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「雑  記」
烏のおぼえ書き

烏のおぼえ書き~其の二百三十三・東京市の下水道事業

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ゲリラ豪雨のたび、排水が間に合わずプチ洪水状態になることってありますよね(>_<)というか東京を含めた日本全国の都市部あるあるだと思うのですが(^_^;)
実は近代東京市もかなり洪水に悩まされていたようです。現在と違って道路は舗装されておらず雨水は染み込み放題だったのですが、下水道が作られていなかったのがその主な原因だったようで(>_<)
当時の排水は家の横にある溝(どぶ)にそのまま垂れ流し。それがお堀に流れ、川に合流してそのまま海へ・・・という流れでした。江戸時代のように家庭から出てくる排水が炊事&掃除の際に出る僅かなものだけならそれでも良かったのでしょう。しかし明治に入り近代化が進めはそうは行かない/(^o^)\
家庭で使う水の量も格段に多くなりますし、進んでいたところではトイレも水洗式が導入され始めていたはず(当時は汲み取り式が殆どではありますが)。工業排水だって出てきますから流石にそのまま垂れ流しというわけにはいきません(-_-;)
できれば下水道を作り、汚水をある程度処理してから川や海に流したい・・・と当時の政府も思っていたらしいのですが、人々の意識を変えるのは難しく、関東大震災が起こるまで下水事業はなかなか進まなかったとのことです。
そりゃあ今まで『無料で垂れ流しOK』だったものが禁止され、下水道のお金まで支払わなきゃならないとなったらねぇ(^_^;)当時の中央集権的な役所でさえ苦労したというのですから、この下水事業というのは相当な苦労があったに違いありません。
明治時代に足尾銅山鉱毒事件があったっていうのに・・・日本人はサービスにお金を支払うという概念が欠如しているような気が致します(-_-;)

こんな風になかなか進まなかった下水道事業がようやく進み始めたのが関東大震災以降です。鉄道の際もそうでしたが、東京という土地は一旦更地にしてから出ないと物事が進まないらしい(-_-;)
なお昭和4年時点での計画では『東京の将来的人口=300万人』との想定のもと、1人一日あたりの排水を7立方メートル、1時間最大降水量を50mmと計算。これらを合流式の下水道管によって集約、流せるものはそのまま河川に流し、そのまま流せない汚水は処分場で処理してから流そうとしておりました。その計画のもと作られたのが以下の汚水処分場です。

◆三河島汚水処分場
この処分場、今和次郎先生いわく『帝都参観の人士の必ずや一度の訪問を受ける施設』とありました。どうやらこの時点で『東洋第一』の最先端の施設だったようですね(゚∀゚)
明治44年~大正12年という13年の歳月と当時の1500万円という巨額の費用を投じて作られた汚水処理場だったとのことですが、流石にこれだけでは東京市全部の汚水の処分はできなかった模様。

◆砂町処分場
三河島の処分場を補う形で当時作られていた処分場。昭和4年時の計画では山手方面から芝浦のポンプ場に集められた汚水を処分、六郷川に流す予定でした。

いやはや・・・上水道の整備も大変ですが、それ以上に下水問題が厄介だったとは(-_-;)比較的きれい好きな日本人&江戸っ子でさえこれですからねぇ。他の地域はなおさら大変だったんじゃないかと思われます(^_^;)

次回更新は11/7、電気供給事業について取り上げる予定です(*^_^*)



【創作関連】
このネタで書くとしたら『下水道設置反対のオバちゃん達』vs『絶対に下水道設置したい役人達』のバトルでしょうかねぇwww
人々の、特に『便利』や『お得』を味わってきた大人たちの意識を変えるのは至難の技(-_-;)
『排水なんてドブに流しておきゃあいいじゃない!今までそうだったんだし!』と主張するオバちゃんたちに『日本の将来を考えたら排水垂れ流しなんて以ての外!下水道を作って汚水を処理します!勿論金は払ってもらう(๑•̀ㅂ•́)و✧』という現場の役人達の泥仕合、たのしいだろ~な~ Ψ(`∀´)Ψヶヶヶ
実のところごみ処理に関しても同様のことが最近行われましたよね。今まで表面上は無料で収集されていたものが『指定ごみ袋を購入する』ことで有料になったという・・・。
人が動けば賃金は発生しますし、道具を使えば減価償却費が発生するもの。その分の支払いは例え公共サービスであってもきちんとするべきだと思っております(๑•̀ㅂ•́)و✧b
(更に私の個人的な話なのですが、寄付とかサービスのチップとかを出すのがものすごく苦手・・・なので『これだけ必要なので支払って』とはっきり提示されたほうが気持ちが楽というのがあります(^_^;))



【参考・引用文献】
新板 大東京案内 下(今和次郎 編纂 ちくま学芸文庫)


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