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「紅柊(R-15~大人向け)」
甲午・春夏の章

襤褸の袈裟、金糸の袈裟・其の壹~天保五年六月の再会(★)

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トンテンカン、トンテンカン・・・・・

 梅雨空の曇天の下、金槌の音が鳴り響く。瑞光寺の屋根に登り、雨漏りの修理をしているのは近所に住む大工の作五郎であった。金槌の音も軽快に手際よく数カ所の雨漏りの修理を終えると、屋根の上で汗を拭く。

「よしっ、と・・・・・ご住職!これで雨漏りはしなくなりますぜ!」

 庭から作五郎を見上げていた住職の清充に、作五郎が嬉しげに声をかけた。むしろ屋根を直してもらった清充よりも嬉しげだ。

「ありがとうございます、作五郎さん!」

 清充はにっこり笑って屋根の上の作五郎に礼を述べると、更に大声を張り上げる。

「粗茶ですが、宜しかったら如何ですか?梅の作ったぼた餅もありますのでご一緒にどうぞ!」

 時刻は丁度昼八ツである。押しかけ修繕だからと頑として修理代を受け取ろうとしない作五郎にせめてものお礼をと清充は茶とぼた餅を誘った。

「お、ありがてぇ!じゃあご相伴にあずかりましょう!」

 作五郎は猿のごとくするすると屋根の上から降りてくると、お梅が淹れた熱めの焙じ茶をすすった。

「しかし本当に助かりました。素人が塞いでも限度がありますので。」

 ぼた餅を頬張る作五郎に、清充と梅は改めて礼を述べる。

「いえいえ、こちらこそうちの洟垂れ坊主が世話になっているのに、この程度しかできなくて・・・・・本当は本堂ごと立て直したいくらいなんですけどね。」

 冗談半分に言いながら作五郎は寺の本堂を見上げる。幸か不幸か十年以上火事にも遭わず、古ぼけていくままの本堂は立っているのが不思議なくらいだ。作五郎が立て直したいというのも理解できる。

「ま、ご住職、もし何かあったら気軽におっしゃってくださいよ。特にこの時期はろくな仕事も出来ないんでちょっとした修繕なら幾らでもやらせて頂きますよ。」

 それでも洟垂れ坊主の世話代には足りないんですけどね、と頭を掻きながら作五郎は笑顔を見せた。



 清充が住職になった時、それこそ化物が住み着いているのではと思わせるほど荒れていた瑞光寺は、この半年で見違えるほど整ってきた。さすがに古さはどうしようもないが、日々掃除をし、修繕を積み重ねていくことでそれなりの体裁は出てきたと思う。

 また、清充や梅ではどうにもならない部分は、作五郎の用に子供達の親が出てきては修繕してくれるようになった。というか、瑞光寺に遊びに来る子供達が見るに見かねて親に言うのだろう。すると、普段子供達に構ってやれない父親たちが『普段子供達を見てもらっている礼だ』と修繕などを買って出てくるのである。

 お陰で瑞光寺もだいぶ住みやすくなっていた。決して贅沢ではないが、日々の生活に苦慮するほど切羽詰まってはいない。そんな穏やかな日々の中、清充と梅は瑞光寺で初めて梅雨を迎えた。



 蕭々と降りしきる雨が瑞光寺の屋根を濡らしてゆく。梅雨寒が忍びこむ部屋の中、梅は清充の袈裟の綻びを直していた。それなりの場所へ出るための立派な袈裟はあるものの、普段使いのものにそれほど金は掛けられない。普段使用する袈裟は木綿で出来た粗末なもので、それを直し直し使っていた。

「お梅、根を詰めるのもそろそろおやめ。」

 行灯に向かって一生懸命針を動かしている梅に対し、書き物を終えた清充が声をかける。というか、途中で飽きて投げ出したというべきか。

「この様子じゃ明日も雨だ・・・・・袈裟を身につけて何処かへ行くことなど、どうせできないのだから。」

 そう言うと清充は梅の背後から近づき、その華奢な背中を抱きしめた。案の定、その身体は梅雨寒の湿気でひんやりしている。

「こんなに冷えきって・・・・・この雨の中、せっかく湯屋に行ったのが台無しじゃないか」

 耳許で囁きながら清充は、一生懸命縫い物をしている梅にちょっかいを出し始めた。

「もう・・・・・旦那様は誰も見ていないとすぐに子供みたいな事をするんですから。」

 『旦那様』―――――人前で言うことは絶対に許されない呼び方で梅は背後から抱きついている清充に呼びかける。こんな調子では針仕事は無理だろう―――――梅は針仕事を諦め、行灯に縫い針を刺す。そして清充に向かい合うとふっくらとした唇を清充の唇に重ねた。
 最初は探るように、しかし徐々に深く唇を重ね舌を絡め合う。それと共に梅雨寒に冷えきっていた互いの身体に温もりが交わり、二人は徐々に昂ぶってゆく。

