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「夏虫~新選組異聞~」
夏虫・外伝

夏虫・外伝~春雷(★)

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 春らしからぬ激しい雨が小さな社殿の壁を叩き、春雷の雷鳴が夕暮れの空に轟く。古ぼけてはいるが小奇麗に清められた社殿の中、沖田と小夜は互いに寄り添っていた。

「お小夜さん・・・・・好きです。」

 沖田は小夜と共に床に横たわると、小夜の柔らかな唇を割り舌を差し入れる。そして山南の死に打ち拉がれ、枯れ果てた心を潤すように小夜の舌を絡めとり強く吸った。

「ん・・・・ふっ・・・・・・。」

 沖田の激しい接吻に小夜が苦しげに息を吐く。ここまで濃密な接吻は初めて経験するのだろう。息さえ奪う沖田の激しい接吻に小夜は息継ぎさえできないようだ。だが沖田は小夜を貪るのを止めようとはせず、さらに深く、激しく小夜の甘い唇を、そして柔らかな舌を吸い続ける。そうしているうちに小夜の方もだんだんと要領を得てきたのか、沖田の接吻に応えるように舌を絡め出してきた。技巧などまるで無い、ぎこちない接吻だったが初心な二人にとっては精一杯の愛の表現である。ただひたすら互いの唇を貪り、ようやくひと心地ついたのは暫くたってからであった。

「お小夜さん、いいんですか?もう・・・・・止めることはできませんよ。」

 小夜を濃密な接吻から開放した沖田はなけなしの理性を振り絞り小夜に尋ねる。このまま寄り添っていれば間違いなく沖田は小夜の純潔を汚してしまうだろう。だが、小夜は微笑みながら首を横に振った。

「沖田センセを好きになった時から、覚悟は出来ております。妾にもなれへん身分やけど・・・・・それでもうちを必要としてくれはるなら・・・・・。」

 どんなに努力しても超えられない身分差がある。だがそれでも惹かれ合う気持ちは抑えられない。小夜の覚悟を聞き、沖田の胸には改めて小夜への愛おしさが溢れ出す。

「ありがとう。だったら・・・・・。」

 沖田は小夜を抱きしめながら耳許に唇を寄せる。

「沖田センセ、は止めてくれませんか。総司でいいですよ。」

 沖田は甘く囁くと、小夜の耳朶を軽く舐った。

「あっ。」

 その瞬間、小夜の背中に甘さを伴った痺れが走る。初めて感じるその感覚に我を失いそうな慄きを覚え、小夜は沖田にしがみついた。

「おき・・・・総司、はん・・・・・。」

 震える声で小夜は沖田の名を口にする。その愛らしい、自分を求める声に沖田は昂ぶりを覚えた。

「お小夜さん・・・・・。」

 沖田はさらに耳朶を舐り、軽く歯を立てながら小夜を愛撫していく。そんな沖田の愛撫に身を任せながらも、小夜は沖田にある事をねだった。

「総司はん・・・・・せやったら、うちも呼び捨てにしておくれやす。何か、他人行儀で・・・・・。」

「そうですか?じゃあ・・・・・小夜。」

 沖田は小夜の名をそっと囁き、再び唇を重ねた。そして小夜の視線を奪っている間に素早く袴の腰紐を解き脱ぎ捨てる。
 すでに沖田の逸物は期待に強張り、今にもはちきれんばかりに怒張していた。だが、それを見せて小夜を怯えさせるわけにはいかない。すぐにでも小夜と一つになりたいと願う逸る気持ちを押さえつけ、沖田は小夜の胸許にそっと手を忍び込ませた。

「んっ。」

 沖田の手の感触に驚いたのか、小夜の身体がぴくん、と反応する。その瞬間、沖田の手の中で小夜の弾力のある膨らみがふるふると震えた。

「・・・・・大丈夫。怖がらないで。」

 沖田は優しく声をかけながら小夜の肌に手を滑らせる。いくら相愛の相手とはいえ生まれて初めての情交では怯えるのも仕方ないだろう。おなごを夢中にさせる手練手管もを持たない沖田としては出来る限り優しい言葉をかけ続け、小夜の怯えを少しでも和らげることしか出来ない。
 そんな沖田の誠意が伝わったのか、小夜の震えも徐々に収まっていく。それと入れ替わるように甘さを含んだ吐息が唇から零れ、沖田が触れている肌が熱を帯び始めた。

(そろそろ大丈夫・・・・・かな?)

