「紅柊(R-15~大人向け)」
乙未・秋冬の章
女掏摸・其の貳~天保六年八月の取調(★)
薄暗い取調部屋の中、百目蝋燭の灯りがゆらり、と揺れる。その中央には妙に艶かしい縄化粧を施され、腰巻きに包まれた尻だけ高く掲げられたあられもない姿の娘がいた。荒縄で括られた乳房はその柔らかさを強調され、後ろ手に回された手首にもきつく荒縄が巻きついている。
見ようによっては白い裸体に蛇が絡みついているような、そんな縄化粧の縄尻を掴んだまま、瀬田は高く掲げられた娘の尻に、激しく笞を振り下ろした。
「やぁ!痛い!やめてっ!」
ピシリ、と派手な打擲音と共に娘の悲鳴が取調部屋に響く。だが、その悲鳴を聞きつけたとしても、助けに来てくれるものは奉行所内には誰も居ない。娘の悲鳴はただ甲高く響いた後、取調部屋の壁へと吸い込まれるだけだった。
「ほう、痛いか・・・・・・おめぇだって解っているだろう?さっさとやめてもらいたけりゃ洗いざらい吐くことだな。まずは名前だ!てめぇの名前を言いやがれ!」
瀬田は二度目の笞を娘の丸い尻に打ち下ろしながら、自白を強要する。
「きゃああ!痛いっ、痛いってばぁ!」
娘は痛さを訴えるものの、なかなか自分の名前を言おうとはしない。間違いなく瀬田に対する意地なのだろうが、瀬田にとってはたかが小娘の意地など大した問題ではなかった。
「ほら、早く言わねぇと更に痛い目に遭うぜ」
瀬田は麻苧を巻きつけた笞で娘の尻を軽く撫でた後、勿体ぶりながら笞を再び振り上げる。更に強い打擲が行われる――――――その気配を感じ取った娘は慌てて口を開いた。
「く、な・・・・・・久奈っていうんだ!だからもう・・・・・きゃあ!」
久奈がやめてくれと言う前に、三度目の笞が久奈の尻に入る。さすがに力をためこんで打ち下ろしただけあって、先の二回に比べて更に強い激痛が久奈の尻に走った。その痛みに崩れ落ちそうになる久奈だったが、勿論それが許されるはずもない。
「名前だけで許して貰えるなんて思っているのか!聞くべきことは山ほどあるんだ!」
腰巻き越しとはいえ、大柄な瀬田が振り下ろす笞はかなり破壊力がある。たった三度の打擲だが、既に久奈の尻は赤く腫れ上がっているに違いない。瀬田は笞で久奈の震える尻を撫で上げつつ、さらに尋ねる。
「浅草界隈なら油断だらけの参拝客がいくらでもいるだろうが。なのに何故俺の懐を狙った?まさか金を持っていそうだった、なんて思っちゃいねぇだろうな?」
まるで舐めるように尻を撫でまわしていた笞が再び久奈の尻から離れる。四回目の打擲か――――――その瞬間、ぴくり、と久奈の身体が跳ね上がり、覚悟を決めたのか諦めて事情を語り始めた。
「お、お師匠さんに仲間同士での腕試しを命じられたんだ!一門の中でわっちは女一人で・・・・・・いつも味噌っかす扱いだから、ここで八丁堀の旦那の財布を擦って皆を見返してやろうと・・・・・ひいっ!」
その瞬間、四度目の笞が振り下ろされた。古着だったのか、薄くなっていた腰巻きは裂け、ちらりと白い肌と赤く腫れ上がったミミズ腫れが顕になる。
「そんな理由で俺の懐を狙ったのか!まったくふてぇアマだ!」
久奈の師匠というのは、浅草周辺を縄張りにしている巾着切りの伊作に違いない。そもそも弟子を取るほど年令を重ねられる掏摸は多くないのだ。
それが判れば後は大して聞くこともない。瀬田は更に二度、三度と笞は娘の尻へ振り下ろし始めた。薄っぺらい腰巻きは更に裂け、張りのある尻が丸見えになった。雪を欺く白い肌に走った紅色のミミズ腫れは、その艶めかしい腰つきと相まって瀬田の加虐心をくすぐる。
「やぁっ!許してぇ!もう、しないからぁ!」
泣きじゃくりながら久奈は許しを請う。笞から逃れようと尻を右へ、左へと揺するが、瀬田に縄尻を捕まれ、膝をぴっちりと揃えている状態では笞から逃げると行ってもたかが知れている。
「あんっ、もう・・・・・・堪忍してぇ!」
むき出しになった尻を笞で打たれながら、久奈は叫ぶが激しい打擲が止むことは無かった。
このような場合、お仕置きに慣れた年増であれば自ら膝を開いてあえて腰巻きをずらし、脂の乗ったむしゃぶりつきたくなるような太腿や、男を咥え込みたいと淫蜜を滴らせている蜜壺をさらけ出す。そうすることで仕置の手を弱める可能性が出てくると踏んでのことだが、年若く笞打ちを初めて経験する久奈にそのような知識は無い。
膝を崩さぬまま、ただ許しを請い続ける久奈だったが、その声に、そして逃げようとする腰つきに僅かながら変化が見られ始めた。
必死に逃げようと激しく振られていた尻が徐々に艶かしい、こねくり回すような揺れに変化し、声にも僅かながら甘ったるい嬌声が含まれ始める。そんな久奈の変化を瀬田は敏感に感じ取った。
(笞に慣れてきたのか?)
