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砂漠の星の物語 Page1

砂漠の星の物語~アウラニイスのバドゥル2

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バドゥルとレンシは大学の研究室を後にし、歓楽街・アブホースに繰り出していた。街中に漂うアルコールや女達の香水の香り、ドラッグの煙に客引きの怒鳴り声―――バドゥルがアウラニイスにやってきた当初こそ戸惑ったものの、今ではすっかり慣れてしまった光景である。

「今日はミーゴの店に行くか!」

やけに機嫌の良い声でレンシが路地の奥を指し示す。そこは娼館が軒を連ねている場所であった。その中でもミーゴの店は値段も安く、軍事大学やその下の士官学校の学生がよく利用している。それはバドゥルも例外ではなかった。
建付の悪いドアを開けると、そこにはいかがわしくも魅惑的な光景が広がっていた。屈強な体躯の肉体労働者や軍事大学の制服を着た若者達は安酒を浴びるように飲んでいる。そんな男達に媚を振りまき、自分を売り込もうと躍起になっている娼婦達の国籍は多様だ。
バドゥルとレンシは店の奥の席に座ると、エールとつまみを注文する。

「いらっしゃ~い!」

注文を受けたウェイターと入れ替わりに二人の娼婦がバドゥル達の目の前にやってきた。一人はカーラ人、もう一人はエイル人というところだろうか。

「今日は遊んでいくの、学生さん?」

フワフワとした青銀の髪をしたエイル人の娼婦がターコイズブルーの瞳でレンシの顔を覗き込みながら尋ねる。

「ああ、門限までだけど・・・バドゥルも大丈夫だろう?」

「・・・ああ」

一瞬の躊躇の後、バドゥルは返事をした。娼館で女を抱くのは今に始まったことではない。大学に入った直後、先輩に強引にミーゴの店に連れて来られてから幾度と無くこの店に来ては娼婦を抱いている。これは明らかに【ウケイ】を破る行為だが、言い伝えられているような不幸は今の今まで起こっていない。
なのにいつまでもバドゥルの脳裏にこびりついているのは、自分と同じ銀砂色の髪をした少女の面影だった。

(今更ファラに合わせる顔なんて・・・あるわけ無いじゃないか)

自嘲気味に笑いながら、バドゥルは黒髪のカーラ人娼婦を抱き寄せた。



(10/21~10/27 twitterにて掲載)

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バドゥルとレンシ、か~な~り~いかがわしいお店に出入りしているようです(^_^;)男所帯の軍事大学、しかも軍事国家であるカーラ共和国の軍事学校ですから『風俗店くらい入れなくてど~する!』的な風潮があるのでしょう。きっと彼ら二人も最初は度胸試しとばかりに先輩に放り込まれたに違いありません・・・まず童貞は守れないだろうなぁ(-_-;)
バドゥルの方も【ウケイ】に対する反発から娼館を利用しているようですが、ファラに対する後ろめたさはあるらしいです。きっと【ウケイ】でなく、本人同士の約束だったらバドゥルもおねーちゃん遊びはしなかったでしょう。というか、ファラをアウラニイスに呼び出している可能性も・・・アウラニイスの軍事大学は別に男女交際を禁止していませんし(むしろ特定のパートナーを持つ安定性を奨励)

明日からはコトが済んだ後のバドゥルの後悔の念を中心にお送りします♪
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