 徐々に昂ぶり始めているとはいえ、小夜の緊張は完全には解けていない。特に膝から上は固く閉じてしまって開く気配さえ無かった。それでも沖田は固く閉じている小夜の脚に己の膝を当て、少しだけ力を込める。

(これからどうすれば・・・・・。)

 こんな時、他の男達はどうやって脚を開かせるのだろうか―――――聞いておけばよかったと沖田は後悔する。このまま小夜が固く脚を閉じたままだったらどうすることも出来ない、と思ったその瞬間、沖田の膝を受け入れるように小夜の膝の力が抜けたのである。 その瞬間を逃さず、沖田は素早く自分の膝を小夜の脚の間に割り込ませた。

「総司・・・・・はん。」

 小夜は沖田の背中に腕を回し、しがみつく。さらに沖田の膝に脚を絡ませ、密着の度合いを増していく。ここまでくれば多少強引に事を推し進めても大丈夫だろう。沖田は確信し、するり、と小夜の太腿に手を滑り込ませた。

「その・・・・・おなごの扱いには自信がないんで・・・・・痛かったら、すぐに言ってくださいね。」

 近藤や土方に半ば強引に新宿の飯盛女を宛てがわれ、半ば奪われるように童貞を捨ててはいたが、場末の飯盛女と小夜とではまるで勝手が違う。


―――――いいか、総司。女の秘め処は豆腐を扱うように扱うんだ!
―――――でないと俺みたいにこっぴどい目に遭うからな!


 昔、永倉が酔っ払って沖田に言い放った言葉を不意に思い出す。その話が出た時、永倉は『乱暴過ぎる』と娼妓に振られ、こっぴどく頬を張られたと嘆いていた。確か娼妓の『商売道具』を乱暴に扱って振られた時のことだ。
 その時はあまりに馬鹿馬鹿しいと一笑に付し、すっかり忘れていたのだが、今になって思い出すということは、どこか頭の隅に残っていたのだろう。

(永倉さんの二の舞だけは踏まないように・・・・・。)

 沖田は心のなかで唱えながら、そろりそろりと指を奥へと進めてゆく。沖田の手は意外としっかりした感触の太腿を過ぎ、柔らかなひこばえに触れた。その瞬間、沖田は驚く。

(こんなに・・・・・濡れるものなんだ。)

 そこは雨に濡れたようにぐっしょりと濡れていた。その濡れ方は間違いなく沖田を受け入れようとしている―――――沖田は感激し、さらに指を忍ばせる。
 永倉は『豆腐のように』と言っていたが、小夜のその場所は豆腐より遥かに柔らかく感じられた。温かく、とろりと濡れる感触の中、沖田は自分を受け入れてくれるはずの秘孔を探る。

「つっ・・・・・・。」

 沖田の指が迸る泉の源を見つけ、そこに指先を挿れた瞬間、不意に小夜が眉を顰め身体を強張らせた。

「だ、大丈夫ですか?」

 思わず沖田は手を引っ込めようとしたが、小夜は沖田の腕を掴んで頭を横に振った。

「うちは・・・・・大丈夫です。ちょっとだけ、痛かっただけやから・・・・・。」

 小夜のその表情からは大丈夫、とはとても思えなかった。しかし明らかに痛みを我慢して微笑む小夜に、沖田は覚悟を決める。

「今度は・・・・・・もっとそっと挿れますから。」

 沖田は壊れ物を扱うようにゆっくりと、けがれなき場所へ指を挿れ始めた。

(きつい・・・・・乙女の秘め処というのは、こんなにもきついものなのか。)

