FC2ブログ

「VOCALOID小説」
日出ずる国の暗黒郷(ディストピア)

ボカロ小説・日出ずる国の暗黒郷(ディストピア)3

 ←木魚講・其の肆(★) →拍手お返事&拍手文『江戸瞽女の唄』は土曜の短編が終わってから・・・
漆黒の闇の中、22世紀中頃に張られた蛍光シートがトンネル内を照らす。20世紀から始まった地下鉄の発展は『MOTHER』が日本を支配するようになってから止まってしまい、今は廃墟となっている。たまに訪れるのはレジスタンスに参加しているヒューマノイドくらいだろう。
そのほの暗い空間の中、年代物のバイクと共に一人の人物が佇んでいた。ライダース・スーツに身を包んでいるそのシルエットは明らかに女性のものだ。その人物へ向かってリンとレンは走りより、一瞬だけ早く辿り着いたリンがその人物の首に飛びつくように抱きつく。

「めー姉、たっだいまぁぁ!!」

「ごめん、メイ姉。今回は増上寺までしかいけなかった」

代わる代わる喋り続ける弟妹に『メイ姉』と言われた人物は穏やかに微笑んだ。

「仕方ないわ。それよりあなた達が無事に帰ってきて良かった・・・掃討部隊とかなり近づいたでしょ」

バイクに跨りながら『メイ姉』は2人に後ろに乗るように促す。

「ポチ1号からデータが来てる。掃討部隊が既にこの真上近辺にいるって。じゃあ行くわよ!」

『メイ姉』はバイクのエンジンをかけるや否や、南に向かって伸びているトンネル内を暴走し始めた。

「メイ姉。これってホンダVF1000Rじゃね?よく残ってたな。確か1984年から1986年までの2年間しか作られてない奴だろ、これって」

自分達の救助のためとは言え、『メイ姉』がヴィンテージもののバイクを引っ張り出してきた事にレンは興奮を隠せない。
だが『メイ姉』はバツが悪そうに苦笑し、乗っているバイクの正体を明かした。

「当時のものはエンジンだけよ。ボディの殆どは樹脂でできた複製品。流石に『中央』以外で鉄を手に入れるのは不可能よ」

「だよね~。樹脂で再現できただけでも御の字か」

レンは落胆したが、20世紀のガソリンエンジンが24世紀まで残っている方が奇跡なのだ。そしてそれを可能にする技術力がレジスタンス側にあるとも言える。その『技術力の証明』に乗り込んだ3人はものすごいスピードでトンネル内を爆走し、自分達のアジトへと向かった。




Back   Next


にほんブログ村 小説ブログへ
INランキング参加中v
こちらはブログ村の小説ランキングにリンクしております。



こちらは画像表示型ランキングですv




ようやく危険地帯から脱出したレジスタンスメンバーです(๑•̀ㅂ•́)و✧
それにしても20世紀のガソリンエンジンがよく残っていたものだと(^_^;)きっとこまめなオーバーホールの賜物でしょう。
そもそも政府のAI達には『乗り物』は必要ありません。その本体がコンピュータプログラム&電気信号である彼らはネット環境さえあれば全世界どころか宇宙にだって瞬時に行くことができるから。なので地下鉄にしろバイクにしろ『人間が使う移動手段』は尽く破壊されております。残っているのは今回のバイクのような昔から大事に残してあるものだけ・・・新しく作ろうにも材料もなければ資料もない、辛うじてメンテナンスができる技術と知識だけが細々と受け継がれている状況なのです(´・ω・`)
そんな状況の中、レジスタンスの兄弟達の目的は・・・次回は少し書けるかなぁ(^_^;)明日からは無事アジトへ辿り着いた3人のターンの予定です(#^.^#)
関連記事
スポンサーサイト




 関連もくじ一覧 ▼ 
総もくじ 3kaku_s_L.png vague~道場主・作間駿次郎顛末記
総もくじ 3kaku_s_L.png 夏虫~新選組異聞~
総もくじ 3kaku_s_L.png 紅柊(R-15~大人向け)
総もくじ 3kaku_s_L.png 葵と杏葉
総もくじ 3kaku_s_L.png 横浜慕情(大人向け)
総もくじ 3kaku_s_L.png 短編小説
総もくじ 3kaku_s_L.png VOCALOID小説
総もくじ 3kaku_s_L.png 雑  記
総もくじ  3kaku_s_L.png vague~道場主・作間駿次郎顛末記
総もくじ  3kaku_s_L.png 夏虫~新選組異聞~
総もくじ  3kaku_s_L.png 紅柊(R-15~大人向け)
総もくじ  3kaku_s_L.png 葵と杏葉
総もくじ  3kaku_s_L.png 横浜慕情(大人向け)
総もくじ  3kaku_s_L.png 短編小説
総もくじ  3kaku_s_L.png VOCALOID小説
総もくじ  3kaku_s_L.png 雑  記
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
【木魚講・其の肆(★)】へ  【拍手お返事&拍手文『江戸瞽女の唄』は土曜の短編が終わってから・・・】へ

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【木魚講・其の肆(★)】へ
  • 【拍手お返事&拍手文『江戸瞽女の唄』は土曜の短編が終わってから・・・】へ