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「葵と杏葉」
葵と杏葉・藩主編

葵と杏葉藩主編 第十五話 改革への障壁・其の参

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 天保三年八月、茂義は江戸から佐賀に帰るや否や武雄藩士、平山醇左衛門を佐賀城下にある武雄藩邸に呼び出した。

「平山、そなた前々から砲術に興味があると申しておったな?」

 茂義は聞くまでもないことを今一度平山に対して念を押す。そもそもこの男は天保元年から毎年執り行われている阿蘭陀船内覧に茂義の供として必ず参加しているし、時折夢中になりすぎて勝手に近くにあるものに触れ、阿蘭陀人船員を怒らせてしまうくらい好奇心も旺盛なのである。茂義は平山が叱責された出来事を覚えており、彼に砲術を修行させようと目論んだのである。

「はい!砲術に限らず南蛮の珍しいものは嫌いではございませぬ」

 きらきらと瞳を輝かせながら答える二十三歳の青年に対し茂義は苦笑を浮かべる。それと同時にこの男ならきっと西洋砲術の修行に真剣に取り組んでくれるだろうと確信を持った。茂義は幕府から受けた内密の仕事について簡潔に平山に話した。

「・・・・・・と言う訳だ。万が一、隠居派に幕府との密談がばれたりしたら切腹は免れん。また、他の藩に露見しても同様だ。それでも・・・・・・受けて欲しい」

 茂義の深刻な表情に、最初こそ堂々と南蛮砲術を学べると受かれていた平山だったが、徐々に真剣な表情に変わってゆく。

「承知いたしました。この命を賭してこの任務、全うさせて戴きとうございます。この任務それがしに賜りまして誠にありがとうございます」

 平山はきりりとした表情で茂義の前に平伏した。この後、平山は茂義の予想以上の働きを示し武雄、そして佐賀本藩の西洋砲術導入に大きく貢献する。しかし同時にこの西洋砲術は彼の人生を大きく翻弄することになろうとは、若い平山は想像だにしなかった。



 数日後、長崎の高島秋帆に弟子入りする為、平山醇左衛門は佐賀を出立した。幕府から内示を受けているとはいえ、斉直を中心とする保守派に事が知られれば話はややこしくなる。茂義は平山醇左衛門を長崎に送り出す時平山の逆読みで山平と命名、長崎での名前は『平山山平』となった。

「請役殿・・・・・・藩士を藩外のお役目に出す際、偽名を使うことが決まりになっていますが『平山山平』はいくら何でも戴けないと思うのですが。落ち咄でもあるまいし」

 何とも渋い表情で茂義に文句を言ったのは須子領主・茂真であった。偽名を付けるにしてももう少しましな付け方があるのではないかと言うのである。同席していた斉正や松根も茂真の言葉に同意して頷く。しかし、このあまりにもひどい偽名には茂義なりの考えがあるらしい。

「あれで良いんだよ、あれで。今回に限っては向こうに判って貰わねばならないのだから。あれだけまぬけな偽名だ。いくらぼんやりしている奴だって『こいつは偽名で、内密の仕事をしに来たんだな』と理解してくれるさ。特に間宮とか言う奴にはな」

 砲術導入だけであれば隠し立てするどころか、むしろ『幕府の御用』と大手を振って秋帆に弟子入りするべきことなのだ。だが、斉直を中心とする保守派にこの件が――――――斉直存命中に斉正が父親より高い位階を授かること、その見返りとして幕府の間者を砲術導入を隠れ蓑に佐賀藩に引き入れることは何があっても秘密裡にしなくてはいけないのである。
 内密の仕事を装いながら幕府側の間者にはっきりと『この者が役割を果たす』旨を知って貰わねばならないのである。

「それにしてもひどすぎますよねぇ。平山も気の毒に」

 若いながら文学や有職故実に慣れ親しみ、後に国学者としても活躍する松根にとってこのひどい偽名は茂義の家臣とはいえ許し難いものがあった。回文でもあるまいし・・・・・・と口の中で呟いたが、だからといって茂義が名前を変更するとは思えない。結局その話はそこまでとなった。これ以上話してもしょうがないという事もあるが、平山の話以上に火急の問題が頭をもたげているのである。

「それにしても父上は・・・・・・あれは一生治らないものなのでしょうか、兄上」

 斉正は半ばあきれ顔で兄に尋ねた。斉直の放蕩ぶりは前々から知っていたが、ここまでひどいとは正直思わなかった。出費こそ江戸にいた頃より抑えられているが、それは物価の安さ故でむしろ江戸にいた頃より贅を尽くした生活をしているのではないかと思われる。しかもそれだけではない。