「ん・・・・・ふっ。」

 清充に舌を吸われ、梅が艶かしい吐息を漏らす。その細い顎まで唾液に濡れ、絡まり合う舌が糸を引いていた。それだけで気を遣ってしまいそうな激しい接吻に二人は溺れ、ただひたすらに互いを貪り尽くす。

「・・・・・そろそろ床に入ろうか、お梅。」

 長い、長い接吻の後、ようやく梅を開放した清充が梅の耳許で囁く。その優しい囁きに、梅は一も二もなく頷いた。



 湿気を含んだ煎餅布団に、二人は子犬がじゃれあうように転がり込む。そして清充は待ちきれないように梅の胸許を押し開き、若く張りのある胸を顕わにした。

「お梅、寒くはないか?」

 梅の胸の膨らみに手を伸ばしながら清充は尋ねる。

「いいえ・・・・・大丈夫です。旦那様の手が暖かいですから。」

 梅が言うように、梅の柔肌をを守るように清充の掌が梅の乳房を包んでいた。その温もりが梅を梅雨寒から守っているのだ。その手が与えてくれる温もりに、梅は安堵と欲情が入り混じった表情を清充に見せる。

「そうか。」

 梅の答えに笑顔を見せると、清充は壊れ物を扱うかのようにやわやわと乳房を揉みしだき始めた。

「はあっ・・・・。」

 梅の唇から熱っぽい吐息が漏れる。ただ、あまりにも優しすぎる愛撫に焦れて、梅は強請るように自ら清充の身体に自らの腰をすり寄せた。その仕草に気が付いた清充は、淫蕩な笑みを浮かべつつ、梅の耳朶に唇を寄せる。

「お梅は本当に欲が深いな・・・・・私と同じだ。」

 熱を帯びた身体を擦り寄せてくる梅に意地悪く囁くと、清充は軽く梅の耳朶を噛んだ。

「ふぁっ・・・・ん!」

 軽く噛んだだけだったが、焦らされた梅にとっては刺激的だったらしい。ぴくん、と身体を跳ね上げ、背中を大きく仰け反らせた。その瞬間、清充は梅の背中に腕を回し、さらにきつく梅を抱き寄せる。

「明日は・・・・・少し遅く起きようか。」

 清充の口からその言葉が出る時、これからの情事が激しくなることを意味していた。その言葉に梅は頬を赤らめながら頷く。
 梅の意思を確認すると、清充はさらに強く梅の耳朶を舐り歯を立てる。さらに丸い乳房の頂につん、と尖っている蕾を指で捉えると、くりくりと指で転がし始めた。充血し、凝った乳首への絶妙な刺激に、梅は清充の腕の中で身悶え続ける。

「旦那さまぁ。」

 欲情に潤んだ瞳で清充を見つめながら、快感を訴える。その瞳に誘われるように、清充は梅の唇を貪った。雨音さえ掻き消すほど激しく、淫猥な濡音が部屋中に響き渡る。清充は梅の口腔を蹂躙しながら、その手をさらに下へと滑らせた。細く滑らかな腹部を通り、柔らかなひこばえに辿り着くと、そこは熱を帯び、とりろとした蜜を含んでいる。

「もう、こんなにして・・・・・いけない子だ。」

 清充は梅を煽るように囁くと、溢れ出る蜜を指で掬い上げ、欲情に膨らむ花芽に擦りつけた。

「ああっ!」

 ひときわ甲高い声を上げると、梅は再び身体を跳ねあげた。だが清充は愛撫を止めることなく花芽を嬲り続ける。その執拗な愛撫に梅は嬌声を上げ続け、清充の胸に縋り付いた。

「だ、旦那様ぁ・・・・梅に、お情けを・・・・・。」

 散々翻弄され、昂った梅は耐え切れず清充を求める。だが、清充はそれを許さなかった。

「まだまだだぞ、お梅。それとも・・・・・一度気を遣ってしまおうか?」

 その瞬間、清充の手が花芽を離れ、洪水の様に蜜を滴らせている蜜壺に指が入った。否、花芽にも清充の親指が残っている。清充は親指で敏感な花芽を弾きながら、蜜壺に指を出し入れし始めたのである。敏感な二箇所を同時に責められてしまう梅は堪ったものではない。
 さらに清充の膝は梅の脚を割り、閉じられないようにしていた。脚を閉じ、刺激を逃がす術も奪われた梅は、ただひたすら清充に縋り付き、嬌声を上げ続けることしかできない。そんな梅を満足気に見つめながら、清充は尖った乳首をぺろり、と舐め上げる。

