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「紅柊(R-15~大人向け)」
甲午・秋冬の章

神無き月の祝言・其の参~天保五年十月の婚礼(★)

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「明日、鶏が鳴く頃までには『兄様』と呼べないようにしてやるから 」

 優しさと、それと同じくらいの強引さを含んだ周司の囁きに、すみの身体は熱く燃え上がった。その情熱は周司も同様だ。壊れ物を扱うように優しく、だけど逃さぬように強く抱きしめると、周司はすみを分厚い布団の上に押し倒した。帯を解いていたので、布団に倒れた瞬間にすみの寝間着の前ははだけ、華奢な身体に似合わぬふくよかな膨らみが周司の目に飛び込んでくる。

「おすみ・・・・・・俺はずっと、この日が来るのを待っていた」

 すみの頬に己の頬をすり寄せ、掠れる声で周司は囁く。そしてはち切れんばかりの膨らみに手を伸ばした。想像していた以上の柔らかさと弾力に胸を高鳴らせ、周司は優しく撫で擦る。

「あに・・・・・・だん、な・・・さ、ま」

 つい癖で『兄様』と言いそうになるのをぐっと堪え、すみは熱っぽく快感を周司に訴えた。熱を帯びた周司の指がすみの肌をなぞると、その場所から甘い痺れが走り、すみの肌も熱を帯びてゆく。
 その甘美な痺れをさらに欲するように、すみは自ら周司の掌に乳房を押し付けた。

「おすみ、心地良いのか?」

 すみの乳房を撫で回しながら、周司はすみに尋ねる。できればすみの口から昂ぶりの言葉を言わせたかった周司だが、新婚初夜のすみに対しそれはあまりにも高望みだった。

「・・・・・・」

 すみは周司の顔を見つめつつも、黙ったまま恥ずかしげに小さく頷く。子供のような拙い返事だったが、経験がないすみではこれが精一杯なのだろう。ただ、すみが周司の愛撫を更に欲していることだけは理解できる。
 周司は満足気に頷くと、すみの乳房をやわやわと揉み始め、左の乳首を口に含んだ。そして子供が乳を飲むように軽く吸う。

「ふぁっ・・・あ、兄様!」

 思わぬ愛撫にすみは驚き、思わず『兄様』と口にしてしまった。さすがにここで窘めるのはかわいそうかと周司はそのまま愛撫を続け、すみを翻弄してゆく。否、周司には全く翻弄するつもりなど無いのだが、生まれて初めて男の手に触られるすみにとって、周司の柔らかな、壊れ物を扱うような愛撫でさえ強い刺激に感じてしまうらしい。

「あにさまぁ、堪忍・・・・・・ふわふわするのぉ!」

 舌足らずな声ですみは快楽を表現しようとするが、どう言っていいのか解らないらしい。周司に翻弄されつつ必死に己の状況を伝えようとするすみに、周司は愛おしさを感じずにはいられなかった。

「そうか、ふわふわするのか」

 きっと周司の愛撫にのぼせてしまったのだろうと判断した周司は、一旦乳房への愛撫を止め、すみを抱きしめる。その腕の中ですみは荒くなった息を整えつつ、甘えるように頬をすり寄せてきた。まるで子猫のようなその仕草に、周司の欲望は更に募ってゆく。

「大丈夫、怖いことなんか無いんだから」

 まるで幼い妹をあやすような周司の言葉にすみも頷く。だが、乳房への愛撫は止まっているものの、その他への愛撫が止まっているわけではなかった。
 背中から腰、そして丸みを帯びた尻へと周司の手は伸びてゆき、さり気なく膝ですみの足を割って足を絡ませる。そうやって少しずつ慣らしていけば、初心な生娘でも自然と身体を開くだろう。案の定安心しきったまますみは周司に身体を預けている。ここまで来たからにはさらにもう一段階、進むことが可能だろう。

「おすみ、少しだけ脚の力を緩めてごらん」

 周司の言葉にすみは頷き、脚の力を少し緩めた。すると周司の膝がさらに深く入り込み、一番奥の秘密の場所に周司の脚が触れたのだ。その瞬間くちゅり、と艶かしい濡音が部屋に響き、周司の腿がとろりとした蜜で濡れてしまう。

