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「紅柊(R-15~大人向け)」
乙未・秋冬の章

矢場女・其の貳~天保六年十月の堕落(★)

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 近所の小料理屋から取り寄せたすっぽん鍋を四人で平らげた後、久奈とお涼は鍋を洗いに台所へ向かった。簡単な煮炊きしか出来ないような小さな土間は、二人が並べば肩が触れてしまうほど狭い。さすがに年上に思えるお涼の手を煩わせるのは、と久奈は鍋洗いを引き受け、茶碗拭きをお涼に任せた。

「ああ、洗い終わった鍋は勝手口の外に置いておくれ。そうすれば小料理屋の小僧が勝手に持ち帰ってくれるから」

 洗い終わった鍋をどこに置くか迷っていた久奈に対し、拭き物を終えたお涼が久奈の近くに寄って囁く。

「あ・・・・・・はい」

 耳にかかるお涼の息が熱っぽい。同じ女であるにも拘らず、艶かしいお涼の色っぽい仕草に久奈は耳まで顔を赤らめた。

「ふふっ、初心なんだねぇ、お久奈ちゃんは」

 久奈が勝手口の外に鍋を置いて勝手口を閉めた瞬間、お涼は久奈の頬に掌を添える。そして頭を抱えるように抱き寄せると、久奈の耳朶を軽く噛んだ。

「あっ」

 矢場に来る客に抱かれた時には感じた事がない、甘い痺れがお涼の噛んだ耳朶からぞくり、と広がる。その反応を敏感に察知したお涼は、久奈の耳朶をちゅっ、と舐ってから更に息を吹き込むように久奈に囁いた。

「かわいいったらありゃしない・・・・・・矢場女にしておくのは勿体無いねぇ。深川に来れば一、二を争う売れっ娘にしてあげられるのに」

「ふ、深川・・・・・・はうっ」

 耳朶から首筋に柔らかい舌を感じ、久奈は頤を仰け反らせる。

「そうさ。こんだけかわいい感じ方をすれば、男なんてころっ、と騙せるんだから」

「で、でも、わっちは・・・・・ふあっ、矢場で抱かれても・・・・・・・あんっ」

 首筋を強く吸われ、久奈はひときわ大きな嬌声を上げてしまった。もしかしたら座敷に要る瀬田や素月園にも聞こえてしまっているかもしれない――――――そんな思いがちらりと頭を掠めたが、お涼の手管に抗うことは出来ない。あまりの刺激に膝が崩れ落ちそうになり、久奈は思わずお涼にしがみつく。そんな久奈を抱きとめながら、お涼は更に久奈を弄び続けた。

「あんなところに来る安っぽい男に女をよがらせる手管なんてありはしないよ。ま、瀬田様もそれを見越してあんたに矢場を紹介したんだろうけどさ」

 久奈の首筋や耳朶に唇を這わせつつ、お涼の掌は久奈の胸許へと滑ってゆく。だが、着物の上からではもどかしさだけが募るだけだ。思わず胸をお涼に押し付けてしまった久奈だったが、お涼の掌は無情にも久奈の胸許を離れてしまった。

「本番はまだまだお預けだよ・・・・・・そんなに心地いいのかい?」

 切なげに自分を見つめる久奈に対し、お涼が意地悪く囁く。その囁きに久奈は思わず首を縦に振ってしまった。

「そうかい。だったら後でたっぷり可愛がってあげる。お久奈ちゃんがはしたなく乱れたところは瀬田様やお師匠様に見ていただかないといけないからねぇ」

 まるで久奈を言葉で嬲るように囁くと、お涼は久奈の唇に自分の唇を軽く重ね、そして離した。

「続きはあとで・・・・・・我を忘れて泣き叫ぶほど嬲ってあげる。それも三人がかりでね」

 甘く囁く『仕込み屋』の言葉に、久奈は自分が期待しか感じていないことに気がついた。



 久奈と涼が座敷に帰ってくると、部屋には二組の敷布団が隙間なく敷かれてした。更にその横には曰く有りげな蒔絵の小箱が置かれている。どうやら『仕込み』の道具らしい。

「お涼、さっそくつまみ食いか?」

 煙管を叩きながら素月園がお涼を軽く詰る。それと判る紅い刻印が久奈の首筋にはっきりと付いていたのだ。だが、お涼は謝るどころか艶然と笑いながら反論する。

「大したことはしておりませんよ。ちょいとこの娘が緊張気味でしたのでそれをほぐす程度で・・・・・・着物だって乱れちゃいないでしょ?わっちだって我慢したんですよ、こんなおいしそうな娘を前にしてお預けだなんて」

