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「紅柊(R-15~大人向け)」
甲午・春夏の章

襤褸の袈裟、金糸の袈裟・其の貳~天保五年六月の再会(★)

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 湿気を含んだひんやりとした夜気が素肌に纏わり付く。だが、その冷たく不快な湿気さえ霧散してしまいそうな熱気が二人の身体から満ち溢れていた。
 片足を高く掲げられ、顕になった梅の蜜口。そこに宛てがわれた怒張はてらてらと赤黒い鈍色に光り、ゆっくりと蜜壺の中へ挿れられてゆく。

「はあっ・・・・・旦那様ぁ。」

 逸物の頭の部分が挿れられたばかりだというのに、梅は蕩けそうな嬌声を上げる。そんな梅を焦らすかの如く清充はなかなか奥まで挿入しようとはせず、蜜壺のとば口で浅い出し入れを繰り返した。

「どうして欲しいんだ、お梅。はっきり言わなければずっとこのままだぞ?」

 梅の脚を左腕で高々と抱えたまま清充は意地悪く尋ねる。そして右手を濡れそぼった花弁に伸ばすと、恥じらうように震えている花芽を指で摘んだ。その瞬間甘い痺れが梅の全身を駆け巡り、しなやかな身体がぴくん、と大きく跳ね上がる。

「はぅん!」

 鼻にかかった甘い声を上げ、梅は強すぎる刺激から逃れようと艶かしく身を捩る。しかし清充に貫かれ、脚を大胆に広げられてしまった状態ではむしろ刺激は増幅されるばかりだ。全身を桜色に染め、嬌声を上げながら訴えるように清充を見つめる梅だったが、清充の愛撫は更に激しくなるばかりである。

「このまま恥ずかしい姿で可愛がったほうがいいのか?それとも・・・・・もっと奥まで欲しいのか?」

 梅の脚を抱えたまま清充は上体を倒し、羞恥と快感で熱を帯びている耳朶に囁いた。

「意地悪を・・・・・しないでくださいませ、旦那様。」

 優しく、意地の悪い囁きと中途半端に与えられ続ける快感に瞳を潤ませ、梅は清充に訴える。

「もっと・・・・・梅の奥深くまで、お情けをくださいませ・・・・・っ!」

 その切なげな声に満足気な笑みを浮かべると、清充は浅く出し入れしていた己の逸物を一気に梅の蜜壺の奥深くにまで突き入れた。そしてとろとろに蕩けた蜜壺を深くえぐるように腰を動かし始める。その途端、泥濘んだ蜜壺は卑猥な音を立てながら清充の怒張に纏わり付き、きつく締め付けてきた。

「お梅・・・・・そんなに締め付けると・・・・・お前を満足させる前に果ててしまうぞ。」

 梅の締め付けに耐えながら清充は精を吐き出すのを耐え続ける。どうやら梅の蜜壺は、並のものよりも遥かに心地よいらしいと清充が気が付いたのは、梅と関係を持ってから大分経ってからの事だった。
 まるで別の生き物のように清充の逸物に絡みつくそれは、一晩の内に何度も清充を搾り取る。だが、それだからといって清充の煩悩が果ててしまうということは一切無かった。むしろ搾り取られれば取られるほど、煩悩はますます募ってゆくように思える。

(煩悩とは、どこまで搾り取れば尽き果てるのだろうか・・・・・。)

 学僧だった頃、難題と言われた禅問答を幾つも説いてきた清充だが、自らの尽きぬ欲望を鎮めるという問題は、そのどれよりも難問であった。
 次から次へと湧き出る煩悩に罪悪感を抱きながらも、清充は梅に溺れてゆく。それは身体だけではない。寄り添って暮らしている内にいつの間にか心まで絡め取られている。孤独と戦い、仏道を極めなければならぬ僧侶として堕落していると自覚するが、こればかりはどうしようもない。

「旦那・・・・・さまぁ。」

 そんな清充の心の中を見透かしたのか、切なげに梅が啼き、梅の太腿を高々と抱え上げている清充の手に手を伸ばしてきた。そんな梅に応えるように清充は脚を抱えていた手を外すと、そのまま梅と指を絡める。

「お梅・・・・・惚れている。」

 梅の耳朶に囁きながら、清充は半開きになっている梅の唇にむしゃぶりつき、その激しい接吻に梅も必死に応えてゆく。夜が深まるに連れ激しくなっていく雨に負けぬ濡音が部屋中に響き、梅雨寒に支配されていた部屋はいつの間にか情事の熱気に塗り替えられていた。

「・・・・・お梅。」

 長い接吻から梅を開放した清充が、梅に呼びかける。

「はい・・・・・旦那様。」

 蕩けるような表情のまま、梅も清充をじっと見つめた。

「そろそろここの生活にも慣れてきたし・・・・・ややが欲しいと思わないか?」

 清充の思わぬ言葉に、梅は目を見張る。

「宜しいんですか?妻帯さえ・・・・・本当は許されないのに・・・・・。」

「ああ、勿論だ。」

 清充は梅をじっと見つめな、真顔で語る。寺に毎日遊びに来る子供らを相手にしている内に、梅も、そして自分も子供が好きだという事に清充は気がついた。そうなると欲しくなるのが自分達の血を引いた子供である。
 僧侶として許されないことは百も承知している。だが、更に深い愛の証が欲しくなるのもまた事実である。