「無理だろう・・・・・・馬鹿は死んでも治らないと言う。あの父上なら七度生まれ変わっても学ぼうとはしないだろうな」

 どちらかというとお人好しの傾向がある斉正に比べ、兄の茂真は容赦なく父をけなす。それだけ国許で苦労を強いられてきたのだろう。兄の口の悪さに呆気にとられる斉正をそのままに、茂真の言葉を今度は茂義が引き継ぐ。

「まだ江戸から帰ってきてから三ヶ月しか経っていないのにもう佐賀の暮らしに飽き始めている。というより大奥女中の仕打ちをすっかり忘れてしまったと言った方が良いのか・・・・・・あの物覚えの悪さ、どうにかして欲しいものだ」

 とにかく修行が軌道に乗るまでは隠居派にばれないようにしなくてはならない。茂義も茂真もその点は共通していた。



 長崎に到着した平山は、長崎の武雄藩邸に寄ることもせずそのまま高島秋帆がいるという大村町へと向かった。

「え・・・・・・と、確かここだと・・・・・・!」

 平山は書き付けに書いておる住所と目の前の大きな門構えを交互に見やって目を白黒させる。それもそうだろう、高島家は名字帯刀を許された町年寄で、屋敷千二四坪、禄高七十俵五人扶持という名家なのである。

「噂には将軍の代替わりや家督相続のときは将軍に御目見得するって聞いたけど・・・・・あながち嘘じゃないんだろうなぁ」

 佐賀本藩の中にある武雄藩の家臣とは町人とは言え格が違うのである。将軍にお目見えできるとなると実質旗本と変わりない。否、長崎貿易にかかる莫大な所得も考えると役宅は五千石、暮らし向きは十万石の大名と匹敵する。口をぽかん、と開いたまま平山が門構えを見つめていたその時である。中から品の良い、三十代半ばくらいの男が顔を出したのである。

「御武家様、如何なされたのですか?」

 にっこりと微笑むと左頬に片えくぼが現われるその男は、執務などを執り行っている者なのだろうか。砲術道場という物騒な場所にこれほど似つかわしくない穏やかな男であった。

「し・・・・・・失礼つかまつる!拙者、武雄藩主の命を受け、この道場に修行にやって来たものでござる!是非とも高島秋帆先生にお目通り願いたく・・・・・・」

「ああ、お待ちいたしておりました。私が秋帆です。まぁ、そんなに硬くならずに肩の力を抜いて下さい。砲術に厳禁なのはその力みです。変な力が入ると飛んではいけないところに弾が飛んで言ってしまいますからね」

 秋帆は平山を屋敷内に案内しながら説明をしていく。

「それにしても広いですね・・・・・・」

 平山は広大な庭――――――砲術の訓練場を見渡しながらため息を吐いた。これほど広い庭を平山は見たことが無い。武雄藩邸の庭だってもう少しこじんまりしているのだ。感心しきりの平山に対し、別段変わりなく秋帆は対応する。どうやら初めてこの訓練場を見た者は平山と同様の反応を示すらしい。

「ええ。この頃の阿蘭陀銃は飛距離がありますからね。ご近所様に流れ弾が飛んでいってしまっては問題でしょう」

 くすくすと笑う秋帆の左頬に笑窪が浮かんだ。

「でも、さすがにここも手狭になってきておりましてね。父が長崎東小島に広さ千二百四十二坪の別邸を建ててしまいました。長崎の街中はどうしても狭くていけません」

 その話を聞きながら平山は武雄の野山を思い出していた。あそこなら誰にも迷惑をかけずに砲術の訓練が出来るのではないか――――――きっと主の茂義も喜ぶに違いないと密かに思う。

(俺は・・・・・・ここで砲術を極め、絶対に殿のお役に立つのだ!)

 微かに香る硝煙の匂いを胸一杯に吸い込みながら平山は決意を新たにした。



 平山が高島秋帆へ正式に弟子入りした三日後、茂義の許に一通の手紙が届く。何とそれは高島秋帆直々の手紙であった。

「ご・・・・・・ご・・・・・・!」

 茂義の表情が驚愕に彩られる。

「燧石銃を五百挺・・・・・・だと?な・・・・・・何をたわけたことを!」

 怒りを感じつつ秋帆からの手紙を読み進めていくが、徐々にその表情が和らぎ、変わって不敵な笑みが取って代わっていった。

「面白い・・・・・・面白い男じゃないか、高島秋帆とやら!」

 そこには長崎御番のことを本気で考えるのであれば、佐賀藩に於いて最低でも燧石銃五百挺が必要だということ、そしてその隊列の配置や武器の種類など事細かに図面に書きこまれていた。
 その図が意味するところの半分さえ今の茂義には判らないが、高島秋帆が本気で長崎の海防を憂えていること、そして幕府や佐賀藩という垣根を越えてこの国を守りたいという想いがその手紙からひしひしと伝わってきたのである。

