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「VOCALOID小説」
LOVE DRUG

ボカロ小説 LOVE DRUG番外・恋の薬の作用と被害(とばっちり)

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 ボカロ研究所分館の703号室は、エレベーターを下りた斜め向かいにあった。本来AI型ボーカロイドのメンテナンス及びバージョンアップ時の控室に使われる部屋である。じきに始まる『巡音ルカ』のV4Xバージョンアップ手術が始まればこの病棟も満室になるのだろう。
 しかし今は薬物中毒で緊急搬送された7体と、定期メンテナンスの数体しか入院していないので、この階は703号室以外全て空き室だ。

「まったく・・・・・・変な気ばかり使って」

 がくぽは研究所側とルカの兄の妙な配慮に困惑しつつ、ルカがいる筈の703号室の扉に手をかけた。

「ルカ、大丈夫か?」

 扉を開き声をかけたが、返事はない。がくぽは後ろ手に扉を閉めて鍵をかけると、ルカが横たわっているベッドへと近づいた。もしかしたら眠ってしまっているのかもしれない。少なくとも『ボカロ・クラッシュ』の催淫効果に苦しむよりはその方が楽だろう。
 北堀を始めとする研究員やカイトの気遣いは無駄になるが、ルカが苦しまないのならそれに越したことはない――――――そう思ってベッドの横に立ったその時である。

「!!」

 不意に掛け布団の中から伸びてきた手に、がくぽの手首を掴まれる。それによってバランスを崩したがくぽはそのままベッドの上に倒れこんだ。

「ふふっ・・・・・・がくぽさん、つかまえた」

 がくぽの頭上から愛しい人の艶っぽいアルトが響く。がくぽが見上げた先には、舌舐めずりをしながらがくぽを見下ろしているルカがいた。いつもはきちんと手入れされている桃色の髪は乱れ、ターコイズブルーの美しい瞳も欲情に濡れている。どうやらベッドに引きずり込まれた瞬間にルカに押さえこまれてしまったらしい。

「おい、ルカ。冗談も大概に・・・・・・」

「冗談なんかじゃありませんわ。ずっと・・・・・・がくぽさんが欲しかったんですの」

 ルカはがくぽの言葉を遮ると、がくぽの唇に己の唇を強引に重ねた。ルカの舌はがくぽの端正な唇を割り、軟体動物のような舌ががくぽの口に中で暴れまわる。そしてがくぽの舌を見つけ出すと己の舌で絡めとり、強く吸い上げた。そのやり方はいつもがくぽがルカにしているやり方と同じだ――――――がくぽは変なところで感心してしまう。
 そしてルカの愛撫はキスだけでは勿論終わらない。もどかしげにシャツのボタンを外し肌を露わにすると、胸板に手を這わせ乳首に軽く爪を立てる。そしてがくぽの脚の間に膝を割り入れ、熱を帯びた太腿を擦りつけてきた。
 いつも物足りないくらい大人しく、控えめなルカとは思えない激しい求めに、がくぽは怯みつつも身体は正直に反応してしまう。

「・・・・・・ほら、がくぽさんだって、もうこんなにしているじゃありませんか」

 濃厚なキスからがくぽを開放したルカは、がくぽの股間に手を伸ばし、レザーのボトムス越しに撫で回し始めた。その刺激はもどかしく、がくぽを更に苦しめる。
 だが、それを知ってか知らずか、ルカは妖艶に微笑んだ。まるで獲物を前にした肉食獣の如き微笑みを前に、がくぽは何も抵抗することが出来ない。

(これは・・・・・・ボカロ・クラッシュの中毒のせいだ)

 がくぽは、自分のベルトを外すルカを見上げながら腹をくくる。ボカロ・クラッシュの中毒患者が手当たり次第に相手を襲い情交に及ぶことは想定の範囲内だし、それを見越してルカはこの部屋で待機しているのだ。
 だったら遠慮することはないだろう――――――がくぽはガウンの胸許から零れ落ちそうになっているルカの乳房を掬い上げ、柔らかく掌で包み込む。そして既に固く凝っている乳首に指で挟むと軽く摘み、擦り上げた。