「夜は長い・・・・・お梅が満足するまで何度でも可愛がってやるから、安心して気を遣っておしまい」

 清充の声が梅の耳をくすぐる。度胸で鍛えられている為か、清充の声は低く、心地良い。体の奥底まで響き渡り子宮まで揺さぶるその声に、梅はますます昂ぶってゆく。

「旦那、さまぁ・・・・・もう、堪忍・・・・・!!!」

 ひときわ高い声を上げると、梅は身体を一瞬硬直させ、ぐったりと煎餅布団に倒れ込んだ。上気した頬にとろんとした目は、明らかに気を遣った証だ。

「少しは落ち着いたか?」

 甘く語りかける清充の言葉に、蕩けるような表情のまま梅は頷く。

「では、こんどは私を楽しませてもらおうか。」

 清充は微笑むと、下帯を緩め強張った逸物を引っ張り出した。そして梅の手を取ると、それに触れさせる。すると恥じらいながらも梅は逸物をそっと握り、擦り始めた。

「うっ・・・・・。」

 梅の愛撫が心地良いのか、清充は目を閉じたまま快楽の呻き声を上げる。

「旦那様、こちらは・・・・・如何ですか?」

 清充の反応に梅は余裕の笑みを浮かべつつ、その細い指で雁首を軽く爪で引っかき、鈴口を弄ぶ。

「こら、人のものを玩具にして。」

 そう言いながらも全く怒ったような様子を見せず、清充は梅の頬に己の頬をすり寄せた。僧侶と隠し妻、許されない関係である事を除けばごく普通の若夫婦の戯れの光景だ。

「それはお互い様でしょう、旦那様。」

 清充の逸物を嬲りながら梅は微笑む。先程一旦気を遣ったにも拘わらず疲れも見せず、清充を求めるかのようにその瞳は熱を帯びている。その吸い込まれそうな瞳に清充も我慢の限界を迎えていた。

「お梅、そろそろいいよ。」

 清充はやんわりと梅の手を外すと、梅の上にのしかかる。そして梅の片脚に手をかけると、それを高々と持ち上げた。



 火照った身体にひんやりした梅雨寒の空気が纏わり付く。高々と片脚を上げられ、丸見えになってしまった梅の秘所は蜜で濡れそぼり、行灯の柔らかな光にきらきらと輝いていた。そこに清充の、赤黒く怒張した逸物が宛てがわれる。

「挿れるぞ、お梅。」

 梅の、抱えていない方の脚に跨ると、清充はゆっくりと逸物を蜜壺に埋め込んでゆく。

「はぁっ・・・・・」

 清充の亀頭が梅の泥濘んだ蜜壺に入り込んだ瞬間、梅は全てを溶かしてしまいそうな熱い吐息を吐いた。



UP DATE 2013.6.4

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4月以来の久々のエロ、すっかり書き方を忘れておりました・・・orz
リハビリがてらの生ぬるい描写ではございますが、調子を取り戻すまで許してやってくださいませ(^_^;)
(かと言ってあまり過激すぎるとドン引きされるし・・・さじ加減が難しいところです><)

破れ寺だった瑞光寺も近所の人々の援助を得ながら徐々にまともな姿になりつつあるようです。少なくとも夫婦二人が寝食を共にし、子供達が遊びに来ても大丈夫な程度には・・・また、何か問題があれば、子供が話しちゃうんでしょうね~(^^)今の子が学校であったことを親に喋るように、瑞光寺であったことを全部話してしまうんでしょう。だからこそ近所のおっさんたちが色々手助けをしてくれるわけです。

話は変わりまして、梅雨寒の季節、どうも人肌が恋しくなるようで・・・・・2月には右も左も判らなかった初々しい二人ですが、今ではすっかり慣れたものです(爆)しかしいいんでしょうか、坊さんが女性にチョッカイを出す方法を覚えてしまって(^_^;)栴檀林の秀才も今や立派な生臭坊主になってしまっております。ま、仕方ないか・・・(-_-;)

次回更新は6/11 、エッチの続き&金糸の袈裟を身につけた思わぬ客がやってきます。
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