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砂漠の星の物語 Page1

砂漠の星の物語~緊迫の参謀本部4

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近日点が近いということもあり、宇宙空母『ハイドラ』はワープをせずそのままラグナラへと向かった。それでもラグナラの大気圏に到着するまでにかかる時間は1800秒ほどである。行き交う民間宇宙船に緊急信号を放ちつつ、『ハイドラ』はラグナラへと突き進む。

「ケパロス船団はカダス山脈上空に待機しています。近隣の遊牧民達には半径100km圏内への立ち入り禁止命令を出しましたが、攻撃はどうします?」

機械的な女性の声で『ハイドラ』のOSがマフディに尋ねる。

「攻撃はまだだ、『ハイドラ』」

マフディは『ハイドラ』に対して待機命令を出した。

「無駄かもしれないが、ケパロス側と回線を繋いでくれ。どんな手を使っても構わない。それでも向こう側が回線を開かない場合は・・・」

マフディは更に声を低くする。

「ケパロス本国に総攻撃を仕掛けると伝えてくれ。既にカーラ共和国は宣戦布告の準備をしており、貴様らの出方次第では交渉せずに星ごと吹き飛ばす、と」

眉一つ動かさずに『ハイドラ』に命令するマフディにバドゥルは驚きを露わにした。

「マフディ教官!星ごと吹っ飛ばすって・・・!」

「当たり前だ。ウォルフ359太陽系の人間にとってラグナラは特別な星、神々が降りたという神話の『聖地』なんだぞ?その聖地に襲撃を仕掛けたという事実は、我々に対する挑戦以外何者でもないだろう」

厳しい目でモニターを見つめながらバドゥルに語りかけるマフディの言葉に怒りが滲みでるのをバドゥルは感じる。もしかしたらラグナラを故郷に持つバドゥル以上にマフディは今回の襲撃を憂い、怒りを感じているのかもしれない。

(動揺するな、バドゥル。向こうが交渉に応じれば星ごと破壊することなんて無いんだから)

バドゥルが自分に言い聞かせたその時、耳障りな喚起音と共に別モニターが開き、浅黒い肌のケパロス星人の男が映しだされた。



(12/2~12/8 twitterにて掲載)

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いつ総攻撃が始まるか判らない、危険な状況の中でバドゥル達はラグナラに近づきました。カーラ共和国側としてはできるだけラグナラを戦場にしたくないので(マフディのセリフにもありますように、カーラ人を始めアウラニイスやイスタシャに住む人間にとってラグナラは特別な星だから)交渉を試みますが、決裂したら敵の本星さえ破壊しかねないほどの剣幕で・・・(^_^;)
ちなみにマフディは『星ひとつ』と言っておりますが、アウラニイスの世論ではケパロスを含む恒星系ごと吹きとばせ、だとか素粒子レベルにまで粉々に分解してしまえだとかかなり過激なことになっております。この世論のまま軍が動いたら大変な事になってしまう(>_<)元々軍事皇国だったカ―ラ帝国ですので、人々の気性も荒いのです(^_^;)

さて、どうやら敵とモニター会談できるような雰囲気を漂わせたまま終わってしまうそうですが・・・明日からの更新をお待ちくださいませ(^^)
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