FC2ブログ

「Twitter小説」
砂漠の星の物語 Page1

砂漠の星の物語~囚われの乙女達3

 ←夏虫~新選組異聞~ 第六章 第三話 深雪と御幸・其の参 →拍手御礼&バランスボールは腰痛に効くのか(・・?
どれくらいの時間が経過したのだろうか。時折暗赤色に鈍く光る腕輪を見つめながらファラは溜息を吐いた。ファラ以外の三人は食事を与えられた後、精神的な疲労の為に眠ってしまっている。ただ一人ファラだけが眠ることが出来ずにいた。

「・・・私達、これからどうなっちゃうんだろう」

小さな部屋に閉じ込められてから既に半日、軍艦は完全に宇宙に出たらしい。かなり古い軍艦故に人工重力の効きが極めて悪く、少し前から4人の少女の髪は時折フワフワと中に浮いていた。

風になびくのとはまた違う、髪の毛のその動きに違和感を感じながらも、ファラは時折鈍青色に光る腕輪を見つめる。

「何もかもラグナラとは違いすぎて・・・悪い夢の中にいるみたい」

いっそ夢ならとファラは願うが、これは紛れもない現実なのだ。

(バドゥル・・・もう一度だけあなたに会いたいよ)

愛しい人との別離も、故郷・ラグナラで待ち続けているだけならまだ耐えることができる。だが全く知らない場所に連れて行かれ、何をされるか判らない状況では耐えられるものも耐えられなくなる。

胸を締め付けられるような悲しみに、いつしかファラの目から溢れた涙は柔らかな頬を濡らしていた。こんな事になるのなら、いっそ自分もラグナラを飛び出しバドゥルを追いかけてゆけばよかったと今更ながら後悔する。

「ばか・・・みたい、今更だよね」

ファラがバドゥルの許へ行くチャンスは今迄全く無かったわけではない。だが、ラグナラを離れることを恐れたファラはそのチャンスを逃してしまったのだ。もし無理やり砂漠の星から引き離されると解っていたら迷わずバドゥルを追いかけアウラニイスへ向かっていただろう。

ラグナラに縛られた過去の自分を呪いつつファラは手の甲で涙を拭う。その刹那である。

「きゃあ!何っ!!」

不意に激しい衝撃が―――何かが軍艦に激突したような衝撃がファラ達四人を襲い、4人の少女たちは進行方向右手の壁に叩きつけられた。



(1/20~1/26 twitterにて掲載)

Back   Next


にほんブログ村 小説ブログへ
INランキング参加中v
こちらはブログ村の小説ランキングにリンクしております。



こちらは画像表示型ランキングですv




時間が経過してゆくに連れてファラの後悔はどんどん大きくなっていっているようです。確かにこんな心細い状況ではそれも仕方ないでしょう。さらにバドゥルが助けに向かっているということも知らないでしょうからこれも仕方ありません。
その当時としては最善の選択をしたんでしょうけどねぇ・・・(T_T)

そんなファラ達にさらなる恐怖が襲いかかります。壁に叩きつけられるような衝撃―――明らかに事故か、それともどこかからの攻撃でしょう。その正体が何なのか、明日からの連載をお待ちくださいませ(*^_^*)
関連記事
スポンサーサイト




 関連もくじ一覧 ▼ 
総もくじ 3kaku_s_L.png vague~道場主・作間駿次郎顛末記
総もくじ 3kaku_s_L.png 夏虫~新選組異聞~
総もくじ 3kaku_s_L.png 紅柊(R-15~大人向け)
総もくじ 3kaku_s_L.png 葵と杏葉
総もくじ 3kaku_s_L.png 横浜慕情(大人向け)
総もくじ 3kaku_s_L.png 短編小説
総もくじ 3kaku_s_L.png 雑  記
総もくじ  3kaku_s_L.png vague~道場主・作間駿次郎顛末記
総もくじ  3kaku_s_L.png 夏虫~新選組異聞~
総もくじ  3kaku_s_L.png 紅柊(R-15~大人向け)
総もくじ  3kaku_s_L.png 葵と杏葉
総もくじ  3kaku_s_L.png 横浜慕情(大人向け)
総もくじ  3kaku_s_L.png 短編小説
総もくじ  3kaku_s_L.png 雑  記
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
【夏虫~新選組異聞~ 第六章 第三話 深雪と御幸・其の参】へ  【拍手御礼&バランスボールは腰痛に効くのか(・・?】へ

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【夏虫~新選組異聞~ 第六章 第三話 深雪と御幸・其の参】へ
  • 【拍手御礼&バランスボールは腰痛に効くのか(・・?】へ