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「紅柊(R-15~大人向け)」
乙未・春夏の章

桜葬・其の貳~天保六年三月の思い出(★)

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 西の空に今にも沈みそうな五日月が微かに庭の彼岸桜を照らしている。だが、そんな幽玄の美を愛でる余裕は悠馬にも佳奈にも無かった。

「・・・・・・好きだよ、佳奈」

 己の胸の中へ佳奈を抱き寄せ、その耳許で悠馬は甘く囁く。今まで聞いたことがない、男の欲情が滲んだ声を聞いたその瞬間、佳奈は恥じらいながら悠馬の胸に顔を伏せた。悠馬の唇に触れるか触れないかの距離にある佳奈の耳朶が熱を持っているのがはっきりと判る。その仕草があまりにも愛らしく、悠馬は思わず佳奈の耳朶を軽く食む。

「あっ・・・・・・ん」

 悠馬の悪戯じみた行動に佳奈は小さな声を上げた。その声には少し抗議の色も垣間見えたが、悠馬は気にすること無く耳朶を軽く吸う。すると腕の中で佳奈の華奢な身体がぴくん、と跳ねあがった。
 悠馬によるささやかな愛撫のためか、それともこれから迎える夜を想像してか心なしか佳奈の呼吸が荒い気がする。不意に佳奈の体調に不安を感じた悠馬は、佳奈を自分の方へ向かせ、両手で佳奈の頬を包み込む。

「少しでも苦しかったら遠慮なく言ってね。でないと、俺・・・・・・佳奈に溺れて気遣ってあげられないかもしれないから」

 なけなしの理性でそれだけ告げると、悠馬は佳奈の唇に己の唇を重ねた。さすがに初心な佳奈に対していきなり舌を入れるのは躊躇ったのか、悠馬は何度も何度も小鳥が啄むような接吻を佳奈の唇に落としてゆく。

「ねぇ・・・・・・悠馬?」

 優しく接吻をしてくれるのは良いが、なかなか先へ進まない悠馬に少し焦れた佳奈は少し恨めしげに悠馬を見つめる。

「私の身体の心配をしてくれるのは嬉しいんだけど・・・・・・・私、大丈夫だから」

 小さな、しかし決意を込めたその言葉に悠馬は佳奈の覚悟を垣間見た気がした。残り少なくなった命を悠馬の為に燃やし尽くそうとする佳奈に、悠馬は改めて腹をくくる。

「解った」

 短く告げると、今度は今までより深く接吻を交わした。悠馬の舌が遠慮無く、しかし佳奈の呼吸の妨げにならぬよう慎重に佳奈の唇を割り、佳奈の舌を探りだす。そして柔らかく舌を絡めとった。欲望に走り、貪りつくしたくなる激情を抑えつつ佳奈を導いてゆくのは二、三度花街に遊びに連れて行かれただけの少年にとって至難の業だ。それでも悠馬は佳奈の身体を慮り、深く、優しい接吻を続けてゆく。

「んふっ・・・・・うっ・・・・・」

 不器用ながらも悠馬の愛撫に応えようと必死になる佳奈に愛おしさが増す。悠馬は佳奈の柔らかい唇や、絡みつく舌先を堪能しつつ、佳奈の胸許にそっと手を差し入れた。病にやつれ、決して豊かとはいえないが、それでも女性らしい柔らかさを悠馬の掌に伝えてくる。悠馬はまるで壊れ物を扱うように佳奈のあえかな膨らみをやわやわと包んだ。

「んっ、ん」

 唇を悠馬に吸われつつも、佳奈は乳房への愛撫へも反応を示す。あまりにも幼く、拙い反応ではあるが、悠馬の愛撫に懸命に応えようとする健気さに悠馬は心打たれた。悠馬は一旦佳奈を接吻から開放すると佳奈の胸許をそっと開き、控えめな膨らみの頂で震えている桜色の蕾に唇を寄せる。

「はぁっ・・・・・ん」

 悠馬が桜色の蕾をちゅっ、と吸った瞬間、今までに比べはっきりと甘さを含んだ声が佳奈の唇から零れた。その声に煽られるように悠馬は佳奈の蕾を舌で舐り、もう一方の頂きを指で優しく転がす。

「あ、はぁ・・・・・・んっ、ゆ、悠馬ぁ・・・・・・」

 初めて感じる快感に舌が回らないのか、いつもならあり得ないほど甘ったるい佳奈の声が悠馬の名を呼ぶ。その呼び方も決して嫌いではないが、折角夫婦になったのだから違う呼び方で呼んで欲しいと悠馬は乳首を弄んでいた唇を離し、上目遣いで佳奈を見上げる。