 小夜の蜜壺は想像していた以上に狭隘だった。剣士としては決して太いとはいえない沖田の指でさえ動かすのがやっとである。これでは確実に沖田の逸物を挿れた時、痛い思いをさせてしまうだろう。それでも小夜は耐え、沖田を信頼し全てを任せていた。

「そろそろいいですか?痛い思いをさせてしまいそうですけど。」

 できるだけ小夜につらい思いをさせないようにと前戯に時間をかけてきたが、そろそろ限界も近い。沖田は指をゆっくり抜きながら小夜に囁いた。その言葉に小夜はこくり、と頷く。
 小夜の頷きを確認した沖田は身体を起こし、小夜の脚の間に入り込む。そして時折光る春雷だけを頼りに己の逸物を小夜の蜜口に宛てがう。

「すぐに、終わらせますから・・・・・ちょっとだけ我慢してくださいね。」

 沖田は小夜に告げると、激しい落雷と同時に己の逸物で小夜の初花を引き裂いた。



 古びた神社に近づいてきた春雷が耳を劈く。沖田は強く小夜を抱きしめながら、その強い締め付けに耐えていた。そして誰よりも愛おしい娘は沖田の背中に腕を回し、必死に痛みに耐えている。

「小夜・・・・・、さよ・・・・・。」

 うわ言の様に小夜の名を呼びつつける。この夜、初めて結ばれた二人を守るかのように春雷はなかなか去らず、いつまでも空に轟き続けていた。


UP DATE 2013.04.18

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【追記】
こちらの話は『幕末歳時記』からカテゴリー移動をして『夏虫・外伝』といたしました。その点ご了承くださいませ。



アンケート結果によりしっかり書かせて頂きました『夏虫』幕間(R-18、というかR-15くらい?)、そしてこの話は久方ぶりの幕末歳時記でもありますv
というか、あっちこっちのサーチサイト様に『夏虫=全年齢対象』としてしまっているのでエロを入れられないという事情もありまして・・・・・苦手な方もいらっしゃいますしね(^_^;)
なのでカテゴリーこそ『幕末歳時記』にしておりますが、実際は『夏虫』という・・・・・(苦笑)
ちなみに『幕末歳時記』には新選組隊士を主人公にした話がいくつかありますが、『夏虫』とは別物です。もし興味を持たれましたら『夏虫』との違いを比較してみてくださいませね~♪
(これから書いてゆく土方&琴も『幕末歳時記』と『夏虫』では少々変わってくると思いますv)

普段とは毛色が違う『夏虫』へのお付き合い、ありがとうございますvそして明日UPする本編も宜しかったらお付き合い、お願いしますね~(#^.^#)
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K様、早速のご来訪&コメありがとうございま~すヽ(=´▽`=)ノ 

こんにちは~(#^.^#)更新直後のご来訪、ありがとうございます(^◇^)
え゛、照れます?(爆)K様がそんな初心でかわいらしいコメをするなんてまぁ意外(失礼!)
たぶん『風~』の残像がどこかに残っているのだと思いますv
神社で○○しちゃうとんでもないシチュですが『妄想膨らむステキ小説』とのお言葉、本当にありがとうございますヽ(=´▽`=)ノ

そうそう、ニキビ!とんでもないところにできてしまって災難でしたけど、椅子に座れるようになって何よりです(#^.^#)場所が場所だけに病院に行くのも勇気が入りますよね~。一日も早いご回復を願っておりますv
ちなみに私は金属アレルギーを含む各種アレルギーになりやすい体質なのでどこにもピアスは付けられません。肌だけは本当に虚弱体質なんです(爆)

いつも構ってくださってありがとうございますv来週、楽しみにしてま~すヽ(=´▽`=)ノ
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