「いやっ・・・・・・旦那様ぁ」

 淫らな濡音が自ら発せられたものだと気付いたすみは、恥ずかしさのあまり周司の肩に顔を埋めた。そんな仕草が愛おしく、周司はすみの首筋をぺろり、と舐め上げる。

「ひゃぅ!」

 くすぐったさにびっくりしたのか、素っ頓狂な声を上げてすみはさらに強く周司にしがみついた。ふるふると小刻みに震えているのは未知の快感の為だろう。だが、初夜の本番はこれからなのだ。

「おい、まだまだ序の口だぞ。これからもっともっと『ふわふわ』するのに・・・・・・尤もそうじゃなければ初めての『まぐわい』は痛くて耐えられないだろうが」

 そう言って周司はすみの左手を自らの股間に導いた。そして下帯越しにはち切れんばかりになっている己の逸物をすみに触らせる。

「あ・・・・・・こんなに!」

 下帯越しだったが、それでもはっきりと感じられるほど周司の逸物は大きく、熱を帯びていた。山田家に胴やその他薬にする臓器を幸の許へ運びこむ際、男達の逸物も目にすることが多いすみである。その点に関しては自分は初心ではないと思っていたがそ、れが間違いだったと思い知らされる。
 周司もそれに気がついたのだろう。頬を赤らめるすみの耳朶を軽く舐りながら意地悪く囁いた。

「生きた男の逸物に触れるのは初めてなんだな」

「あ・・・・・当たり前です!だって、兄様と初めて・・・・・・」

「兄様、じゃないだろう?旦那様だって言っているのに・・・・・・悪い子だ」

 周司は優しく叱ると舐っていた耳朶に軽く歯を立て、内腿に滑り込ませた指で蜜に濡れそぼった花弁を軽く抓った。

「ああっ!」

 情事に慣れた女であれば単なる愛撫だが、すみにとってそれはあまりにも強すぎる刺激だったらしい。痛そうに眉をしかめ、周司から身体を引いてしまう。だが、蜜壺からはさらに熱を帯びた蜜が溢れ出し、周司の手をぐっしょりと濡らしてしまったのだ。心は強い刺激に覚えるが、身体はそれを求めている――――――相反する反応に、周司はすみの初心さを改めて思い知らされる。

「まだまだねんねのおすみに今のは辛かったか。じゃあこれはどうだ?」

 今度は触れるか触れないか、まるで羽で撫でられているような感じで敏感な花芽を撫でた。するとすみの強張りが徐々にほぐれ、蕩けそうな恍惚とした表情を浮かべる。やはりまだ強引な責めではすみを怯えさせてしまうのだろう。だが、それを徐々に仕込んでいく楽しみはある。

「じゃあこれは大丈夫か?初めてだから痛いかもしれないぞ? 」

 花芽への愛撫で充分にほぐれたと思われる蜜壺に、周司は逸物に見立てた人差し指をゆっくりと挿入させる。とろとろと溢れ出る蜜の助けもあり、周司の人差し指は狭隘な蜜壺へとすんなり入っていった。その中で周司は指をくねくねと蠢かす。

「何か・・・・・・変。でも、大丈夫です、旦那様」

 周司に心配させぬようあえて笑顔を見せるすみだったが、その蜜壺はかなり狭く、周司の人差し指一本でさえきゅうきゅうと締め付け、絡みついてくる。これに己の逸物は耐えられるのだろうか。周司は俄に心配になる。

(逸物で『道』を開けた途端に果てそうだな)

 思っていた以上の狭隘さ――――――慣れるまでの暫くの間、すみには辛い思いをさせてしまうだろう。だがこれを乗り越えなければ真の夫婦にはなれないのだ。

「じゃあそろそろいくぞ、おすみ。かなり痛いと思うが、ここは辛抱してくれ」

 本当はもう少しすみの身体を堪能したいところだがあと二日もある婚礼行事、すみに無理はさせられない。本当の楽しみは三日目に取っておこうと周司は指を抜くと、すみの蜜壺に己の逸物を宛てがって一気に貫いた。その刹那、すみの目は大きく見開かれ、形の良い唇から絶叫が迸った。