「ねぇ、佳奈?俺たち夫婦になったんだよね?」

「う、うん」

 不意に愛撫の手を止めた悠馬を、佳奈は不安そうに見つめる。そんな佳奈の不安を取り除くように悠馬は佳奈の頬を撫でながら、悪戯っ子のような笑みを浮かべた。

「だったらさ『旦那様』って呼んでみてよ。せめて呼び方くらい一人前の夫婦みたいにさ」

 情交がどこまでできるか判らない。ならばせめて雰囲気だけでも味わいたいと悠馬は佳奈に頼んだ。

「わ、わかった。じゃあ・・・・・・・だ、だんな、さま?」

 恥ずかしそうに瞼を伏せつつ、佳奈は小さな声で呟いた。恥ずかしげに舌先で転がされたその甘い響きに、悠馬はますます昂ぶる。

「ありがとう、佳奈」

 佳奈を労いながら悠馬は微笑む。その顔は幼い頃から一緒に育ってきた優しい従兄弟のものではなく、欲情を露わにした一人の男のものへと変わっていた。
 悠馬は再び佳奈の乳房をやわやわと嬲りつつ、空いた手を滑らせ、未だ誰も踏み込んだことがない佳奈の秘めやかな部分に手を伸ばす。

「あっ、そんな・・・・・・・あんっ!」

 今まで誰にも触れさせたことがない秘密の場所に、悠馬の男にしては細く、長い指が触れる。初めて経験する興奮のためか、佳奈の秘所はすっかり濡れそぼっていた。だが、男としては嬉しいはずのその濡れ方にも悠馬は一抹の不安を覚えずにはいられない。

(応えてくれるのは嬉しいが・・・・・・心の臓への負担は大丈夫だろうか)

 ここへ来て医者の卵の一面が頭をもたげてくる。万が一の発作のために枕元に薬は用意してあるし、応急処置の方法も熟知していが、それでも手に負えない事態が発生するかもしれないのだ。悠馬は一旦愛撫の手を止め、心配そうに佳奈の瞳を覗きこむ。

「佳奈、胸は苦しくないか?辛いようだったら・・・・・・」

「だい、じょうぶ・・・・・・だから・・・・・・」

 悠馬の上腕に縋り付き、佳奈は切なげな声で訴える。その声を聞く限りではまだ大丈夫そうだ。悠馬は佳奈を安心させるように穏やかな笑みを作りつつ、しっとりと蜜に濡れた花弁を撫で上げた。

「ふぁ・・・・・っ」

 佳奈の唇から甘い吐息が零れる。悠馬はそんな佳奈の顔色を慎重に見極めながら花芽を探りだした。

「あっ、ゆう・・・・・・旦那様、そこ、だめぇ!」

 誰にも触れさせたことがない花芽を指の腹で撫で上げられた佳奈は頤を仰け反らせ、悠馬の指から逃れようとする。だが、悠馬はそんな佳奈の身体をもう一方の腕で、そして身体全体で押さえつけた。

「ほら、暴れるんじゃない。心の臓が悲鳴を上げるから」

「だって・・・・・・」

「こうやって秘めどころを刺激しないと、男の逸物なんて絶対受け入れられないぞ」

 そう言いつつ悠馬は一旦愛撫の手を離し、佳奈の手を取る。そしてその手を引いて熱り立った己の逸物に触れさせた。

「えっ、こ、これ・・・・・・?」

 いくら病がちでも十七歳の娘ならばそれ相応の知識はあるだろうし、祝言を上げる前には初夜で失敗せぬよう春画で『予習』をするのが習わしだ。だが春画と実物では感覚の差がありすぎる。
 悠馬に導かれるまま触れた逸物は佳奈の小さな手に余り、その手の中でどくどくと脈打っている。これを受け入れなければならぬという恐怖が佳奈を支配し始め、怯えが表情に広がってゆく。

「怖い?」

 それに気がついた悠馬は、できるだけ穏やかな口調で佳奈に尋ねる。

「・・・・・・うん」

 ここで強がってもしょうがないと思ったのか、佳奈は素直に答えた。もし無理をしてしまえば心臓に負担がかかり、更に悠馬に迷惑をかけてしまう。そんな佳奈に悠馬は穏やかに微笑んだ。

