FC2ブログ

「紅柊(R-15~大人向け)」
甲午・秋冬の章

神無き月の祝言・其の肆~天保五年十月の婚礼(★)

 ←烏のおぼえ書き~其の十六・新酒 →烏のまかない処~其の百二十二・精進落とし
 十二代目浅草弾左衛門周司とすみの婚礼は三日間の式次第を無事終えた。こと三日目は来客も多く予定よりかなり長引いてしまったが、これも二人を祝福する故である。さらに長吏の長である弾左衛門にとって、今後の人付き合いに関わってくるこの披露宴は最も蔑ろに出来ない大事なものだ。
 だが、このお披露目を早く終え、早くすみと二人きりになりたいと密かに願っている周司にとって、この時間はとてつもなく長く感じられた。酒に酔い、絡んでくる来客達を適当にあしらいつつ、座敷から逃げ出すように退席した周司とすみは、互いの顔を見て安堵と苦さが入り混じった笑みを浮かべる。

「まったく・・・・・・他人の祝言だと思って皆好き放題して」

 二人っきりになるや否や周司はぼやき、分厚い布団の上に胡座をかく。そんな周司に寄り添うようにすみも布団の上に正座した。

「でも、嬉しゅうございました。やっと私、兄様・・・・・・いいえ、旦那様の妻としても皆に認められたような気がします」

 熱っぽく、潤んだ瞳ですみは周司を見つめる。元々整った顔立ちのすみだが、祝言を挙げ周司に抱かれた為だろうか、新妻の色香がそこはかとなく漂っていた。

「そうか。それなら良いんだが・・・・・・」

 周司は隣に座ったすみを抱き寄せ、唇を重ねる。それは初日とは違い、最初からかなり激しいものだった。
 すみの全てを貪り喰らうような周司の激しい接吻に、すみの呼吸も奪われてしまう。そんな容赦の無い接吻に溺れそうに藻掻きながら、すみも周司の欲望に応えた。互いの舌を蛇の如く絡め合う濃密な接吻は、艶かしい音を寝所中に響かせいつまでも続く。すみの顎から喉元は溢れだした唾液で濡れ、妖しい艶を放ちながら行灯の淡い灯りに浮かび上がった。

「・・・・・・おすみ、ようやく明日を気にせず可愛がってやることができるな」

 散々すみの唇や舌を堪能した周司は、すみの耳朶に唇を寄せるといつもよりかなり強い力ですみの耳朶に歯を立てる。

「痛っ」

 食い千切られる程ではないが、明らかに噛み痕は付いているだろう・・・・・・そんな強すぎる愛撫にすみは思わず叫ぶ。だが次の瞬間、周司は自らが噛んだ耳朶を癒やすように柔らかく吸い上げたのである。その大きすぎる落差に、すみは微かな戸惑いを覚えた。

(今日の兄様・・・・・・こわい)

 昨日までの『兄』としての優しさは影を潜め、すみに欲情する『男』の強さが際立っている。初めて見る周司の一面にすみは恐れおののく。だが、それがさらなる快楽へのとば口だと気付く頃には、すみは引き返すことが出来ない悦楽の深みにはまってしまうことになる。



 闇に浮かぶ行灯の灯りがゆらりと揺れる。その揺らぎに呼応するように絡み合う二つの影も大きく揺らいだ。部屋には甘ったるい女の喘ぎ声と男の息遣いだけが響き、淫靡な気配が漂う。

「兄様ぁ、もう・・・・・・許してぇ!早く、早くお情けを・・・・・」

 頤を仰け反らせ、白い肌を桜色に染めながらすみが周司に訴えた。乳房を揉みしだかれ、凝った乳首を甘噛みされる度、蕩けてしまうような快感が体中に広がる。すみの張りのある乳房には幾つもの接吻の痕や噛み傷ができていたが、それを欲しているのは他ならぬすみだった。
 最初こそ強すぎる愛撫に面食らったすみだったがすぐにそれに慣れ、さらに激しく濃密な愛撫を求めてしまうのは若さ故か。周司に抱かれることに慣れ始めた若い身体は本能の赴くまま貪欲に愛しい男を求めてしまうのだろう。そんなすみを焦らすように周司は時間をかけてすみの乳房を弄び続けた。

「堪え性がないな、おすみは・・・・・・これから更に気持ち良いことをするというのに」」

 周司は強請るすみの欲求を撥ねつけると、茱萸の実のように充血したすみの乳首を強く吸い上げ、ちゅるりと舌で舐めまわした。

「あんっ!」

 ひときわ甘ったるい声を上げながら、すみは周司の頭をかき抱く。充血し、痛いほど勃った乳首を吸われると弱いのを知ったのは初めて抱かれた一昨日だった。否、正確には周司がそれを見出したと言うべきか。
 一つ一つの愛撫によって反応を示す愛しい女をつぶさに観察し、より翻弄しようと淫蕩な悪戯を今日になって仕掛けてきているのだ。そしてその愛撫を受け流す余裕は初心なすみにあるはずもなかった。
 周司の指先の動き、唇での愛撫一つ一つ全てに反応してしまい、まだ秘密の花弁にまでその愛撫が届く前に息も絶え絶えになっている。間違いなくすみの秘所は愛蜜でぐっしょりと濡れそぼリ、難なく周司の逸物を受け入れられる状態になっているだろう。だが、周司としてはまだまだ物足りない。