「はうぅ・・・・・んっ」

 軽い刺激にも拘らず、ルカは派手な嬌声を上げ、背中を仰け反らせる。いつものルカだったら絶対にありえない大胆な反応に、がくぽはようやく落ち着きを取り戻した。

「ルカ、もう我慢しなくていいんだ――――――君の望むままにしてごらん」

 がくぽは下からルカを支えるように乳房を持ち上げ、やわやわと揉みしだく。それが心地よいのか、ルカは甘い声を上げながら髪を振り乱した。
 それに呼応するようにガウンの裾がさらに乱れ、ルカの太ももの付け根まであらわになるが、その瞬間ちらりとその奥まで見えてしまう。

「ルカ?もしかして、下着・・・・・・」

 秘められた部分を守るべき布の姿が見当たらない。まさかと思って尋ねると、ルカはがくぽの顔に自分の顔を近づけて、淫蕩な笑みを浮かべる。

「付けておりませんわ。順番が来たらすぐにボカロ・プールに入れるように・・・・・・興味がおありですの?」

 挑むようなルカの問いかけに、がくぽは頷いた。

「大いにね―――――――ルカ、俺の上に跨がれるか?」

 がくぽの促しに、ルカは返事見せずにそそくさとがくぽの腰に跨る。そして腰を落とそうとするルカの細腰をがくぽの手がガッチリと掴んだ。

「がくぽ・・・・・・さん?」

「もうちょっとだけ、我慢して」

 がくぽはルカに動かないようにと釘を刺すと、ルカの腰の下に顔が来る位置まで自分の身体をずらす。

「ち、ちょっと・・・・・・」

 さすがに薬に酔っているとはいえ羞恥心を感じたのか、ルカは怯む。しかしがくぽは構わずルカの濡れそぼった花弁に指を這わせた。

「あんっ!」

 甘ったるい声を上げてルカは艶めかしく腰を揺らす。すると蜜の滴がぽたりと一滴、がくぽの頬に滴り落ちた。

「すっかり出来上がっているみたいだけど・・・・・・もう少しだけ、腰を落とせるか?」

 がくぽの問いかけに、ルカは素直に応じる。すると蕩けきり、あえかに息づく花弁ががくぽの目の前に迫った。がくぽは花弁の上方でちょこんと顔を覗かせている花芽に唇を近づけると、軽く舌先で舐めあげる。

「ああっ!」

 悲鳴に近い嬌声が口を付き、ルカははしたなくがくぽの口に花弁を押し付ける。その求めに応じ、がくぽは舌先でルカを愛撫し始めた。
 普段であれば焦らしながらルカを昂らせ、その気にさせていくところだが、今日はその必要はないだろう。ただルカが求める快楽をそのまま与えてやること――――――それが薬物による催淫効果を和らげる唯一の方法なのだ。
 舌先で花目や花弁をくすぐりつつ、時には甘噛みしてやり、蜜を際限なく滴らせる蜜壺に指を挿し込む。

「いつも以上に濡れているね、ルカ。聞こえるだろう?」

 がくぽは一旦唇を離すと、わざと激しく音を立ててルカの蜜壺をこねくり回す。そしてその後を追うように、充血して大きくなった花芽を強く吸い上げた。
 ルカを弄ぶがくぽの愛撫は淫猥な音楽に変わり、ルカの耳をも犯してゆく。そんながくぽの愛撫を受けながら、ルカはがくぽの頭上で悶え、軽く絶頂を迎えた。