「痛い!兄様、痛いのっ!」

 身体を真っ二つに引き裂かれそうな激痛に、すみは周司の身体にしがみつく。だが、周司は容赦なくすみを責め立てた。

「あ、あにさまぁ・・・・・・助けて・・・・・・」

 あまりの激痛に涙を浮かべ、周司に懇願するすみだったが、周司としてはここで引き下がるわけにも行かない。激しく腰を使いつつ、すみが流した痛みの涙をぺろり、と舐めた。

「耐えろ、おすみ。すぐに終わ・・・・・・る!」

 その瞬間、周司の身体が痙攣し、すみの体内に熱い迸りは放たれる。その熱い迸りに、すみはようやくほっとした表情を浮かべた。

「おすみ・・・・・・いい子だ。痛かったのによく耐えてくれたな」

 すみを抱き寄せ、その頭を撫でながら周司はねぎらいの言葉をかける。

「はい・・・・・・でも、すごく痛うございました。明日はもう少し優しくしてくださいませ」

 周司の腕の中ですみは不服そうに拗ねた。さすがに破瓜の痛みは辛いものがあったのだろう。

「ははは、でもややはもっと大きいんだぞ?俺の貧相な逸物で耐えられないなんて言っていられないんだからな」

 からかい半分に笑うと、周司はすみの唇を吸った。すると最初とは打って変わり、すみも積極的に周司の舌に自らの舌を絡めてくる。

(やはりおすみは、何でもすぐに呑み込むな)

 子供の頃から賢く、教えられたことをすぐに理解する娘だった。それは男と女の秘事でも同様らしい。周司の接吻そのままのすみの接吻は、周司の色に染まりつつあることを証明していた。

(おすみの全てを俺好みに・・・・・・か)

 それが許される立場に周司はいる。そしてすみもそれに応えてくれるだろう。先程よりかなり柔らかくなってきた舌使いに満足しながら、周司は再びすみを抱きしめた。



 祝言は親族への披露である二日目、そして関係者へのお披露目である三日目と続き、どちらも滞り無く行われた。その殆どが長吏仲間であり、非人頭・車善七配下のものだったりしたのだが、幸が五三郎を供に勝手口からやってきたのにはさすがにすみも周司も驚いた。

「気にしないで。六代目の名代でお酒を持ってきただけだもの。それにおすみちゃんの花嫁衣裳も見たかったし」

「お幸様・・・・・・本当にありがとうございます」

 本当だったら絶対に許されない事だが、持ちつ持たれつの関係である山田家と浅草弾左衛門家である。さらに幸とすみの仲の良さを知っている吉昌が『祝儀を渡すくらいなら』と幸を名代にしてくれたのだ。その心遣いにすみも周司も感謝する。

「それにしてもおすみちゃん、ますますきれいになって・・・・・・おい、周司、この二日間、相当可愛がっているんじゃねぇのか?」

 幸とすみの会話が盛り上がっている最中、五三郎が周司に耳打ちをする。この二人も仕事で顔を合わせている上に年齢も近いということで身分を超えて仲が良い。それだけに五三郎は周司にかなり突っ込んだ一言を囁いたのだ。その瞬間、周司が耳朶まで真っ赤にする。

「そ、そりゃ・・・・・・新婚初夜に何もない方が可笑しいでしょう!」

 慌てふためく周司の反応に、五三郎はしてやったりと意味深な笑みを浮かべた。

「おぅおぅ、真っ赤になっちゃって・・・・・・ま、詳細は明後日、千住での仕事が終わったら聞くさ。その時は芳太郎も猶次郎もいるから覚悟しておけよ!」

 からかい半分の一言を言い残すと、五三郎は幸と共に弾左衛門屋敷を後にする。そして明後日、五三郎が宣言したとおり周司は山田一門の若手に取り囲まれることになるのだが、その前にもう一仕事――――――三日目の初夜が周司を待ち受けていた。



UP DATE 2013.10.16

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嬉し恥ずかし新婚初夜でございます(*´艸`*)とはいえ、さすがに三日間ある披露宴の初日でもありますのであまり無茶は出来ないなと今回はおとなしめにしてあります。そりゃそうでしょう、二日目は親族、三日目は家と関係の深いお偉いさんがお祝いに来てくださるんですから『ヤリスギで疲れ果てています』という訳にも行かないわけで・・・・・・(^_^;)
という訳で次回は3日目の初夜=次の日ぶっ倒れても誰も文句は言わないぞ!という場面を書きたいと思っておりますvというか、もうちょっと色っぽいシーンが書きたいだけという(^_^;)

てなわけで次回更新予定は10/23、あ~んな事もこ~んな事もできちゃう新婚初夜3日めをお送りいたします(*^_^*)
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