それでは仕置にならないどころか、捕まっても大した仕置きがないと性懲りもなく再犯に走りかねない。やはりここは最初が肝心と、瀬田は不意に笞を止める。そして久奈の尻の正面に回りビリビリと腰巻きを引き裂いた。
「な、何を!」
不意に腰巻きを破られ、慌てる久奈だったが瀬田は気にも留めない。
「笞に慣れてきた奴が何を言ってやがる!腰巻きの一つや二つ、後で揃えれやるからさっさと膝を開け!」
瀬田はボロボロになった腰巻きを剥ぎ取ると、自らの脚を久奈の太ももの裏に割り込ませ、強引に両足を開かせた。まさにその時である。つつっ・・・・・・と一筋の雫が久奈の内腿を伝っていったのだ。その予想もしていなかった反応に、瀬田は下卑た笑みを浮かべる。
「へぇ・・・・・・あんだけ笞で叩かれていたのに濡らしてやがる」
瀬田は手にしていた笞を床に置くと、両手で久奈の尻を開き雫が滴り落ちた花弁を覗き込んだ。淡いひこばえに縁取られた花弁はまるで粗相をしたかのように濡れそぼり、あえかに息づいている。瀬田がその濡れた花弁にふぅ、っと軽く息を吹きかけると、それにさえ敏感に反応して、久奈の背中がビクリ、と震えた。
「やだ・・・・・・息なんて、かけないで」
久奈は消え入りそうな声で懇願するが、瀬田はそれを無視して床に置いた笞を再び手にする。そして愛撫にはあまりにも無骨すぎるその先で花弁の縁をつつっ、と撫であげた。すると麻苧で巻かれたその先端に絡みつくように蜜が纏わりつき、ぬらりと妖しげな光を放つ。
「何が『見ないで』だ。生娘みたいな事を言いやがって・・・・・・どんなあばずれだってな、笞で仕置を受けている間は女陰なんざ縮こまって濡らすなんてこたぁねぇぞ」
滴り落ちる蜜に濡れた笞を久奈の花弁に食い込ませながら、瀬田は言葉で嬲る。そして絶妙な力加減で笞を前後させた。
ヌチョヌチョと淫猥な音が響き、笞で花弁や花芽が擦り上げられる。麻苧で巻かれ、瘤ができた部分が花芽に擦れる度、久奈は愛らしい嬌声を唇から漏らが、さすがに恥ずかしいのか顔を伏せたまま瀬田の方を見ようともしない。
「八丁堀を相手におつとめを仕掛けるような女掏摸が何を恥ずかしがっていやがる。どうせ仲間を咥えこんでいるあばずれなんだろうが!」
「ち、違う!そんなこと・・・・・・ああっ!」
反論しようと久奈が口を開いた瞬間、瀬田がひくついている蜜壺に指を挿れたのだ。その侵入に驚いた久奈が悲鳴に近い声を上げるが、それ以上に驚きを見せたのは瀬田だった。
「おめぇ・・・・・生娘なのか?」
しとどに蜜を垂れ流し、物欲しげにひくついている久奈の蜜壺だったが、そこは瀬田の中指一本でさえ簡単に侵入させないほど狭隘だった。その狭さは間違いなく処女のものだ。そして久奈の妙に硬い反応もそれを証明していた。
「やぁっ、抜いて!抜いてよぉ!そもそもお師匠さんに色事は禁じられているんだからぁ!」
今まで男の侵入を許したことがない部分に瀬田侵入を許してしまった久奈は、尻を振って瀬田の指を抜こうとするが、瀬田の指はますます奥へと入り込んでいく。
「なるほどな。門下を惑わせねぇように、ってわけか。しかし勿体ねぇな。こんな色っぽい、笞で打たれても股を濡らすような淫乱を放っておくなんてよ」
「いん・・・・・!」
淫乱と言われたのが余程衝撃的だったのか、久奈は顔を真赤にして瀬田を睨みつける。だが、瀬田は中指を蠢かしたまま、にやりと意味深な笑みを浮かべた。
「男を知らねぇっていうんなら俺が教えてやるよ。ま、笞で打たれてこんなに濡らすようなあばずれじゃ、いくら生娘とはいえ普通の男じゃ満足できないだろうしよ」
瀬田はそう言い捨てると、瀬田は蜜に濡れた笞を足下に落とす。そして蜜壺に挿しこんだ指を蠢かせながら、もう一方の手で花芽を摘み、軽くねじり上げた。
「ひいっ!」
久奈は叫ぶが、その瞬間、蜜壺は瀬田の指を更に強く締め付ける。それと同時に瀬田の指に新たに溢れ出し、絡みつく熱い淫蜜に瀬田は確信を持った。