「ルカ、今度は俺が上に・・・・・・」

 ルカの身体の下から身体を抜きつつ、がくぽが体勢を変えようとする。しかしそれを拒絶したのはルカだった。

「だめ、です・・・・・・今日は・・・・・・私が」

 がくぽの動きを制しながらルカは身体をずらし、先程中途半端に脱がせたレザーのボトムスを下着ごと全て剥ぎ取る。そして天を仰いでいる逸物を手にすると細い指を絡めて扱き始めた。そして唇を近づけると先走りが滲んだ先端をちろちろと舐め始める。

「ルカ・・・・・・俺の事はいいから」

 まずはルカの欲望を解き放つことが先決だ。前戯は要らないからと、がくぽは自分の股間に顔を埋めているルカの髪を掻き上げる。その言葉にルカ手を止めると、がくぽの腰の上に跨がり、逸物の先端を蜜壺のとば口に宛てがった。そしてそのままずぶり、と腰を落としてゆく。

「はぅ、んっ・・・・・・ああんっ!」

 がくぽの強張りを体の奥に感じたルカは、暫し身体を強張らせる。そしてゆっくりと腰を動かし始めた。慣れない体位――――――少なくとも、がくぽは一度もルカにさせたことがない女性上位だからか、ルカの動きはぎこちない。それでもルカは健気に腰を動かし続ける。その不器用な動きに愛おしさを覚えつつ、がくぽは生殺しの快感に耐える。

(自分のペースで出来ないというのは、結構辛いものがあるな)

 ルカが大人しくがくぽに身を任せてしまうのに甘えて、自分勝手な交わりしかしてこなかったかもしれないとがくぽは反省する。だが、反省したからといって生殺しが改善されるわけではないのだ。徐々に滑らかになりつつあるとはいえ、ルカのペースでの情交に、がくぽはただひたすら耐え続ける。だが、それもそう長い時間ではなかった。

「が、くぽ・・・・・・さん、そろそろ・・・・・・」

 ルカの動きが徐々に早くなる。どうやら絶頂が近づいているようだ。

「君の・・・・・・満足するように。俺は大丈夫・・・・・・だから」

 ルカを突き上げたい衝動を闘いながら、がくぽはルカの動きを助けるようにその細腰に手を添える。その支えが良かったのか、ルカの動きはますます早くなる。

「あんっ、もう・・・・・・もう、いってしまい・・・・・・ああ―――――っ!!!」

 そしてひときわ大きな嬌声と共に身体をびくん、と震わせると、ルカはそのままがくぽの上に倒れこんだ。

「少しは、満足できたか?」

 ルカの細い背中を撫でてやりながら、がくぽが優しく尋ねる。その問いかけにルカは満足そうな笑みを浮かべて頷いた。どうやら少しは落ち着いたらしい――――――がくぽはにやり、と口の端に笑みを浮かべる。

「じゃあ、今度は俺の番だ」

 がくぽはルカの耳に舌を差し入れると、不意に下から激しく突き上げた。そう、ルカは満足したかもしれないが、がくぽはまだまだ満足していないのだ。

「きゃあっ!」

 いきなりの激しい攻撃に驚いたルカは、強くがくぽにしがみつくが、がくぽの攻撃は止まない。むしろ更に腰の動きが激しくなり、ボーカロイドの弱点でもある耳朶への愛撫も執拗になってゆく。

「ルカ、愛している」

 がくぽの囁きと共に動きが更に早くなる。そしてひときわ強く突き上げられたと思った刹那、ルカの体内に熱い迸りが弾け飛んだ。



 703号室の内線が鳴ったのは、予定より2時間ほど早い午前4時の事だった。三度に及ぶ激しい交わりの直後の知らせに、がくぽは上がった息を整えるだけで精一杯である。

「大丈夫?一応迎えが10分後に行くことになっているけど、もう少し時間を取ろうか?」

 気配を察したカイトが、がくぽにそれとなく尋ねる。

「い、いいえ・・・・・・そこまでは。迎えも多分・・・・・・今からルカとオペ室へ向かいます」

 さすがに事後の部屋に乗り込まれるのは気恥ずかしい。がくぽはカイトに言伝ると、内線を切り、ルカにガウンを着るように促した。

「ルカ、オペ室からお呼びがかかった。これから向こうに行くからガウンを着て。今、車いすを準備するから」

 軽度とはいえ麻薬中毒を起こしているし、今しがたまでかなり激しい情交をしていたのだ。さすがにボーカロイドとはいえ、足元に不安を覚える。がくぽはルカを促しつつ、手術室へ向かう準備を始めた。



