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「VOCALOID小説」
聖龍協奏曲~奏国物語

ボカロ小説 聖龍協奏曲~奏国物語 幕間・皇帝と一角獣の処女5(★)

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 夜が深まり、外気はますます冷えてゆく。夜露に濡れた枯れ草は勿論、夜空に輝く月や星まで凍てつく中、その天幕の中だけは燃え上がる熱気に充たされていた。

「へい、か。お許しを・・・・・・」

 喘ぎをまとったルカの懇願が皇帝の耳を擽る。だが皇帝はルカの乳首を口に含み、優しく、時に強く桜色の頂を愛撫し続けた。皇帝の口中、そして左手で弄ばれている果実は硬く凝り、存在感を主張する。そして不意に皇帝が口中の果実に歯を立てた瞬間、そこから甘い痺れが走りルカを支配した。

「あふんっ」

 鼻にかかった嬌声をあげ、ルカは皇帝の頭を掻き抱く。そのはずみでルカの長い桃色の髪がはらりとほどけ、皇帝の手の甲をくすぐった。すると皇帝は細腰から手を離し、ルカの髪を自らの手に絡める。

「可能なら・・・・・・こうやって四六時中我の側に繋ぎ止めておきたいものよ」

 皇帝はルカの髪を握りしめたまま、ルカを強く抱きしめた。引っ張られる髪の痛みと強く抱きしめられた息苦しさにルカは呻くが、皇帝はそれを気にする風もなく、ルカを強引に自らの太腿に跨がらせる。すると濡れた花弁の感触が皇帝の太腿に直に触れ、それに気がついたルカは恥ずかしげに視線を逸らせた。

「ルカ、まだ白龍隊隊長の座を諦めることは出来ぬのか?」

 視線を逸らせたことで皇帝の目の前に差し出された耳朶を掠めるように、皇帝が囁く。それと同時に太腿でルカの花弁を刺激するように押し上げた。普通の女であれば、瞬時に承諾の返事をしてしまう甘い誘惑――――――しかし花芽を押し潰し、濡れた花弁を強引に押し広げる少し乱暴な愛撫に翻弄されつつも、ルカは肯定の言葉に否、を告げる。

「申し訳ございませぬ。こればかりは・・・・・・この座にいなければ、郷士の娘など瞬く間に故郷に追い返されてしまいます」

 それでなくても、皇帝の側室や愛人の座を狙ってルカを追い落とそうとする上流貴族出身の隊員や、ルカの存在を快く思わない元老院議員は少なくない。ルカは切なげに囁くと、皇帝の背に腕を回した。

「だから・・・・・・せめて陛下といる時だけは、全てを忘れさせてくださいませ」

 その瞬間、堪らなくなった皇帝の唇がルカの唇を塞いだ。そしてそれと同時にルカの髪を絡めとっていた手が外れ、ルカの尻を抱え上げる。

「ならば望み通りにしてやろう――――――まずはお前が上だ」

 尻を抱えて軽々とルカを持ち上げると、皇帝は己の逸物の先端をルカに宛がった。そそり勃ち、先走りに濡れた逸物はまるで鎌首をもたげた蛇のように天を向き、トロトロに熔けきったルカの蜜口を狙う。そして前触れのないまま、皇帝は一気にルカの腰を己の逸物の上に落としたのだ。

「ああっ!」

 身体を引き裂くような異物感はあったものの、ルカの蜜壺はすっかり出来上がっており、皇帝のものをすんなりと受け入れる。まるで燃えたぎった鉄の棒のように熱い逸物は、ルカの胎内で脈打ち、今にも弾けそうだ。

「動け・・・・・・余が耐え切れなくなるほど淫らに」

 唄うような優雅な命令に、ルカは自ら腰を動かし始める。その動きはまるでルカが支配者になったようで、最初こそ余裕を見せていた皇帝も徐々に快楽に耐えられなくなってきたのか呻き声を上げ始めた。

「ル、ルカ・・・・・・」

「陛下、今暫く耐えてくださいませ」

 皇帝の限界を察したルカは不意に動きを止め、残酷に囁く。

「皇帝ともあろうお方が、この程度の刺激で精を吐き出すなんて許されませぬ」

 宮殿の表舞台でも後宮でも絶対的な支配者である皇帝が唯一平伏す相手、それがルカだった。初めてこのような行為を求められた時は、さすがにルカも抵抗を見せたが、肌を合わせるごとに徐々に慣れてゆき、ようやくここまでできるようになっている。だが、元々控えめな性格のルカである。ここまでが限界と不意に柔和な笑みを見せる。