「これは、貞丸の四位少将と引き替えだとか幕府の間者を預かれだとか、そんな状況じゃねぇな」

 茂義は顔を上げるとにやりと笑う。とにかく面白い――――――海外から渡ってきた砲術を日本流に替えて、さらに優秀なものに替えた高島流砲術も面白ければ、それを完璧なものにしようとしている高島秋帆という男も面白い。
 斉正ほど蘭学に興味を持っていなかった茂義であったが、この、秋帆の手紙によって蘭学のおもしろさに目覚め始めたと言っても良いだろう。本当ならば自分自身即座に秋帆に弟子入りしたい位だが、この八月武雄藩の跡目を相続したばかりの身ではそれも叶わない。とにかく今は平山の修行を待ち、秋帆の提言を即座に実行するという二点が今の茂義に許される数少ないことだった。



 次の日、茂義は秋帆の提言に沿って燧石銃の輸入許可を斉正に貰うため極秘裏に佐賀二の丸へ登城した。ただでさえ砲術導入は隠居派にばれるとややこしいのに、燧石銃五百挺を買い込むなどと言い出したら確実に妨害されてしまう。

「ご、五百・・・・・・挺!」

 その数の多さに斉正もさすがに唖然とする。何とかやりくりして弘道館の修繕がようやく目処が立ったところである。燧石銃五百挺を買う金なんて佐賀藩のどこを探してもあるはずがない。それは茂義も重々承知している。

「さすがに本藩から出せとは言わないから安心しろ。これは武雄の名で借金をして何とかするさ」

「しかし、それでは・・・・・・」

 自分の昇進のために武雄藩だけに負担を強いてしまうのでは、と斉正は眉を顰める。だが、茂義はこの西洋砲術導入と斉正の昇進は切離して考えてくれと念を押した。

「智も大事だが、それと同じくらい武も大事だ。今、ここで渋ったらいつまでも佐賀も武雄も成長しない。弘道館も、砲術も――――――懐は辛いがここは辛抱だ。というより、俺自身が砲術に取り組みたいのだ」

 茂義は、まるで子供が面白い遊びを発見したかのようにきらきらと瞳を輝かせて斉正に訴える。その情熱に斉正もようやく納得する。

「判った。しかし、砲術となると抵抗も激しいだろう。この件、しばらくの間は武雄領のみで取り組む事にしてほしい」

「ああ。こんな面白いこと、誰にも譲る気はねぇから安心しろ!」

 そして以後しばらくの間、高島流砲術は隠居派や他の藩に対し秘密裡に導入されることになった。



 幕府の思惑もからみ、佐賀の藩政は数ヶ月の間微妙な緊張感の上に均衡を保っていた。しかし、その微妙な均衡を崩す事件が十一月に起こったのである。その知らせを告げる知らせは木枯らしの中、江戸藩邸にも慌ただしくやってきた。

「姫君様・・・・・・大変でございます!佐賀から早飛脚が・・・・・・!」

 その知らせは斉正の名で盛姫宛にも来ていた。ごくごく私的な手紙以外、佐賀から書状が送られてきたことが無かっただけにその重大さがうかがい知れる。早飛脚から書状を受け取った侍女からその書状をひったくるように受け取ると、風吹は行儀の悪さも顧みず駆け足に近い急ぎ足で盛姫の御前に転がり込んだ。

「若殿から・・・・・・急ぎの飛脚が・・・・・・!」

 息を切らす風吹から書状を受け取ると、もどかしげにその書状を開き書面を目で追いかける。

「・・・・・・茂義が!」

 書面を急くように追いかけていた盛姫が突如声を上げ、その言葉に風吹がはっとする。

「隠居殿を押しとどめた罪で・・・・・・他七名と共に『ご叱責』を受けたと・・・・・・」

 ただ、どれほどの処罰を受けたのかそこには書かれていなかった。これだけ大勢の者達と共に処罰を受けるとなると相当なものだろう。以前別邸を焼き払った時のように切腹騒ぎになっているのかもしれない。嫌な予感ばかりが盛姫の頭をよぎるが、それ以上に不安に苛まれているのは他でもない風吹であろう。

「茂義の処分は・・・・・・近々判明するじゃろう。それまで風吹、気を落とすでないぞ。まだ切腹だと決まった訳ではないのじゃから」

 盛姫は今にも倒れそうな風吹を気遣い、気休めの声をかける事しかできなかった。



UP DATE 2010.05.26

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改革への障壁・其の参です。具体的な邪魔っていうのが其の壹でしか書けていないのが問題ではありますが、そこの所はご容赦を(^^;
そしてラストにちらっと出てきておりますが、最後の最後で『最大の障壁』が立ちはだかることになります。次回以降三回にわたり茂義のこれから、そして風吹と直孝との三角関係の動向などを書きたいと思っております。(茂義&風吹は第三章改革編にまでもつれ込みますのであくまでも『動向』ということでvすでに頭の中で出来上がっているだけに早く結末を書きたいんですけどね~。)