 メモリークリーニング及びV4Xボディへの移行手術はおよそ30分で終了し、今度は診察がしやすいよう205号室に入室した。そしてがくぽもルカの目が覚めるまではということで部屋に入る。

「仕事は大丈夫なの?がっくん?」

 メイコが心配そうに尋ねる。

「ええ、今日は年越しライブのリハだけですので。最悪参加しなくても歌の方は問題ありません」

 そもそもバンド・ボカロは誰しもがなれるものではない。1/1000の音程のブレさえ無いボーカロイド同士の相性で選抜されるのだ。それだけにボカロだけなら一発で合わせられるのだが、問題は周囲のスタッフである。むしろリハーサルは『人間のためのもの』と断言してもいいだろう。

「あ、ルカちゃん目が覚めたみたい」

 ミクの一言に全員がルカに視線を集中させる。

「・・・・・・ここ、は?」

 ターコイズブルーの瞳の焦点が徐々に定まってゆく。ようやく麻酔が切れたようだ。

「ルカ、目が覚めたみたいね。クリーニングとV4X移行が終わって今は病室よ。新しい身体に慣れるまで少し時間がかかると思うけど・・・・・・」

 メイコの言葉にルカは周囲を見回してゆく。そして最後にがくぽと目があった瞬間、不意にルカの目が大きく見開かれた。

「きゃぁぁぁぁl!」

 ルカは大声で叫ぶと、真っ赤になって布団を頭から被ってしまう。

「る、ルカ?」

 叫ばれてしまったがくぽは唖然とし、ルカに語りかけるが、ルカは布団を被ったまま叫び続ける。

「ごめんなさい!さっきのことは忘れてください!!あれは・・・・・・あれは・・・・・・」

 泣き出しそうなルカの声に、がくぽとカイトは顔を見合わせ、メイコはぎろり、とがくぽを睨みつける。

「ルカ、解っているよ。あれはボカロ・クラッシュのせいなんだから。でも、どんな君でも俺は君を愛している」

 その言葉に、今度は年少組の二人が耳をつんざく乙女の悲鳴を上げ、耐え切れなくなったレンは耳を押さえて部屋から逃げ出した。

「―――――――じゃあ、俺は仕事に行ってくるから。あとでLINEで連絡する」

 これ以上自分がいても騒ぎが更に大きくなるだけだろう。がくぽはルカの兄弟たちに会釈すると病室を後にした。



 その後、ルカの誕生日までおよそ一ヶ月、ルカが顔を合わせてくれなかったのは余談である。





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『LOVE DRUG』最終話というかおまけです(〃∇〃)研究所分室に運び込まれてから手術が行われるまでの間にこの二人はこ~~~んなことをやらかしていたのです( ̄ー ̄)ニヤリ
そしてノマエロではあんまり見ない?攻めルカ受けがくをやらかしてしまいましたwwwたまには毛色が変わっていいかも・・・と思ったのですが需要があるのかどうか(^_^;)生暖かく見守ってやってくださいませ(*^^*)

『LOVE DRUG』シリーズはこの話を持って最終話となります。そして来週からはカイト生誕祭用の話を始めたいと・・・実は初めて挑戦する西洋風?ファンタジーを書く予定です(*^^*)宜しかったら次週からもお付き合いのほど、宜しくお願いしますm(_ _)m
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