「お前は本当に感じやすい身体をしているな、おすみ。まだ乳しか嬲っていないというのに・・・・・・」

 周司はにやりと笑うと不意に身体を離し、すみの両膝に手をかける。そして間髪入れずにすみの両足を大きく開いたのだ。すみの脚を守っていた湯文字は意味をなさず、引き締まった太腿から淡いひこばえ、興奮に震える花弁に息づく蜜口や菊座まで全てが周司の目に晒される。

「やっ・・・・お止めくださいませっ!」

 あまりに大胆過ぎる行動に、すみは慌てて脚を閉じ合わせようとするが、周司は自らの身体を割り入れそれを阻止する。そしてとろりとした蜜に濡れ光る最奥の花弁に顔を近づけると、欲情に掠れた声ですみに語りかけた。

「今日はまだここには触れていないはずなのに・・・・・・こんなに濡らして。おすみは本当にいやらしい娘だ」

 周司はすみを辱める言葉を吐き出すと、人差し指でそっと濡れた花弁から充血しぷっくりと膨らんでいる花芽を撫で上げる。

「ふぁっ・・・あに、さまぁ!」

 破瓜の痛みは残っているものの、それ以上の甘い痺れにすみは思わず腰を浮かしてしまう。だが周司はそれ以上敏感になっている花弁には触れずに、濡れた人差し指をすみの鼻先に突きつけた。その指先はすみの蜜壺から溢れだした蜜がまとわりつき、今にも雫が垂れそうになっている。

「ほら、ご覧。ほんのちょっと撫でただけなのに、お前の蜜はこんなに俺の指に纏わりついてるんだ・・・・・・おすみの観音様を本気で可愛がったらどうなるんだろうな?」

 今まで見たことがない淫靡な笑みを浮かべながら、周司はすみに顔を近づけてきた。

「もの狂いのように俺に夢中になるか、それとも俺だけじゃ飽きたらず他の男まで喰らおうとするのか・・・・・」

「私には・・・・・兄様だけです!」

 すでに『旦那様』と周司を呼ぶ余裕を無くしているすみは、必死に周司に訴えた。

「兄様以外の人なんて・・・・・そんなおぞましいこと、言わないでくださいませ!」

 想像しただけでも怖気が立つと、すみは頬を膨らませる。その仕草が童女のようで周司は思わず笑ってしまい、膨れた頬に軽く接吻をした。

「本当にお前は可愛いよ、おすみ」

 周司は愛おしげに囁くと、今度はすみの脚の間に入り込み、焦らされ続けた花芽を強く吸い上げたのである。それだけではなく、軽く歯を立てながらチロチロと舌先で嬲ったり、同時に蜜壺の内壁を爪で軽く引っ掻いたりと容赦なくすみを責め立て続けた。

「ひゃあっ!兄様ぁ!それ、らめぇ!」

 予想もしなかった鋭く強い刺激にすみは半狂乱になり、舌足らずな嬌声を上げて周司に快感を訴える。僅かに残っていた破瓜の痛みは消え去り、次から次へと襲ってくる刺激にすみは溺れ始めていた。

「もっとぉ・・・・・・兄様ぁ」

 充分に蜜で濡れていた筈のすみの秘所は、周司の悪戯でさらにとろりとした花蜜を溢れ出させ、周司の手は勿論すみの太腿や布団までぐっしょりと濡らしている。ここまで感じているのなら多少風変わりな交わりも面白いかもしれないと、周司は枕元にある衝立をちらりと見やった。それは男女の四十八手図が描かれている、夫婦の寝室の衝立としては決して珍しいものではなかったが、刺激を求める若い夫婦にとっては充分に役に立つものだ。そんな四十八手図から周司は『絞り芙蓉』に目を留める。

「そうか、もっと欲しいのかおすみ・・・・・・だったら今日はちょっと変わったものを試してみるか」

 周司は衝立の『絞り芙蓉』を指さしながら起き上がり、胡座をかいた。行灯の灯りに浮かぶのはそそり立った逸物だ。それに気がついたすみは周司の逸物をまじまじと見つめてしまった