「だったら今日は指だけにしておこうか。短かったとはいえ祝言だって挙げているんだし、疲れだってあるはずだ」

「ごめんね」

「気にすることはないよ。だって・・・・・・」

 悠馬は再び深く唇を重ねる。先程まではぎこちなかった佳奈の舌使いもだいぶこなれて、悠馬の愛撫を柔らかく受け止めた。口から溢れでた唾液が顎を濡らし、艶かしい濡音が頭の芯にまで響き悠馬を昂らせる。

「佳奈と祝言を挙げるなんて絶対無理だと思っていたから。最後の最後まで、従兄弟のままだと・・・・・・」

そう呟いた瞬間、悠馬の目から涙が零れ落ちる。十五まで生きることが難しいと言われ続けた愛しい従姉妹を少しでも長く生かすため、悠馬は努力を惜しまなかった。勿論自分の恋心、それに伴う男としての欲望も――――――。

「・・・・・・だから、気にしなくていいよ、佳奈。こうやって一緒の褥で肌を合わせるだけでも奇跡に近いんだから」

 そう言いつつ、悠馬は再び佳奈の花弁に指を這わせた。

「だけど、もう一つだけお願い。このまま・・・・・・俺の逸物に触れていて。それだけでいいから」

 吐息混じりの切ない訴えに、佳奈は黙って頷いた。それを確認し、悠馬は再び指を動かし始めた。清らかな蜜壺からはとろりと蜜が溢れだし、悠馬の指に絡みつく。纏わり付く熱く滾った感触を確認すると、悠馬は蜜口にそっと中指を宛てがった。

「今から指を挿れるから、力を抜いて、ゆっくり息を吐いて・・・・・・」

 悠馬の指示に佳奈が素直に従う。その瞬間、悠馬の指がつぷり、と音を立てて佳奈の中に入り込んだ。男としては細い悠馬の指でさえかなりの抵抗を感じる。佳奈も初めて迎え入れる異物に苦しげに眉を顰めた。

「大丈夫か?」

「うん、大丈夫・・・・・・ちょっとだけ苦しいけど」

「心の臓か?それとも・・・・・こっち?」

 悠馬が佳奈の中で指を蠢かせながら尋ねる。

「意地悪・・・・・・」

 余裕の笑みを見せつつ頬を染めた佳奈の反応に悠馬はホッとした。今日のところはこれが限度だろう。一度佳奈の気を遣ったら終わりにしようと再び指を蠢かせた。

「あんっ、あ・・・・・んまり・・・・・指、動かさないでぇ!」

 再び云悠馬から送り出される刺激に佳奈は喘ぐ。それと同時に佳奈は触れていた悠馬の逸物を思わず強く握りしめてしまったのだ。

「痛っ!」

 病がちで普通の女性よりも遥かに弱い握力しかない佳奈だが、さすがにこれは痛かった。悠馬は情けない悲鳴とともに反射的に腰を引いてしまう。

「ご、ごめんさい!大丈夫?」

 悠馬の悲鳴に慌てた佳奈は謝る。

「い、いや・・・・・しか、たないよ、ね・・・・・・俺も、言わなかった、から・・・・・」

 脂汗を滲ませつつ、悠馬はなけなしの強がりとばかりに佳奈に笑顔を見せた。

「今度から、気をつけてくれれば・・・・・・って、おい!」

 再び悠馬の股間に伸びてきた佳奈の細い手が、今度は悠馬の逸物を撫で始めたのだ。佳奈としては痛みを和らげるために、と思ったのだろうが、愛しい女の手で擦られている方としては堪らない。強く握られ、萎えかけた逸物は再び力を取り戻し、佳奈の掌の中で跳ね上がる。

「佳奈・・・・・今日はお互い手でしようか」

 興奮に掠れた声で悠馬が囁く。拙く、幼い、中途半端な情交かもしれないが、これが自分達の愛の形なのだ――――――悠馬は幸福に満ちた笑みで再び佳奈の唇を貪った。



UP DATE 2014.3.12

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今回はひたすらイタしているだけの回となりました(^_^;)それにしても病持ちの彼女を労りながらのエロは難しい・・・きっと悠馬も暴走しちゃいけないと吉原あたりで『予習』をしたんでしょうね。(多分大人達に強要されている可能性が・・・)ヤリたい盛の十代後半男子には拷問同然のエッチだったりしますが、それでも良いと悠馬くん自らが選んでしまったのですから、そこはきっちり頑張ってもらいましょう( ̄ー ̄)ニヤリ

次回更新は3/19,次回はエロシーン半分、その結末が半分という感じになりますv
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