FC2ブログ

「Twitter小説」
砂漠の星の物語 Page2

砂漠の星の物語~いにしえの罪の伝達者3

 ←夏虫~新選組異聞~ 第六章 第十九話 そして一石は投じられた・其の参 →ボカロ小説・枝ノ護人~朱雀の章・2
アウラニイスに到着したユウトとサクラはすぐにカーラ共和国軍の医務局へと通された。

「あれ?情報局とか国立医療センターとかじゃないのか?」

思っていた場所とは違う施設に案内され、不思議そうに尋ねるユウトに医務局員の一人が渋面を作って答えた。

「今回の件は軍の機密扱いになっています。国会やマスコミに『神聖なラグナラ』を穢したと糾弾されてはいくら強い軍閥を誇る我々とて押さえつけることは不可能ですから。なのであなたがアウラニイスに来たことも実は『無かったこと』として扱わせて頂いてます」

だから情報局とか国立医療センターではまずいのだと医務局員は付け加える。それに対しユウトも同意し深く頷いた。

「確かにな。しかもその秘密は銀河連邦にとっても最大の黒歴史ときている・・・あんたらの気遣いに感謝するよ」

肩を竦めつつ、ユウトはサクラにちらりと視線をやる。

「現在進行形でこいつに『ウツロブネ・プロジェクト』―――ラグナラ人のゲノムの謎についての資料のありったけを集めさせている。だけど何せ銀河連邦にとっても忌まわしい記録だけになかなかアクセスが難しくて」

「それほど・・・ラグナラの民のゲノムに施されたものというのは忌まわしいものなのですか?」

「正確にはラグナラ人の祖先の生殖細胞、というべきかな。モニターが犯罪者だったのをいいことに俺のご先祖様は好き放題やってくれたって訳さ。『新人類を作り出す!』って」

苦笑いを浮かべつつユウトは医務局員に明かすと不意に真顔になる。

「詳細はサクラやジンジャーに収集させたデータに任せるが、大まかな話はあんたたちも知っておいたほうが良いだろう。俺の話を聞くのはあんただけで大丈夫か?」

「いいえ、私の上司と同僚―――できれば5人ほど立ち会っても宜しいでしょうか?」

「ああ、勿論だ。かなり長い話になるから、楽な格好で話を聞くことができる場所を用意してもらえるとありがたい。あと酒を飲む許可もできれば頼む」

官房長官の忠告は本当だった―――ユウトの最後の言葉に担当医務局員は苦笑いを浮かべることしかできなかった。



(5/12~5/18 twitterにて掲載)

Back   Next


にほんブログ村 小説ブログへ
INランキング参加中v
こちらはブログ村の小説ランキングにリンクしております。



こちらは画像表示型ランキングですv




あいも変わらず安定の飲んだくれユウトです(^_^;)でもたぶん飲んでいる方が扱いやすいんじゃないかと・・・素面だと意外と気難しいい粘着質だしで意外と扱いにくいので、今回は酒を飲ませてご先祖の恥部を語らせたいと思います(おいっ)
そしてマスコミで大々的に報道されておりますラグナラの乙女たちの存在に関わる問題だけに、軍も国会とか元老院とかそちらの方にはゲノムの問題はまだはっきりとは言っていないようで・・・特に国会議員は『皆に選ばれて当選した』人物であるので、ある意味人気さえあれば賢くなくても人間的に問題があってもなれちゃうわけなので軍も迂闊に報告できないんでしょうねぇ。でも、関係閣僚(ライラとか)には勿論報告していると思われます。(役人と議員の関係なんてこんなもんだとおもうんですけど。同じ国政に携わる者でも投票で選ばれたか自力で試験に受かったかで対応は変わってくるものです^^;)

明日からの連載ではユウトから呼び出しを食らった関係者が続々と集まってきます♪
関連記事
スポンサーサイト




 関連もくじ一覧 ▼ 
総もくじ 3kaku_s_L.png vague~道場主・作間駿次郎顛末記
総もくじ 3kaku_s_L.png 夏虫~新選組異聞~
総もくじ 3kaku_s_L.png 紅柊(R-15~大人向け)
総もくじ 3kaku_s_L.png 葵と杏葉
総もくじ 3kaku_s_L.png 横浜慕情(大人向け)
総もくじ 3kaku_s_L.png 短編小説
総もくじ 3kaku_s_L.png 雑  記
総もくじ  3kaku_s_L.png vague~道場主・作間駿次郎顛末記
総もくじ  3kaku_s_L.png 夏虫~新選組異聞~
総もくじ  3kaku_s_L.png 紅柊(R-15~大人向け)
総もくじ  3kaku_s_L.png 葵と杏葉
総もくじ  3kaku_s_L.png 横浜慕情(大人向け)
総もくじ  3kaku_s_L.png 短編小説
総もくじ  3kaku_s_L.png 雑  記
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
【夏虫~新選組異聞~ 第六章 第十九話 そして一石は投じられた・其の参】へ  【ボカロ小説・枝ノ護人~朱雀の章・2】へ

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【夏虫~新選組異聞~ 第六章 第十九話 そして一石は投じられた・其の参】へ
  • 【ボカロ小説・枝ノ護人~朱雀の章・2】へ