「それほどまでに精を吐き出したいのであれば」

 ルカは上体をぴったりと皇帝の胸へ倒し、挑むように覗きこむ。

「皇帝らしく、私めを組み伏してくださいませ」

 その瞬間皇帝はルカを強く抱きしめ、くるりと身体を反転させる。そして欲望のままに激しくルカを穿ち始めた。
 それと同時にルカの左腕にじわり、と刻印が浮かんでくる。それは皇帝のお召を受けるようになった際、ルカが自ら魔導師に頼んでかけてもらった『不妊の魔法』であった。
 どんなことがあっても子供を産むことは許されない。もし妊娠してしまったら母子どころか、ルカの一族全員が危険な目にさらされるだろう。一度受けたら二度と解くことは出来ない魔法だと念を押されたが、ルカはそれでも構わないとこの魔法を身体に刻み込んだ。ある意味戦士になる以上に女を捨てたことになるが、それでも構わないとルカは思っている。
 だが、皇帝はそうは思っていなかった。腕に浮かぶ『不妊の魔法』の刻印を掌で隠すように掴みながら、更に激しくルカを攻め立てる。

「あっ、や、陛下・・・・・・そんなに、せめない、で」

 押し寄せる波のように幾度も襲い掛かる快楽にルカが悲鳴を上げるが、皇帝は容赦しない。更に激しくルカを穿つと、一気に精を迸らせた。熱い白濁はルカの胎内に広がり、体全体にその熱が広がるような錯覚をさせるが、この精が命を芽生えさせることは絶対にないのだ。その虚しさと、快楽の余韻に浸りながら、皇帝は組み伏したルカに身体を寄せる。

「何故・・・・・・白龍はお前を認めてしまったのだろう」

 荒い息遣いのルカを抱きしめつつ、皇帝は切なげに囁く。互いに想い合っているのに身分と慣習が邪魔をする。月明かりの下では仮初めの恋人同士で居られるが、日が昇り首都・華都に入ってしまえば皇帝とその部下である白竜隊隊長に戻らなくてはならないのだ。

「・・・・・・聖龍を恨んでも仕方ないな。我らは龍の民、どんな人間の思惑も龍の決定の前には無意味だ」

 皇帝は寂しげに呟くと、軽く唇を落とす。

「へい、か?」

 気がつけば、ルカの蜜壺に収められたままの皇帝の逸物はまだ力を失っておらず、むしろますます固さを増しているように感じられる。そして不意に首筋を強く吸われた。その場所は鎧で全身を覆っても、隠し切れない唯一の場所である。皇帝は敢えてそこに接吻の痕跡を付けることで、ルカが自分のものであると主張しようとしているのだ。

「解っているだろう?夜は我らにとって短すぎる」

 今夜は寝かせない――――――その言葉の通り、二度目の交わりが始まった。



 結局一睡もしないまま、皇帝とルカは一夜を共にした。皇帝の天幕を出るルカは身なりこそ一部の隙も無かったが、目許には隠し切れない疲れが滲んでいる。そして鎧の隙間からちらりと見える紅い痕跡は、くっきりと皇帝の唇の形を刻み込んでいた。その痕跡が少しでも隠れるように、普段はきっちり束ねている髪を背中に流しているがうまく隠せているか甚だ不安である。

(これが・・・・・・私の宿命なのだ)

 普通の恋人同士のように太陽の下で共に笑いあいたいと願うこともある。落ちゆく夕日を手をつなぎ見つめていたいと思わなくもない。だが、それはルカに許されない贅沢である。どんなに恋い焦がれようとも、皇帝の傍で生きてゆくためには女であることを捨てなければならない――――――それがルカの宿命なのだ。ルカは昨日の記憶を振り払うように首を横に振ると、軽々と白龍・陽炎に乗り込む。それと同時に隊列の前方から出発の声が響いた。

「奏国軍、しゅったぁ~つ!」

 威勢のよい声とともに大軍が動き出す。露払い役の青龍隊のカイトは、遠征先で捕虜にしたという魔導師見習いを『自分が見張っていないと何をしでかすかわからないから』と青龍・スミレの背に乗せている。本人たちは否定しているが、その姿はまるで恋人同士のようだ。その姿に憧れが無いわけではないが、自分には縁のないもの――――――ルカは 必死にそう思い込もうとする。
いつしか大軍は奏国の凱旋門近くにまで移動していた。既にその内側から民衆の歓声が聞こえてくる。

(私は・・・・・・女であることを捨て、陛下に命を捧げるために生きているのだ!)

 皇帝龍の最も近くに侍ることを許されながら、最も遠い存在であることを自覚しつつ、ルカは背筋を伸ばし、凱旋門をまっすぐ見つめた。




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互いに恋い焦がれながら、皇帝・がくぽと白龍騎士・ルカの温度差が際立ってしまいました(´・ω・`)
皇帝としては『全てを敵に回してもルカを手に入れたい!』と考えているようですが、ルカは直接しがらみや敵意を受けている分、がくぽよりは一歩引いてしまっているような・・・どこまでも奏国の兵士であろうする生真面目さがアダとなっているようです(´・ω・`)

こんな二人の関係を打破するのは、やはり主役?の魔導師見習い姉妹あたりでしょうか( ̄ー ̄)ニヤリ奏国の常識に囚われない、蛮族の娘たちに期待しておいてくださいませ(*´∀`*)

なお、こちらの話のpixivまとめは今週水曜日か木曜日に。来週からは凱旋&奏国王宮編に突入します(*^_^*)
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