 早く仕込みに取り掛かりたいとばかりに久奈を布団の上に座らつつ、お涼は目の前の瀬田と素月園に告げた。

「ではこれから『仕込み』を始めさせていただきます。その際、この娘が承諾するまでは指一本触れずに願います。その理由は・・・・・・見ていただければお解りになるかと」

 意味深に口上を述べると、お涼は先程のように久奈の耳朶へ唇を近づけた。

「さ、お久奈ちゃん。待たせてごめんね・・・・・・さっきの続きをしてあげる」

 囁きと同時にお涼は久奈の耳に舌を差し入れる。耳の奥をちろちろとくすぐる、濡れそぼった舌を感じた久奈は、思わず愛らしい嬌声を唇から漏らした。

「さすがだな。耳を嬲るだけで不感症に悩んでいた久奈を啼かせるたぁ」

 久奈の反応の早さに感嘆の声を上げながら、瀬田がにやにやと笑う。

「何せ深川一の仕込み屋ですからね。この腕を見込んで春画を描く際はお涼に手伝ってもらっているんですよ。でなければ師匠の代筆なんて・・・・・・尤もこの方法を教えてくれたのは師匠なんですけどね」

 お涼の愛撫に徐々に乱れていく久奈を見つめながら、素月園も下卑た笑いを浮かべた。

「渓斎英泉の春画は色気で定評があるもんな。確かにあれは実物を見なけりゃ無理か」

 耳を嬲られるだけで身悶える久奈を、男達は好色そうな目で犯してゆく。その射るような視線に気がついた久奈は、更に切なげな吐息を吐いた。

「・・・・・・いけない子。これだけで悶ちゃうなんて、どこまで好きものなの、お久奈ちゃんは」

 お涼は優しく叱責すると、今度は久奈の唇を貪り始めた。わざと大きな音を立て舌を絡めるその愛撫に、久奈も負けじと舌を絡める。まるで情交そのもののような、女同士の激しい接吻に、瀬田は思わず身を乗り出した。

「これを見ているだけというのもちょいと酷だな」

「まぁまぁ。あとで嫌というほど搾り取られますよ。女は貪欲ですからね・・・・・・それにしても久奈、っていう娘、やはり瀬田様が見立てた通り淫乱の気があるようで」

 瀬田と同じく、身を乗り出して二人を見つめている素月園が、瀬田に語りかける。

「やはりそう思うか?」

「ええ。お涼の仕込みを貪欲にせがんでいるでしょう。普通なら女に抱かれること自体嫌がるのに・・・・・・磨き上げたらとんでもない玉になりそうですね」

「何なら一、二枚描くか?」

「秘蔵版、ならば描かせていただきたいですね。表に出してしまったら矢場に人が押しかけるでしょう?こんな悪どい遊びに付きあわせてもらえなくなりますから」

「それもそうだ」

 そうこうしているうちに激しい接吻は終わり、久奈はいつの間にか二人の男に向かい合う形で横座りさせられた。久奈の唇はお涼の唾液に濡れ光り、誘うように半開きになっている。そんな久奈の背中にお涼が回りこみ、再び久奈の耳朶に唇を近づけた。

「さぁ、瀬田様とお師匠様にお久奈ちゃんのいやらしい乳を見ていただこうか?」

 そう言うとお涼は勿体ぶりながら久奈の着物の襟を開き、ぱんぱんに張り詰めた乳房を露わにした。細身の身体に似合わぬ大きさと、お涼の愛撫ですっかり凝ってしまった乳首が男達の目を惹きつける。

「まだ何にも触れれていないのにこんなにしちまって・・・・・・いやらしい子だねぇ」

 お涼は久奈の乳房をすくい上げるように揉みしだき始めた。揉まれる度に久奈の張りのある乳房はぷるんと震え、お涼の手によって形を変えられてゆく。

「はぁ・・・・・・い、いやらしくなんか・・・・・・あんっ」

 切なげに身悶えながら久奈はお涼の言葉に抵抗を見せる。だが、お涼は捕らえた獲物を嬲るように更に久奈を責めてゆく。

「乳がこんななら股の間はさぞかしとろとろに蕩けているんだろうねぇ」

 お涼は両手で久奈の乳房を掬い上げながら指摘した。だがどんなに乳房をこねくり回しても一番敏感な頂にはちっとも触れずにいる。快感に凝りながら触れても貰えない――――――それが切なくて久奈は身悶えるが、その瞬間膝もこすりあわせた事をお涼は見逃さなかった。

