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「雑  記」
烏のおぼえ書き

烏のおぼえ書き~其の十三・元結師

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今週のおぼえ書き、先週の女髪結と『かみ』繋がりで元結師を取り上げたいと思います。
髪の毛を縛るのにゴムひもなんて便利なものがない昔、江戸時代初期までは古い麻縄(多分ほぐれて細くなったものと推測される)などを使って髪を結っていたそうです。これを『もとい』または『もっとい』と江戸っ子は呼んでいたとのこと。ちなみにこれらの麻縄は自家製です。こういうものは商売にならないんでしょうねぇ(-_-;)

ただ、世の中が平和になり文化が成熟するに連れ人々(特に女性)はお洒落に気を使いだすもの(*^_^*)江戸時代も例外ではなく寛永頃から紙縒りで作られた元結を使い始めました。
文化六年に大阪の戯作者・暁鐘成『近来見聞噺の笛』によると『(前略)~糸巻きのとんぼう、金銀の水引き、長い五色の染紙、近年では五色の鹿子縮緬でわけ括り、貧福ともにこれを使っている』とあるそうです。最後の鹿子縮緬は元結とはちょっと違う『結綿』(結婚前の若い女の子が髷にかけるもの。せいぜい17~18歳くらいまでのファッション)ですが、あとは紙縒で作った元結ですね。こんなふうに年々派手になっていったようです。特に日本人の髪の毛は黒いから、カラフルな色が映えるんですよね~。なお、ここまで派手なものではありませんが、男性も色物の元結を使っていたという記録があります。道楽息子が紫の元結を好んで使ってたという記録もありますし、拙作『夏虫』の沖田も紫の元結を使っております(注・史実の沖田総司も紫の元結の愛用者だったらしい)
そしていつの時代も時代についていけないおっさんたちが『イマドキの若いものは・・・』とぼやくという(爆)人間、意外と進歩はないのかもしれません。

日本髷を結うのに必需品だった元結ですが、商品として出まわるのであればそれを作る人達もいるわけです。彼らを『元結扱き』というのですが、単調ながらかなり根気のいる仕事だったようです。
まず地面に数本の杭を打ってから、その間にひも状の紙を結び張ります。これを端から端まで捩るのですが、これがどうやら半日がかりの仕事だったようで『半日はうしろへ歩く元結こき』という川柳も残されています。半日ひたすら紙を捩り続ける・・・動力が殆ど人力だった時代とはいえ大変です(^_^;)
そしてこの元結が長くなり、水糊をつけて乾燥させたものが『水引元結』、いわゆる水引になります。水糊を引く→水引になったんでしょうかね?そこいらへんの語源はちょっと判りません(^_^;)

次回おぼえ書きは10/8、気が変わらなければ枡師を取り上げたいと思います(*^_^*)


【参考・引用文献】

お江戸の職人(エリート)素朴な大疑問 (PHP文庫)



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