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砂漠の星の物語 Page1

砂漠の星の物語~緊迫の参謀本部3

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モニターに映しだされた顔を確認しつつ、バドゥルは一人ひとりを確認してゆく。

「ターリック、アイマンに・・・サミア叔母さん!ファイザも生きてたんだ。それとトーヒッドに・・・」

最初こそ歓喜に声を弾ませたバドゥルだったが、その声は徐々に小さくなっていった。

「・・・ファラがいません。それと従妹のアイーシャの姿が見当たらないんですが。すみません、洞窟の外を映してもらうことは出来ますか?」

もしかしたら洞窟の外に居るかもしれないと、バドゥルは真剣な表情で訴える。しかしバドゥルのその訴えに、マフディは難色を示した。

「別に構わないが、さっき確認した時は男の死体しか無かったぞ。それでも見たいというなら、こんな感じだ」

マフディの言葉と同時に画面が切り替わり、洞窟の前に倒れている十五人ほどの男達が映しだされる。だがその中にもファラの姿は無かった。バドゥルは肩を落とし、首を横に振る。

「どこにも・・・いません。ファラも、アイーシャも。あとマレイカとヤスミンの四人がこの場所にはいないようです」

苦しげに声を押し出すバドゥルを、マフディは同情の視線で見つめることしか出来ない。

「この洞窟以外で人間が隠れられるような場所はあるか、バドゥル?」

「いいえ、あの洞窟以外ありません。やはりファラ達は・・・」

考えたくもない、しかし状況から鑑みると間違いのない事実をバドゥルは口にした。

「ケパロス側に捕まっているかと」

「残念ながらその可能性が高いな」

悲しみとも怒りとも取れる複雑な表情を浮かべつつ、マフディはバドゥルの推察に頷いた。

「ケパロス政府とは追々交渉していくが、今は人質を助けるのが先だ。バドゥル、辛いと思うが持久戦覚悟で暫く待機していろ」

その声からは教え子を思いやる教官の優しさは消え、軍事作戦にどこまでも忠実な副参謀の冷徹なものに変化している。マフディの声に自分を取り戻したバドゥルは、大きく息を吐きだした後、直ぐに自分の配置に付いた。



(11/25~12/1 twitterにて掲載)

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生き残り、そして殺された仲間全員の確認をしたバドゥルでしたが、その中にファラの姿はありませんでした。そして他3人も・・・どうやら皆若い女性のようです。確かに人質にするなら御しやすい方がいいですし、もしかしたらその他の思惑もあるのかも・・・(>_<)
果たしてファラを含む4人は無事なのでしょうか?そしてバドゥルが属するアウラニイス軍は彼女たちを助けることができるのでしょうか?明日からの連載をお楽しみください(*^_^*)
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