「ほら、膝をこすりあわせて・・・・・・わっちの目はごまかせないよ!」

 不意に声を荒らげ、お涼は掬いあげていた乳房をギュッ、と強く掴んで爪を立てる。

「あっ!」

 その痛みに久奈は悲鳴を上げたが、お涼は容赦しなかった。

「感じているんだろう?じんじんして、切なくて、思わず膝をこすり合わせたんだろう?瀬田様やお師匠様、いや今のお久奈ちゃんだったらどんな男の逸物だって構わず咥え込みんじまうだろうねぇ」

 さらに淫靡な声でお涼は久奈に囁く。

「気持よくなりたいなら、膝を立てて脚をお開き。瀬田様やお師匠様達に、涎を垂らしている秘めどころまでよ~く見ていただけるようにね」

 その言葉に一瞬躊躇した久奈だったが、既にお涼の魔の手に堕ちている久奈に抵抗する手段はなかった。横座りしていた膝を立てると、躊躇しつつも大きく脚を開く。

「おお、これはこれは」

 脚の奥まで見えた瞬間、思わず素月園が感嘆の声を上げる。ひこばえに縁取られた花弁は勿論、菊座や太腿まで淫蜜に濡れそぼりひくひくと息づいている。

「不感症になった、ってぇのは嘘だったのか、久奈?こんなに濡らしやがって」

 瀬田の指摘に羞恥を覚えた久奈は首を横に振り、思わず膝を閉じようとするが、それをお涼に阻まれた。お涼の両手は久奈の膝にかかり、更に大きく久奈に足を開かせる。

「だめだよ。もっと気持ちよくなりたいんだろ?」

 お涼は左手はそのままに、右手を久奈の脚の間に手を伸ばし、濡れそぼった花弁の縁をそっと指でなぞった。だが充血し、ぷっくりと膨らんだ花芽には全く触れようとしない。久奈は我慢できず、無意識に腰を浮かしながらお涼に懇願する。

「お、お涼さ・・・・・・ん、おね、がい・・・・・・」

「だぁめ」

 久奈の懇願を意地悪く否定しながら、お涼は濡れそぼったひこばえを軽く引っ張った。すると朱鷺色に染まった花弁の内側が男達の目に晒される。

「気持よくなりたいなら、瀬田様とお師匠様におねだりしないと。一体何処を触って欲しいんだい?だんまりを決め込んでいたらいつまでも生殺しのままだよ」

 そう言いながらお涼は久奈の太腿を撫で擦り始めた。これはそれで心地良いが、散々弄ばれ、昂った女体にそれは単なる拷問でしか無かった。むしろ瀬田から受けた笞打ちのほうが遥かに楽だ。今の久奈ならばどんなことでも受け入れてしまうだろう。

「お、お願い、乳首と・・・・・さねを・・・・・・」

「お願いします、だよ!ものの頼み方も解らないなんて、駄目な娘だね!」

 お涼は耳朶を強く噛む。

「痛い!」

 明らかに愛撫とは違う、躾の噛み方に久奈は悲鳴を上げた。

「『お願いします、お二方。わっちのいやらしく凝った乳とだらしなく涎を垂れ流している女陰を嬲ってくださいませ』ってお願いするんだよ。いやらしく言えば言うほど、可愛がってもらえるんだから頑張ってお言い」

 お涼に吹き込まれた卑猥な言葉を、快感と痛みに翻弄されている久奈はそのまま口にする。

「お、お願いします・・・・・・お、お二方」

 舌がもつれ、なかなか言葉が出ないが、久奈は更に続ける。

「わっちの、いやらしく凝った乳、と・・・・・・だらしなく、涎を垂れ流している女陰・・・・・・嬲って、くださいませ。久奈は・・・・・・切のうございます」

 久奈が言い切ったその瞬間、二人の男の手が久奈の身体に襲いかかった。



UP DATE 2014.10.8

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いや~久しぶりに激エロ書いたぞ~ヽ(=´▽`=)ノッて感じですかね(*^_^*)先月が御様御用という真面目なテーマだっただけにその反動が大きいかもです(^_^;)
そして拙宅初のレズものという・・・以前映画の『吉原炎上』を見た時に姉女郎が妹分に絡む、的なシーンがあったんですけど、そんなイメージで捉えていただけるとありがたいかもですね。
そんな百戦錬磨のお涼に嬲られては久奈もひとたまりもありません。じわじわと真綿で首を締めるように責められ、いつの間にか自分から求めてしまうことに・・・(>_<)

次回更新は10/15、男達も参戦、更にお涼の『仕込み』も久奈を襲います( ̄ー ̄)ニヤリ
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