「何が痛い、だ。豆をねじり上げた瞬間に俺の指を食いちぎらんばかりに締め付けやがって。おめぇは痛めつけられる事を喜ぶ、ろくでもねぇ女なんだよ」
瀬田は久奈の耳許に唇を寄せ、その耳朶を食いちぎらんばかりに強く歯を立てる。だが、久奈の唇から漏れたのは悲鳴ではなく、今までにない甘ったるい声だった。
「あ・・・・・やぁ、それ・・・・・・・」
「ふぅん・・・・・・ここが感じるのか?それとも何処に噛み付いても感じるのか?」
瀬田は指を抜くと、久奈の身体を起こし、むき出しになった乳房に噛み付く。
「ああっ!」
荒縄に括りだされた乳房がふるふると震え、久奈は快楽を訴える。だが、瀬田は容赦すること無く、今度は固く凝った乳首に噛み付いた。千切れんばかりのその痛みに、普通の女であれば泣いて許しを請うだろう。だが、久奈はむしろ乳房を瀬田に押し付けるように突き出し、更に欲しいと身体で訴えてきた。
「・・・・・・本当に好きものだな。俺のほうが気後れして勃たねえよ」
そう言いながら瀬田は床に落とした笞を手に取ると、その柄を久奈の蜜壺に宛がう。
「暫くはこいつで我慢していろ」
その言葉と同時に瀬田が笞の柄を久奈の蜜壺に容赦なく突っ込んだ。
「痛い!」
指よりも明らかに太い笞の柄に久奈は悲鳴を上げるが、久奈の蜜壺は出血することもなく、予想より遥かにすんなりと笞の柄を受け入れる。
「こんなもので痛がっていたら、俺の逸物を挿れたら泣き叫ぶだろうな。俺のはこれよりも二回りほど太いぜ・・・・・・尤もその痛さがおめぇにとってはいいんだろうけどよ」
怯えと期待を滲ませた久奈の表情を確認すると、瀬田は笞を出し入れしつつ再び乳首を強く噛んだ。そして固く凝った乳首を舌で転がしてやると、久奈は腰をくゆらせながら瀬田に乳房を押し付けてくる。
(どこまでも痛みに貪欲だな・・・・・・いや、こいつにとっては快楽か。これなら後で笞を菊座に突っ込んじまっても問題無さそうだな)
本当は痛い思いをさせて二度と掏摸など働かない気持ちにさせるつもりだったのだが、その痛みを受入れ、むしろ快感にしてしまう久奈には効果が無いだろう。
(ならば快楽責めにするか。その方がこっちも愉しめるしな)
流行病で妻に先立たれてから女日照りが続いている。その欲求不満が瀬田のどこかに潜んでいたのだろう。乳首にぎりぎりと歯を立て、蜜壺に挿入した笞を乱暴に蠢かしながら瀬田は次の一手を考え始めた。
UP DATE 2014.8.13
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(双方バナーのリンク先には素敵小説が多数ございます。お口直しに是非v)
スミマセン、約30分遅れでようやく更新出来ました♪やはり帰省が入ると難しいです(^_^;)
瀬田の取調が本格化してまいりました((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
まぁ『こんな目に遭いたくなかったら二度と掏摸なんかやるんじゃねぇ!』的な考えから始めたのでしょうけど、どうも久奈の反応が瀬田の思ったような方向と違うようでして・・・男性経験の無さそうな久奈が最初に出会ってしまったのが瀬田だったというのも不運だったのかもしれません。もしかしたら掏摸を働きながら、(性的には)まともな生活が送れていたのかもしれないのに・・・瀬田によって今まで気づかなかった性癖が暴かれてしまったようです。
瀬田の手によってどこまで久奈が落ちてゆくのか・・・取り敢えずの第一弾、次週をお待ちくださいませ♪
(このCPは10月か11月にもう一度取り上げる予定です^^)
見ようによっては白い裸体に蛇が絡みついているような、そんな縄化粧の縄尻を掴んだまま、瀬田は高く掲げられた娘の尻に、激しく笞を振り下ろした。
「やぁ!痛い!やめてっ!」
ピシリ、と派手な打擲音と共に娘の悲鳴が取調部屋に響く。だが、その悲鳴を聞きつけたとしても、助けに来てくれるものは奉行所内には誰も居ない。娘の悲鳴はただ甲高く響いた後、取調部屋の壁へと吸い込まれるだけだった。
