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砂漠の星の物語 Page2

砂漠の星の物語~砂漠の星のアダムとイブ2

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本来なら銀色であるはずのファラの目が紅に染まり、砂銀色の髪の毛も淡い桃色に変化している。それは紛れも無くラグナラの女性の婚姻色―――発情期を知らせる色だった。

「ファラ・・・その目!婚姻色が出てる・・・発情期に入ったのか?」

バドゥルは思わず大声を上げる。

「え、本当?」

バドゥルの言葉に慌てたファラは、立ち上がると洗面所へと飛び込んだ。

「やだ、こんなに目が赤くなっちゃってる。髪の毛もどんどん色が濃くなってきちゃっているし・・・」

今にも泣き出しそうなファラの声が洗面所から聞こえてくる。

「仕方ないよ、今月は灰霜月なんだし。むしろファラは遅いほうだろ?」

バドゥルは洗面所の中からなかなか出てこないファラに語りかけながら自ら洗面所に向かう。

「だけどよりによってこの時期に・・・駄目!入ってこないで、バドゥル!」

今まで聞いたことがないヒステリックな声でファラが叫ぶ。だがバドゥルは構わず洗面所に入り込むと、そのままファラを強く抱きしめた。

「別に恥ずかしがることなんて無いだろう?俺達は【ウケイ】を済ませている。いつ夫婦になってもおかしくないんだから」

ファラの耳許で囁くバドゥルの声は、低く掠れている。どんなに都会の、そして軍隊の暮らしに慣れてもバドゥルは砂漠の星の男なのだ。目の前に発情期を迎えた恋人がいる状態で、理性を保てという方が無理なのである。

「ファラ、愛している」

初めて経験する発情期に戸惑い、怯えるファラの耳許に優しく囁くと、バドゥルは軽く耳朶にキスをした。

「あっ」

小さな声を上げ、ファラは身体を竦める。そんなファラにバドゥルはもうひと押しとばかりに真紅に染まった目を覗きこんだ。

「大丈夫。こわく・・・ないから」
今にも泣き出しそうなほど真紅の目を潤ませているファラに、バドゥルは自分が出来る限りの甘い声で囁く。そしてファラが何かを言おうとして開きかけたその唇に、己の唇を深く重ねた。



(8/25~8/31 twitterにて掲載)

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とうとうファラにも発情期がやってきてしまったようです。バドゥルに対して来るな近づくなというのはやはり恥ずかしいからなんでしょうねぇ(*´艸`*)発情期とは言ってもあくまでも身体的なことなので、理性までそんな気分になるわけでは無いようですw
一方テンションが上がりまくっているのはバドゥルの方かもしれません。そりゃあ好きな子が『そ~ゆ~時期』に突入してしまったわけですから、『据え膳食わぬは男の恥』とばかりファラに迫るでしょう( ̄ー ̄)ニヤリ

さすがにTwitter連載なのでR-18シーンはすっ飛ばします。なので明日からの連載は『事後』からに・・・ご了承くださいませ(^_^;)
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