FC2ブログ

「Twitter小説」
逃亡者櫻 Page2

逃亡者櫻 煌めく素粒子分解光線と暗黒宇宙1

 ←烏のがらくた箱~その百六十四・鉄と歴女の九州旅行レポート・その一 →烏のがらくた箱~その百六十五・鉄と歴女の九州旅行レポート・そのニ
金色の光線が発射されて37秒後、149824377個の宇宙塵は全て消え去った。否、素粒子の形になったというべきか。宇宙空間に繰り広げられていた花火の共演は終わり、周辺を暗黒と静寂が支配する。

「思ったより早く終わっちまったな。」

金色の花火を一番楽しんでいたアレクが不服そうな声を出す。

「仕方ないでしょう。ごみ処理にそんな時間はかけていられないんだから。というか、これからが本番なんだからね!」

ぶつぶつと文句を言うアレクに櫻が一喝した。

「しかし、本当にこいつは『地獄の帝王』とやらに有効なのかな。」

アレクと櫻、二人のやり取りを聞いていたユウトがポツリと呟く。

「3次元空間における物質追跡機能があるのはいいが、4次元、5次元に逃げ込まれたら果たしてこれが使えるのかどうか・・・。」

「お前はいちいち心配症だな、ユウト!そんなもん、『地獄の帝王』に出くわしてから一発かませりゃいいだけの話じゃねぇか。で、もし効果がなけりゃワープでとんずらすりゃいいさ。」

どこまでも脳天気なアレクにユウトが冷たい一言を放つ。

「効果が無いなら別にどうってことはないさ。だが、ビームが俺たちに跳ね返ってみろ。自分達が花火になって宇宙の藻屑になるぞ。」

「ああ、そうか・・・でも、その時はその時だろ。人間、いつかは死ぬんだからさ。」

達観しすぎているアレクの言葉にユウトは目眩を覚えた。そんな二人の会話に櫻が割って入る。

「確かに一度は死ぬけれど、それは今じゃないでしょ?わざわざイアリ・ファクトリーがセレクトしてくれた武器なんだから何らかの効果はあるはずよ、これは。」

少なくとも三次元の形態に変化している『地獄の帝王』にならば何らかの効果があるはずだ。少なくとも自分達が素粒子になる前に何かしらの結果は得られるだろう。そんな櫻の確信に男性陣二人も頷く他無かった。



(5/27~6/2 twitterにて掲載)

Back   Next


にほんブログ村 小説ブログへ
INランキング参加中v
こちらはブログ村の小説ランキングにリンクしております。



こちらは画像表示型ランキングですv




煌めく金色の花火が終わったあとは暗黒の静寂が待ち受けています。その静寂がユウトを不安にさせたのでしょうか。万が一『地獄の帝王』が素粒子分解光線を跳ね返してきたら、という危険性について提示しました。ま、まともっちゃあまともなんですが・・・そんな心配症のユウトに対し、アレクは『何とかなるさ』と楽観的に構え、櫻は『ファクトリーがセレクトして貸してくれたんだから』とかなり強気に攻め入っていこうと言い出しております(笑)
なんだかんだ言ってこの三人は上手くバランスがとれているのかもしれない・・・(-_-;)
ま、他の時空間に吹き飛ばされながら無事帰ってきたアレクとユウトの悪運があれば、今回も切り抜けることができるかと思います^^

明日からの連載はようやく『地獄の帝王』出現現場に到着するところから始まりますv
関連記事
スポンサーサイト




 関連もくじ一覧 ▼ 
総もくじ 3kaku_s_L.png vague~道場主・作間駿次郎顛末記
総もくじ 3kaku_s_L.png 夏虫~新選組異聞~
総もくじ 3kaku_s_L.png 紅柊(R-15~大人向け)
総もくじ 3kaku_s_L.png 葵と杏葉
総もくじ 3kaku_s_L.png 横浜慕情(大人向け)
総もくじ 3kaku_s_L.png 短編小説
総もくじ 3kaku_s_L.png 雑  記
総もくじ  3kaku_s_L.png vague~道場主・作間駿次郎顛末記
総もくじ  3kaku_s_L.png 夏虫~新選組異聞~
総もくじ  3kaku_s_L.png 紅柊(R-15~大人向け)
総もくじ  3kaku_s_L.png 葵と杏葉
総もくじ  3kaku_s_L.png 横浜慕情(大人向け)
総もくじ  3kaku_s_L.png 短編小説
総もくじ  3kaku_s_L.png 雑  記
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
【烏のがらくた箱~その百六十四・鉄と歴女の九州旅行レポート・その一】へ  【烏のがらくた箱~その百六十五・鉄と歴女の九州旅行レポート・そのニ】へ

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【烏のがらくた箱~その百六十四・鉄と歴女の九州旅行レポート・その一】へ
  • 【烏のがらくた箱~その百六十五・鉄と歴女の九州旅行レポート・そのニ】へ