を押さえつけていた右手を離し、濡れそぼった花弁をつつっ、と撫で上げる。

「ふぁっ・・・・・。」

 いっそ強く擦り上げてくれればこれこど感じないだろう。だが、芳太郎はあえて縫が感じる微妙な強さで花弁を一度撫でると、蜜で濡れたその指を縫の目の前に突きつけた。

「今日、俺はお縫さんの傷に障らないように、そっと触れていたつもりなんですけど・・・・・こんなに感じちゃって。」

 縫の秘蜜で濡れた芳太朗の指から雫が垂れ、紫色に変色した打ち身の上にぽとり、と落ちる。

「色っぽくて、可愛くて・・・・・好色なんですから。」

 芳太郎は再び縫の秘所に指を戻すと、今度は人差指を一本だけ縫の蜜壺に忍ばせた。その指に縫の蜜壺は生き物のように絡みつく。

「あっ・・・・・そこっ。」

 蜜壺の一箇所、こりこりと硬く凝った部分を擦り上げた瞬間、縫が眉根を寄せる。だが、それは嫌悪の表情ではなく、明らかに快楽に耐えているものだった。

「ここがいいんですか?」

 芳太郎はかりかりと爪で引っかきはじめる。すると明らかに感じているらしく、縫の息が熱を帯びてきた。

「へぇ・・・・・じゃあ、こんな事をしてみたらどうなっちゃうんでしょうね。」

 芳太郎は蜜壺の中の突起を嬲りながら再び花芽に唇を寄せ、今度は強く吸い上げた。さらに舌先で舐め回し、軽く歯を立てる。

「ああっ、そんな、だめぇ!ゆるし・・・・てぇ!」

 激しい愛撫の波に翻弄されながら縫は許しを請うが、芳太朗の愛撫はますます激しくなる。どうやら一度、縫の気を遣ってしまおうとしているらしい。そんな芳太朗の思惑に乗せられてしまう自分が情けないと思いつつ、縫は六歳年下の男の愛撫に翻弄される。

「もう・・・・・堪忍・・・・・・ああっ!」

 ひときわ甲高い声が縫の喉から飛び出した瞬間、縫の身体は若鮎のように跳ね上がる。そして芳太朗の指を迎え入れていた蜜壺は、大量の蜜を吐き出し芳太朗の掌を濡らしてしまった。

「ふふっ、だいぶ派手に気をやっちゃいましたね。」

 嬉しそうに芳太郎は縫の耳許に唇を寄せる。

「お縫さんのことだから、やられっぱなしじゃ面白く無いでしょう?」

 いったい芳太郎は何を言おうとしているのか・・・・・怪訝に思い、縫はぼんやりと芳太郎の瞳を覗きこむ。

「たまには・・・・・俺のも可愛がって欲しいな。」

 そう言って芳太郎は、痣ができている縫の手をそっと取ると、己の股間にその手を導いた。

「あ・・・・・。」

 縫の指に触れたもの、それは下帯の下で苦しげにいきり立っている芳太郎の逸物だった。布越しでも解るほどそれは熱く、硬く、今にも爆発しそうである。

「まったく・・・・・いつからこんなに悪い子になったの、芳ちゃんは。」

 そう叱りながらも、縫の声は睦言を囁くように甘い。縫はゆるゆると上体を起こすと、芳太郎の膝の間に横座りし、下帯越しに芳太郎の逸物をこすり始めた。



UP DATE 2013.4.9

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毎度のことですが・・・・・エロにストーリーは求めないでください(^_^;)特に今回、そして次回はただひたすら芳太郎&縫の絡みばかりですので(苦笑)

力技には力でやり返す縫ですが、芳太郎のように『柔』で攻められると、どうも勝手が違うようです。いいように六歳年下の『芳ちゃん』に翻弄されてしまって・・・・・もしかしたら芳太郎は、子供の頃からの付き合いでいつの間にか『縫の攻略法』をマスターしていたのかもしれません。文字通り『割れ鍋に綴じ蓋』ってやつですよねぇ( ̄ー ̄)ニヤリ
さすがにこれだとあとが怖いと思ったのか、今度は縫に好きなようにさせるみたいですが・・・・・次回4/16は縫が攻撃側に回りますv(勿論★付きで~す♪)
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