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砂漠の星の物語 Page1

砂漠の星の物語~アウラニイスのバドゥル3

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 ミーゴの店でひとしきり遊び、大学の寮に戻ったのは門限ぎりぎりの時間だった。自分の部屋に戻ったバドゥルは、煙草と香水の移り香が染み付いた制服をベッドの上に脱ぎ捨てるとそそくさとシャワーを浴びる。その姿はまるで自分が犯した罪を洗い流すかのようだった。

(こんな事・・・大学の殆どの奴がやっている事じゃないか!)

 そうやって何度も自分に言い聞かせても、こびり付いてしまった罪悪感を消すことは出来ない。親同士が勝手に決めて強引に結ばされた【ウケイ】に何故ここまで翻弄されなくてはいけないのか。

 否、【ウケイ】そのものよりバドゥルの罪悪感をもたらしているのはファラの存在なのかもしれない。ファラに対して特別な感情を抱いていないのであればここまで苦しむことは無いだろう。だが、バドゥルは彼女に対してただの幼馴染以上の感情を抱いていた。その想いは『恋』と言い切ってしまっても間違いないだろう。しかしファラ恋しさにラグナラへ戻るつもりは毛頭なかった。今のバドゥルにとって必要なのは際限のない自由であり、膨大な知識である。今のバドゥルにとって色恋は二の次で、金で買える娼婦で我慢すればそれでいい。

 身体を洗い終えたバドゥルはシャワーを止め、バスタオルで濡れた身体を拭き始めた。部屋にはエアタオルも完備されているが、強すぎる風圧がどうしても好きになれないバドゥルはコットンタオルを使っている。農作物が貴重なウォルフ359星系においてそれは贅沢品だ。
 これはラグナラ出身の特待生故の優遇措置だった。全てを自給自足で賄っているラグナラ人はア合成繊維やパウチの加工食品をなかなか受け付けないのである。軍のしごきで食事は何とか受け付けるようになったバドゥルでもエアタオルだけはどうしても馴染めず今に至る。

 身体を拭き終えたバドゥルは裸のままメディア・タブレットのスウィッチをオンにした。研究室に閉じこもっていると世間の流れに疎くなる。せめて夜のニュースは視ておこうとチャンネルを合わせたその時、信じられないニュースが速報の形で飛び込んできた。



(10/28~11/3 twitterにて掲載)

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ファラに対する罪悪感を抱きつつ、日々の生活に流されちゃっているバドゥル・・・地方から都会に進学したり就職したりして遠距離恋愛になっちゃった時、ついつい魔が差して、というのは何時の時代も変わらないようです(^_^;)
いっそすっぱり諦めることができればいいんでしょうけどそれさえ出来ないようで・・・この罪悪感がこの後どんな影響を及ぼしていくのかお楽しみにΨ(`∀´)Ψケケケ

しかしメディア・タブレットをオンにした途端飛び込んできた速報とは一体何なのでしょうか?明日からの連載をお待ちくださいませねv
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