「ほう、痛いか・・・・・・おめぇだって解っているだろう?さっさとやめてもらいたけりゃ洗いざらい吐くことだな。まずは名前だ!てめぇの名前を言いやがれ!」
瀬田は二度目の笞を娘の丸い尻に打ち下ろしながら、自白を強要する。
「きゃああ!痛いっ、痛いってばぁ!」
娘は痛さを訴えるものの、なかなか自分の名前を言おうとはしない。間違いなく瀬田に対する意地なのだろうが、瀬田にとってはたかが小娘の意地など大した問題ではなかった。
「ほら、早く言わねぇと更に痛い目に遭うぜ」
瀬田は麻苧を巻きつけた笞で娘の尻を軽く撫でた後、勿体ぶりながら笞を再び振り上げる。更に強い打擲が行われる――――――その気配を感じ取った娘は慌てて口を開いた。
「く、な・・・・・・久奈っていうんだ!だからもう・・・・・きゃあ!」
久奈がやめてくれと言う前に、三度目の笞が久奈の尻に入る。さすがに力をためこんで打ち下ろしただけあって、先の二回に比べて更に強い激痛が久奈の尻に走った。その痛みに崩れ落ちそうになる久奈だったが、勿論それが許されるはずもない。
「名前だけで許して貰えるなんて思っているのか!聞くべきことは山ほどあるんだ!」
腰巻き越しとはいえ、大柄な瀬田が振り下ろす笞はかなり破壊力がある。たった三度の打擲だが、既に久奈の尻は赤く腫れ上がっているに違いない。瀬田は笞で久奈の震える尻を撫で上げつつ、さらに尋ねる。
「浅草界隈なら油断だらけの参拝客がいくらでもいるだろうが。なのに何故俺の懐を狙った?まさか金を持っていそうだった、なんて思っちゃいねぇだろうな?」
まるで舐めるように尻を撫でまわしていた笞が再び久奈の尻から離れる。四回目の打擲か――――――その瞬間、ぴくり、と久奈の身体が跳ね上がり、覚悟を決めたのか諦めて事情を語り始めた。
「お、お師匠さんに仲間同士での腕試しを命じられたんだ!一門の中でわっちは女一人で・・・・・・いつも味噌っかす扱いだから、ここで八丁堀の旦那の財布を擦って皆を見返してやろうと・・・・・ひいっ!」
その瞬間、四度目の笞が振り下ろされた。古着だったのか、薄くなっていた腰巻きは裂け、ちらりと白い肌と赤く腫れ上がったミミズ腫れが顕になる。
「そんな理由で俺の懐を狙ったのか!まったくふてぇアマだ!」
久奈の師匠というのは、浅草周辺を縄張りにしている巾着切りの伊作に違いない。そもそも弟子を取るほど年令を重ねられる掏摸は多くないのだ。
それが判れば後は大して聞くこともない。瀬田は更に二度、三度と笞は娘の尻へ振り下ろし始めた。薄っぺらい腰巻きは更に裂け、張りのある尻が丸見えになった。雪を欺く白い肌に走った紅色のミミズ腫れは、その艶めかしい腰つきと相まって瀬田の加虐心をくすぐる。
「やぁっ!許してぇ!もう、しないからぁ!」
泣きじゃくりながら久奈は許しを請う。笞から逃れようと尻を右へ、左へと揺するが、瀬田に縄尻を捕まれ、膝をぴっちりと揃えている状態では笞から逃げると行ってもたかが知れている。
「あんっ、もう・・・・・・堪忍してぇ!」
むき出しになった尻を笞で打たれながら、久奈は叫ぶが激しい打擲が止むことは無かった。
このような場合、お仕置きに慣れた年増であれば自ら膝を開いてあえて腰巻きをずらし、脂の乗ったむしゃぶりつきたくなるような太腿や、男を咥え込みたいと淫蜜を滴らせている蜜壺をさらけ出す。そうすることで仕置の手を弱める可能性が出てくると踏んでのことだが、年若く笞打ちを初めて経験する久奈にそのような知識は無い。
膝を崩さぬまま、ただ許しを請い続ける久奈だったが、その声に、そして逃げようとする腰つきに僅かながら変化が見られ始めた。
必死に逃げようと激しく振られていた尻が徐々に艶かしい、こねくり回すような揺れに変化し、声にも僅かながら甘ったるい嬌声が含まれ始める。そんな久奈の変化を瀬田は敏感に感じ取った。
(笞に慣れてきたのか?)