「おすみ、後ろ向きに座ってみろ」

 後ろ向き、という言葉にすみは一瞬躊躇を見せたものの、すぐに頷いて周司に近づいた。

「こう・・・・・・ですか?」

 すみは周司に背を向けるような形で胡座の中に座り込む。まるで父親の膝に座る幼子のような姿勢だが、唯一違うのは尻に当たる周司の逸物だ。硬く、熱を帯びた周司の逸物はどくどくと脈を打ち、すみを欲している。その鼓動をすみが感じた刹那、背後から日本の手が伸びてきてすみの胸や花芽を同時に嬲り始めたではないか。さらに周司の息が首筋にかかったと思った瞬間、甘い接吻がすみの首筋に襲いかかる。

「ふぁっ、兄様、これ ・・・・・・あんっ!」

 一度に何箇所もの性感帯を愛撫されては抵抗もできない。鼻にかかった甘い声を上げながら、すみは腰を揺すり周司の愛撫に身を任せる。

「おすみ、逸物を挿れることはできるか?本当の『絞り芙蓉』をやってみたいんだ」

 あちらこちら弄ばれながら強請られては否とは言えない。すみは周司の愛撫に翻弄されなから思わず頷いていた。

「うまくできるか判りませんけど・・・・・・やって、みます」

 この二日間、いわゆる正常位ばかりだったのでできるかどうかかなり不安は会った。だが、他ならぬ周司の頼みである。すみは覚悟を決め、そそり立つ周司の逸物に、ゆっくりと腰を下ろしていった。身体が引き割かれる感覚に怯えつつも、すみは全てを身体に収める。

「これで・・・・・・もうおすみは俺から逃げられないぞ」

 周司はすみを背後から抱きしめると、嬉しそうに囁いた。そして次の瞬間、周司の手は再びすみの敏感な部分を嬲り始めたのである。周司の腕の中逃げることも出来ず、すみは快楽の高みに突き上げられる。

「支えていてあげるから、自分で腰を動かしてごらん」

 その言葉に煽られるようにすみは素直に動き出した。たどたどしい動きだがむしろそれは新妻の初々しさが感じられて愛らしい。自らの膝の上で乱れ、さらに美しく咲き誇るすみを感じながら周司はほくそ笑む。

(妻として・・・・・・どんな風に育てようか)

 無垢なすみは瞬く間に周司の色に染まりつつある。これからさらに人妻の色香を纏って周司の色に染まってゆくだろう。
 祝言でさえ他の男達は羨望の目で自分を、そしてすみを見ていた。すみとの婚姻によってさらに強くなった浅草弾左衛門の身分と相まって、その傾向はますます強くなるに違いない。

(俺はおすみも、そして弾左衛門の確固たる地位も・・・・・・全てを勝ち取ったんだ!)

 傲慢とも言える喜びの中、周司はさらにすみを啼かせ続けていった。



UP DATE 2013.10.23

Back   Next


にほんブログ村 小説ブログ 歴史・時代小説へ
INランキング参加中。
お気に召しましたら拍手代わりに是非ひとポチをv


  
こちらは画像表示型ランキングです。押さなくてもランキングに反映されます。
(双方バナーのリンク先には素敵小説が多数ございます。お口直しに是非v)

 



三日間の祝言を終え、ようやく周司はすみを好き放題抱くことが出来たようですvしかし新婚3日めでいきなり『絞り芙蓉』かぁ・・・。
今回の小道具で登場した四十八手の絵柄つき衝立、結構あったようです。当時は死亡率も高いですから子作りは大事なお仕事、飽きさせないようにするための必需品だったのでしょうか(^_^;)
二次の頃は四十八手でお題をやっておりましたが、オリジナルでも悪くないかも・・・と思い始めてしまいました。

来週は『横浜恋釉』、次回『紅柊』の更新は11月6日になりますv
関連記事
スポンサーサイト




 関連もくじ一覧 ▼ 
総もくじ 3kaku_s_L.png vague~道場主・作間駿次郎顛末記
総もくじ 3kaku_s_L.png 夏虫~新選組異聞~
総もくじ 3kaku_s_L.png 紅柊(R-15~大人向け)
総もくじ 3kaku_s_L.png 葵と杏葉
総もくじ 3kaku_s_L.png 横浜慕情(大人向け)
総もくじ 3kaku_s_L.png 短編小説
総もくじ 3kaku_s_L.png VOCALOID小説
総もくじ 3kaku_s_L.png 雑  記
総もくじ  3kaku_s_L.png vague~道場主・作間駿次郎顛末記
総もくじ  3kaku_s_L.png 夏虫~新選組異聞~
総もくじ  3kaku_s_L.png 紅柊(R-15~大人向け)
総もくじ  3kaku_s_L.png 葵と杏葉
総もくじ  3kaku_s_L.png 横浜慕情(大人向け)
総もくじ  3kaku_s_L.png 短編小説
総もくじ  3kaku_s_L.png VOCALOID小説
総もくじ  3kaku_s_L.png 雑  記
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
【烏のおぼえ書き~其の十六・新酒】へ  【烏のまかない処~其の百二十二・精進落とし】へ

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【烏のおぼえ書き~其の十六・新酒】へ
  • 【烏のまかない処~其の百二十二・精進落とし】へ