FC2ブログ

「Twitter小説」
砂漠の星の物語 Page2

砂漠の星の物語~砂漠の星のアダムとイブ4

 ←夏虫~新選組異聞~ 第七章 第八話 裏切りの闇・其の肆 →拍手お返事&『客ぶり』という言葉
バドゥルがファラの髪に顔を埋めた瞬間、腕の中のファラが身動ぎをした。どうやらファラを起こしてしまったらしい。

「・・・バドゥル?もう・・・朝なの?」

半分眠っているような、舌足らずの口調でファラがバドゥルに尋ねる。

「ああ、まだ7時前だけど。昨晩は疲れただろう?もう少しこのままでいようよ」

バドゥルはファラを自分の胸に抱き寄せ、軽くキスをした。

「・・・大学に遅刻しても知らないよ」

「大丈夫。あとは論文を仕上げるだけだしさ」

クスクスと笑いながら、バドゥルはファラの身体を撫で始める。それが心地よいのか、ファラはまるで猫のようにバドゥルに身体をすり寄せてきた。この数日の出来事がまるで嘘のような穏やかさに、バドゥルは幸せを噛みしめる。

「なぁ、ファラ」

バドゥルはファラに語りかける。

「なぁに、バドゥル?」

「俺が大学院を卒業したら一緒にアウラニイスで暮らさないか?ラグナラは暫く軍が駐屯するみたいだし・・・お前がラグナラが好きなのは判っているけど」

もしかしたらラグナラに帰る、と言われるかもしれない―――バドゥルは覚悟を決めてファラに尋ねた。するとファラは小さく頷きながら答えたのである。

「うん。私も・・・ずっとバドゥルの傍にいたい。離れて暮らしていた時も・・・ずっとバドゥルに逢いたかったの」

半分眠っているのとは明らかに違う、少し舌足らずの甘い声で囁くファラの返事に、バドゥルは嬉しさを抑えきれなかった。感情の赴くままファラの華奢な強く抱きしめると、ところかまわずキスの雨を降らせる。

「じゃあ決まりだね・・・俺達はこれからずっと一緒だ」

起きなければならない7:30まであと10分。あと少しだけ恋人同士の時間を堪能することが出来る。バドゥルはその時間を惜しむかのようにファラに頬をすり寄せ、最愛の人の柔らかな肢体を堪能し始めた。



(9/8~9/14 twitterにて掲載)

Back   Next


にほんブログ村 小説ブログへ
INランキング参加中v
こちらはブログ村の小説ランキングにリンクしております。



こちらは画像表示型ランキングですv




これは・・・一応改めてのプロポーズになるんでしょうかねぇ(-_-;)一緒に住もうとは言っておりますが、元々婚約関係にはあたわけですので、何ら問題はありません。ただバドゥルが生計を立てられるようになってから、というけじめは付けたいようです(^_^;)

ピロートークで一緒に住むことを確認した二人ですが、バドゥルの卒業後の配属はまだちゃんと決まっていないわけでして・・・参謀課のどこかに配属されるとは思いますが、果たして何処になるのでしょうか(^_^;)
明日からの連載をお愉しみ下さいませ(*^_^*)

関連記事
スポンサーサイト




 関連もくじ一覧 ▼ 
総もくじ 3kaku_s_L.png vague~道場主・作間駿次郎顛末記
総もくじ 3kaku_s_L.png 夏虫~新選組異聞~
総もくじ 3kaku_s_L.png 紅柊(R-15~大人向け)
総もくじ 3kaku_s_L.png 葵と杏葉
総もくじ 3kaku_s_L.png 横浜慕情(大人向け)
総もくじ 3kaku_s_L.png 短編小説
総もくじ 3kaku_s_L.png 雑  記
総もくじ  3kaku_s_L.png vague~道場主・作間駿次郎顛末記
総もくじ  3kaku_s_L.png 夏虫~新選組異聞~
総もくじ  3kaku_s_L.png 紅柊(R-15~大人向け)
総もくじ  3kaku_s_L.png 葵と杏葉
総もくじ  3kaku_s_L.png 横浜慕情(大人向け)
総もくじ  3kaku_s_L.png 短編小説
総もくじ  3kaku_s_L.png 雑  記
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
【夏虫~新選組異聞~ 第七章 第八話 裏切りの闇・其の肆】へ  【拍手お返事&『客ぶり』という言葉】へ

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【夏虫~新選組異聞~ 第七章 第八話 裏切りの闇・其の肆】へ
  • 【拍手お返事&『客ぶり』という言葉】へ