それでは仕置にならないどころか、捕まっても大した仕置きがないと性懲りもなく再犯に走りかねない。やはりここは最初が肝心と、瀬田は不意に笞を止める。そして久奈の尻の正面に回りビリビリと腰巻きを引き裂いた。
「な、何を!」
不意に腰巻きを破られ、慌てる久奈だったが瀬田は気にも留めない。
「笞に慣れてきた奴が何を言ってやがる!腰巻きの一つや二つ、後で揃えれやるからさっさと膝を開け!」
瀬田はボロボロになった腰巻きを剥ぎ取ると、自らの脚を久奈の太ももの裏に割り込ませ、強引に両足を開かせた。まさにその時である。つつっ・・・・・・と一筋の雫が久奈の内腿を伝っていったのだ。その予想もしていなかった反応に、瀬田は下卑た笑みを浮かべる。
「へぇ・・・・・・あんだけ笞で叩かれていたのに濡らしてやがる」
瀬田は手にしていた笞を床に置くと、両手で久奈の尻を開き雫が滴り落ちた花弁を覗き込んだ。淡いひこばえに縁取られた花弁はまるで粗相をしたかのように濡れそぼり、あえかに息づいている。瀬田がその濡れた花弁にふぅ、っと軽く息を吹きかけると、それにさえ敏感に反応して、久奈の背中がビクリ、と震えた。
「やだ・・・・・・息なんて、かけないで」
久奈は消え入りそうな声で懇願するが、瀬田はそれを無視して床に置いた笞を再び手にする。そして愛撫にはあまりにも無骨すぎるその先で花弁の縁をつつっ、と撫であげた。すると麻苧で巻かれたその先端に絡みつくように蜜が纏わりつき、ぬらりと妖しげな光を放つ。
「何が『見ないで』だ。生娘みたいな事を言いやがって・・・・・・どんなあばずれだってな、笞で仕置を受けている間は女陰なんざ縮こまって濡らすなんてこたぁねぇぞ」
滴り落ちる蜜に濡れた笞を久奈の花弁に食い込ませながら、瀬田は言葉で嬲る。そして絶妙な力加減で笞を前後させた。
ヌチョヌチョと淫猥な音が響き、笞で花弁や花芽が擦り上げられる。麻苧で巻かれ、瘤ができた部分が花芽に擦れる度、久奈は愛らしい嬌声を唇から漏らが、さすがに恥ずかしいのか顔を伏せたまま瀬田の方を見ようともしない。
「八丁堀を相手におつとめを仕掛けるような女掏摸が何を恥ずかしがっていやがる。どうせ仲間を咥えこんでいるあばずれなんだろうが!」
「ち、違う!そんなこと・・・・・・ああっ!」
反論しようと久奈が口を開いた瞬間、瀬田がひくついている蜜壺に指を挿れたのだ。その侵入に驚いた久奈が悲鳴に近い声を上げるが、それ以上に驚きを見せたのは瀬田だった。
「おめぇ・・・・・生娘なのか?」
しとどに蜜を垂れ流し、物欲しげにひくついている久奈の蜜壺だったが、そこは瀬田の中指一本でさえ簡単に侵入させないほど狭隘だった。その狭さは間違いなく処女のものだ。そして久奈の妙に硬い反応もそれを証明していた。
「やぁっ、抜いて!抜いてよぉ!そもそもお師匠さんに色事は禁じられているんだからぁ!」
今まで男の侵入を許したことがない部分に瀬田侵入を許してしまった久奈は、尻を振って瀬田の指を抜こうとするが、瀬田の指はますます奥へと入り込んでいく。
「なるほどな。門下を惑わせねぇように、ってわけか。しかし勿体ねぇな。こんな色っぽい、笞で打たれても股を濡らすような淫乱を放っておくなんてよ」
「いん・・・・・!」