「だから・・・・・私のややを産んで欲しい。」

 万が一咎めを受けることになっても定廻りの的場に頼めば梅や子供だけでも助けてくれるだろうという確信もあった。また、僧籍を追放されても梅となら手を携えて生きていくことができるだろう。

「はい・・・・・旦那様。」

 梅も清充の覚悟を読み取ったのか、真顔で頷く。その瞬間、清充は堰を切ったように更に激しく腰を動かし始めた。その動きに梅も巻き込まれ、清充にしがみつく。

「行くぞ・・・・・お梅!」

 清充の腰がひときわ大きく梅の蜜壺を抉った直後、その身体が硬直する。それと同時に熱い迸りが梅の胎内に放たれた。

「お梅・・・・・惚れている。」

 梅の名を何度も呼ばう清充に、梅も頬を擦り寄せてそれに応える。いつもの秘め事の後とは明らかに違うその熱を互いに感じつつ、二人はいつまでも抱き合ったまま互いのぬくもりを感じていた。



 激しい情事の翌日は、梅雨にしては少々激しい雨が降りしきっていた。結局どこへも出かけられず、清充も梅も昨日の夜残した仕事を片付ける。そんな折、思わぬ来訪者が瑞光寺にやって来た。
 
「清充、いるか?」

 たった一人でやってきたその来訪者は、清充と同じ年頃の若い僧侶だった。ただ、清充と違いかなり裕福な寺の僧侶らしく、この雨の中、金糸で縫いとられた豪華な袈裟を身に纏っている。来訪者ということで着替えをしている清充に代わり、対応に出た梅はその豪華さにびっくりする。

「この雨の中、ようこそおいで下さいました。只今清充和尚は着替えをなされて・・・・・」

 驚きつつも礼を失しない様、若い僧侶に梅が頭を下げたその時であった。

「女!何故貴様のようなものがここにいる!」

 厳しい叱責と憎悪に満ちた視線が梅に突き刺さる。

「え・・・・あの・・・・・。」

 若い僧侶の思わぬ剣幕に、訳が分からず梅は目を丸くした。だが、若い僧侶の怒りは収まらず、さらに梅に詰め寄る。

「何故女人禁制のこの寺にお前ごときがいるのかと聞いているのだ!理由が言えぬなら今すぐ出て行くが良い!」

 鬼の形相で若い僧侶がお梅に迫り、今にも殴りかかろうとしたその時である。

「真充!それは私の大黒だ。責めるなら不邪淫戒を破った私を責めればいいだろう。」

 来訪した若い僧侶と同じくらい、否、それ以上に厳しい声を発したのは身なりを整えた清充であった。その瞬間、梅はほっとした表情を浮かべる。
 その一方、真充と呼ばれた若い僧侶は、不機嫌を顕わにし清充を睨みつける。だが、その視線には怒りとはまた違う、熱っぽいものが含まれている事に清充も梅も気が付かない。

「・・・・・それはともかく、この雨の中この破れ寺に来てくれたことは感謝する。お梅、茶の用意を。」

「はい・・・・・清充様。」

 真充の前で親しすぎる態度を取ってはならない―――――清充と梅はそれを目配せで確認する。そして梅は茶の準備に裏へと回った。

「ふん、よからぬ噂を聞きつけて確かめに来たら、女色に溺れているとは・・・・・栴檀林切っての秀才が何という体たらくだ!」

 憤懣やるかたないといった風情の真充に、清充は諦観の溜息を吐きつつ応える。

「真充は昔から私を買いかぶりすぎる。所詮私はその程度でしかないよ。」

 確かに栴檀林では互いに良き競争相手であったが、真充とは大檀家でもある大店の次男と、貧乏陪臣の五男坊という大きな違いがある。むしろ宗派内の出世競争から清充が外れた事を一番喜ぶべきなのは真充だと思うのだが、どうも違うらしい。

「吉祥寺と違ってこの寺は冷える。」

 清充は真充を本堂に通すと、継ぎのある座布団と梅の淹れた茶を勧めた。だが、真充はどちらもきっぱりと断る。どうやら梅の存在にかなりへそを曲げているらしい。このままでは埒が明かない―――――清充の目配せで梅が本堂から出て行った後、真充はようやく口を開いた。

「清充、あんな女など捨て去って吉祥寺に戻ってこい。今ならまだ出世に間に合う。」

 潤み、熱っぽい目で清充を見つめながら真充は清充に迫る―――――それは明らかに恋する者の目であった。



UP DATE 2013.6.11

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僧侶として宗派内での出世を完全に諦め、梅と子供まで作ろうと決意した清充ですが、そんな決意を邪魔するかのように栴檀林の同期・真充に『吉祥寺に帰って来い』と迫られてしまいました。しかもどうやらこの真充、清充に恋心を抱いているようでありまして・・・(^_^;)なので梅に対して敵対心丸出しの態度を取ったんです。そりゃ面白く無いでしょう、片思いの相手が自分とは違う相手と同棲してたら・・・・・それが同性愛であっても恋する気持ちは同じだと思います。ただ、清充は女の子のほうが好きですのでねぇ( ̄ー ̄)ニヤリ

次回の更新は6/18、真充の申し出を清充はどうやって断るのか、また真充は己の気持ちにどう始末をつけるのか(または清充を押し倒すのか否か・笑)そこいらへんが中心となります。清充に男色の気は皆無なんでお梅ちゃんと別れることは絶対にありえませんので・・・・・BL好きの方、申し訳ございませんが期待はしないでくださいませね(^_^;)
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