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砂漠の星の物語 Page2

砂漠の星の物語~ウツロブネ・プロジェクト4

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ジェシカがガイア大学の研究室に帰ってきたのはそれから一週間後の事だった。思ったより向こうとの交渉はすんなり決まったらしい。てっきり一ヶ月くらい帰ってこないものとばかり思っていた上原は拍子抜けしたほどである。

「で、その子達が『母体』候補、か?」

ジェシカの後ろに並んでいる三人の女性達を見つめながら上原は尋ねた。一人はジェシカが電話で言っていた20歳の金髪碧眼の娘、もう一人はそれより3,4歳ほど年上の黒髪の女性である。あともう一人は更に年上―――ジェシカと同じ28歳前後だろうか。

「ええ、そうよ。皆政治犯だけあって知能指数は高いしこちらの要望を正しく理解してくれているわ。あとは『母体』そのものを見てもらってこのプロジェクトに参加するかどうか決定してもらうつもり」

「あの・・・」

ジェシカの言葉に黒髪の女が疑問を呈する。

「決定してもらうって・・・私達、その『母体』になることを前提条件に助けてもらった訳じゃないんですか?」

「ん?ああ、それは建前。ああでも言わないとあの石頭達、すぐにでもあなた達を死刑にしそうだったから『母体にする』って言っておいたの」

ジェシカは微笑みながら言葉を続ける。

「『母体』になるということは、生殖細胞を改造されるだけでなく、どことも知れない新天地への長旅も強要されるのよ。人類存亡の命運を背負ってそれに耐えられるか否か・・・よ~く考えてから答えを出してちょうだいね」

冗談めかしてはいるものの、その内容の深刻さに三人の若き政治犯たちは表情を強張らせる。

「あ、でも断ったからといってあなた達をプロキシマに返したりなんかしないから、その点は安心してね」

「っていうか、普通なら断るだろう」

呆れ果てたような上原の一言に、その場にいた女達は皆笑う。


かくして『ウツロブネ・プロジェクト』は実行部隊である3人の優秀な『母体』を得て、本格的に始動することになった。



(6/16~6/22 twitterにて掲載)

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『母体候補を連れてきた』と言いながら、ジェシカは本気で連れてきた3人を母体にするつもりはなかったみたいです(^_^;)
きっと大した罪でもないのに死刑になるなんて・・・と思ったのでしょう。きっと彼女は捨て猫なんかでも拾って帰ってきちゃうに違いありませんwwでもそんなジェシカに恩義を感じた3人はこの話を受けるようでして・・・。
元々操作した遺伝子で出来た子供らを冬眠状態にしてどこか遠い宇宙に送る予定だった『ウツロブネ・プロジェクト』はこの3人の参加によって大きく変化します。その話は明日からの続きにて(*^_^*)

多分あと4話で昔の話を終えて、ユウト達の時代の話に戻れると思うんだけどなぁ・・・(-_-;)
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