淫乱と言われたのが余程衝撃的だったのか、久奈は顔を真赤にして瀬田を睨みつける。だが、瀬田は中指を蠢かしたまま、にやりと意味深な笑みを浮かべた。
「男を知らねぇっていうんなら俺が教えてやるよ。ま、笞で打たれてこんなに濡らすようなあばずれじゃ、いくら生娘とはいえ普通の男じゃ満足できないだろうしよ」
瀬田はそう言い捨てると、瀬田は蜜に濡れた笞を足下に落とす。そして蜜壺に挿しこんだ指を蠢かせながら、もう一方の手で花芽を摘み、軽くねじり上げた。
「ひいっ!」
久奈は叫ぶが、その瞬間、蜜壺は瀬田の指を更に強く締め付ける。それと同時に瀬田の指に新たに溢れ出し、絡みつく熱い淫蜜に瀬田は確信を持った。
「何が痛い、だ。豆をねじり上げた瞬間に俺の指を食いちぎらんばかりに締め付けやがって。おめぇは痛めつけられる事を喜ぶ、ろくでもねぇ女なんだよ」
瀬田は久奈の耳許に唇を寄せ、その耳朶を食いちぎらんばかりに強く歯を立てる。だが、久奈の唇から漏れたのは悲鳴ではなく、今までにない甘ったるい声だった。
「あ・・・・・やぁ、それ・・・・・・・」
「ふぅん・・・・・・ここが感じるのか?それとも何処に噛み付いても感じるのか?」
瀬田は指を抜くと、久奈の身体を起こし、むき出しになった乳房に噛み付く。
「ああっ!」
荒縄に括りだされた乳房がふるふると震え、久奈は快楽を訴える。だが、瀬田は容赦すること無く、今度は固く凝った乳首に噛み付いた。千切れんばかりのその痛みに、普通の女であれば泣いて許しを請うだろう。だが、久奈はむしろ乳房を瀬田に押し付けるように突き出し、更に欲しいと身体で訴えてきた。
「・・・・・・本当に好きものだな。俺のほうが気後れして勃たねえよ」
そう言いながら瀬田は床に落とした笞を手に取ると、その柄を久奈の蜜壺に宛がう。
「暫くはこいつで我慢していろ」
その言葉と同時に瀬田が笞の柄を久奈の蜜壺に容赦なく突っ込んだ。
「痛い!」
指よりも明らかに太い笞の柄に久奈は悲鳴を上げるが、久奈の蜜壺は出血することもなく、予想より遥かにすんなりと笞の柄を受け入れる。
「こんなもので痛がっていたら、俺の逸物を挿れたら泣き叫ぶだろうな。俺のはこれよりも二回りほど太いぜ・・・・・・尤もその痛さがおめぇにとってはいいんだろうけどよ」
怯えと期待を滲ませた久奈の表情を確認すると、瀬田は笞を出し入れしつつ再び乳首を強く噛んだ。そして固く凝った乳首を舌で転がしてやると、久奈は腰をくゆらせながら瀬田に乳房を押し付けてくる。
(どこまでも痛みに貪欲だな・・・・・・いや、こいつにとっては快楽か。これなら後で笞を菊座に突っ込んじまっても問題無さそうだな)
本当は痛い思いをさせて二度と掏摸など働かない気持ちにさせるつもりだったのだが、その痛みを受入れ、むしろ快感にしてしまう久奈には効果が無いだろう。
(ならば快楽責めにするか。その方がこっちも愉しめるしな)
流行病で妻に先立たれてから女日照りが続いている。その欲求不満が瀬田のどこかに潜んでいたのだろう。乳首にぎりぎりと歯を立て、蜜壺に挿入した笞を乱暴に蠢かしながら瀬田は次の一手を考え始めた。
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