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「雑  記」
烏のおぼえ書き

烏のおぼえ書き~其の二十三・煤払い

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年末になると行う大掃除、今では殆どの家庭で日程は定まっていないと思われますが、江戸時代は『将軍家御営中の煤払い=12月13日』と決まっておりました。元々はもっと年末押し迫ってからだったらしいのですが、歴代将軍の月命日の関係で13日になってしまったとか・・・ただでさえ師走は忙しいですからね。空いている日を探すのも一苦労だったのでしょう。だから別に他家や庶民が真似ををする必要は無いんです。
な~の~に~大名旗本御家人さらには庶民もこれに倣ってこの日に煤払いを行っていたんです。別に幕府からの命令があったわけでは無いでしょうし・・・何だかんだ言ってミーハーな日本人、せめて煤払いくらいは将軍家と同じにしたかったのでしょうかねぇ(-_-;)どこまでも『おらが将軍様』が好きな江戸っ子たちですww

この煤払い、単なる大掃除ではなく古いしきたりに則って行うちょっと面倒なものだったらしいのです。手持ちの資料では『旧例によって式を行い~』とあります。 新たな歳神様をお迎えするための準備=神事という側面もあったのでしょうか。そう言えば大奥の煤払いではこの日だけ特別に染模様の手拭が許されたんだそうです(普段は白の晒木綿のみ)こういう事例を考えるとやっぱり現代の大掃除とは違う、特別な何かがあったんでしょうね。というか、自分だったら大掃除に使うのは使い古したタオル・・・大掃除の日のためにきれいな手拭なんて使えません(>_<)

また『胴上げ』もこの煤払いから来た行事なんですよね。ひと通りの煤払いが終わった後、『めでためで~た~の~若松様~よ~♪』の唄と共にその家の主から身分の高い順に胴上げをされていったそうです。さすがに主や番頭なとはまともに胴上げをしてもらえたそうですが、肩書が下になるほどひどい目に遭ったとか・・・下っ端の奉公人はわざと床に落とされたり、下女は裾をまくられたりした、なんて話があるそう(^_^;)でもこれも一つの『儀式』だったのでやれパワハラだセクハラだという話にもならず、お開きになりました。

その後、男達は祝儀片手に夜の街に繰り出したそうですが、それを目当てに吉原などでは煤払いの日を紋日とし、しっかり祝儀を吸い上げたとのこと。一日我慢すれば半額で済むのに。
実務的な大掃除というよりは一種のイベント・煤払い。これが終わると江戸の街は一気に新年の準備の色が濃くなってゆきます。

次回おぼえ書きは12/17、寒念仏か節季候を取り上げたいと思います♪



【参考・引用文献】
江戸の歳事風俗誌 (講談社学術文庫)
江戸年中行事図聚
江戸の暮らしの春夏秋冬 (KAWADE夢文庫)



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