今回出てきました高島流砲術、これは幕末の佐賀藩にとって『切り札』となるものです。この軍事力故に幕府からも重宝されましたし、官軍からも『薩長土肥』と四大勢力に組み込まれてしまったという。(ホントにあっさり組み込まれてしまいましたからねぇ。詳細は連載にてv)
そして今回登場した平山醇左衛門、彼は高島流砲術導入に際し非常に重要な役割を担ったと同時に、幕府がおこなった天保の改革により非業の最期を遂げることになります。享年三十四歳・・・・・こんな風にネタバレしても連載で泣かせる自信があるくらいこれはひどい!という歴史的事実なんです。いつの時代にも政治に翻弄される人はいなくならないものです。沖縄じゃないですけど。彼は以後改革編中盤近くまで活躍させたいのでよろしければ応援よろしくお願いいたしますm(_ _)m


次回更新は6/2、『茂義蟄居』編を開始します。(蟄居って言ってもなぁ・・・・・本人より痛手を被るのは貞丸君だったりするし・・・・・あとは言えません・・・・・。)
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T様、コメントありがとうございます(^0^) 

こんにちは。こちらこそマイナーな人物を取り扱っている辺境サイトに脚を運んで下さって感謝し通しですm(_ _)m

そうですよね~貞丸クン。Tさんがおっしゃってくださるように『先見の明もあり視野も広くてかなりデキル男』なんですよ。(しかも類友は引き寄せられるのか周囲にもそういう人達が集まって来てましたし・笑)そしてそれと反比例するかのような関連本の少なさ・・・・デキすぎる男は嫌われるんでしょうかねぇ(T T)。斉正はもちろん茂義だって堂々と大河の主役を張れると思っているのですが・・・・・この頃大河でも今までそれほど脚光が当たっていなかった人物が取り上げられるようになってきておりますので、いつか鍋島家も取り上げられるのではないかと私も願っております。(新選組も龍馬も嫌いじゃないんですけど。そうそう戦国時代の鍋島家当主も義に厚くてかっこいいんです。戦国でも幕末でも良いので取り上げて貰いたい一族です。しかしドラマにするには資料が少なすぎるんでしょうかねぇ・爆)

『平山山平』、茂義の名誉のために私の創作と言いたい所なんですが、残念ながら史実なんですよね~。これは絶対『こいつは偽名だからね。気がついてよ。』と目論んで付けているとしか・・・・・貞丸、松根、茂真の三人の目も点になったことでしょう(笑)。特に松根は後に国学者になり、斉正の身の回りの調度などを一手に引き受けるようになるほどセンスが良い人なので子ネーミングセンスは許せなかったんじゃないかと勝手に妄想しております。

そして残念ながら江戸時代は勿論、戦前、そして戦後しばらくはどんなバカ親父でも敬わなければいけなかったんです。私が子供時代まではそんな空気がありました。殺人事件でも『尊属殺人』というジャンルがありまして、自分より目上の親族を殺めると普通より罪が重くなる、なんていう刑法もあったり・・・・・(今も残っているんでしょうか?)。身分制度を守るために仕方がなかったといえばそれまでなのですが理不尽ですよね。しかも二年に一度三ヶ月、せいぜい朝の挨拶ぐらいしか顔を合わせていないはずです。正直家斉のように嫁や養子に行った先に一度でも顔を出すなんてまめな親は極めて珍しいですからねぇ。バカ親父でも子供に対して愛情があればまだしもどうも隠居殿はそうとは思えないし・・・・・身分制度の理不尽さを身をもって感じていたからこそ斉正は先進的になっていったのかも知れません。
しばしの間、斉正にとって苦難は続きますがいましばらくお待ちくださいませ。明けない夜はございません(^^)。
しばらくは江戸に帰る日と、長崎御番の役得でもある阿蘭陀船観覧のみが心の慰めになりそうですが頑張らせますので、応援よろしくお願いいたしますねv

残念ながら『鍋島閑叟と古賀穀堂』、途中で切れてしまっているのですが面白そうですよね。貞丸君自身あまり身分に囚われない人だったようなので穀堂のお見舞いには絶対に行きたかったんだろうと思います。(別のエピソードで松根が落馬した時、貞丸君みずから助けた、っていうのもネットで見つけました。本当の博愛ってこういうものを言うんですよね~。どこぞの首相とは大違いです・爆)

嬉しいコメントありがとうございましたvお時間がございましたら覗きに来てやって下さいませねv
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