「VOCALOID小説」
日出ずる国の暗黒郷(ディストピア)

ボカロ小説・日出ずる国の暗黒郷(ディストピア)29

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時折パラパラと、古ぼけたコンクリートの破片が落ちてくるほか何の動きもない地下室を、掃討部隊のサーチライトが照らし出す。彼らの調査には全く必要のない可視光線のサーチライトだが、『生命』を持つ者の反応を見るには一番効率的で安上がりな道具だ。
しかし瓦礫の山を照らすサーチライトに反応するのは、逃げ遅れたドブネズミと得体の知れない虫くらいだ。あまりにも儚い生体反応には目もくれず、掃討部隊のサーチはしつこく続く。

「これで全滅ということで良さそうだな。いささかあっけなさ過ぎるのが引っかかるが」

仲間の一人―――K0332を破壊したレジスタンス・グループならば、もう少し抵抗を見せても良さそうに思う。だが実際は300秒もかからずにあらかたの襲撃が終わってしまったのだ。そのあまりの呆気なさに違和感を覚えるMR3620だが、これが現実だ。

「掃討部隊、帰還する!途中不審な動きをするモノがあったら破壊するように」

そんなMR3620の指示に紫の髪の青年が微かに眉をひそめる。

「捕縛、精査もなく破壊しても良いのか?もしかしたら不審者の居場所に通じるかもしれないのに」

「問題ない。1時間後にはこのエリアまで監視網を広げると中央から連絡があったし、それがなくてもこの程度の戦力だ。気になるモノをいちいち精査していたら、いくら時間や設備があっても足りない―――行くぞ!」

MR3620は掃討部隊に命じると、自分も付近の捜査を始めた。だが政府掃討部隊、特に死神部隊と云われる第13部隊が出動した後に人間や敵ヒューマノイドが生き残っているはずもない。生体反応はもとよりヒューマノイドの電子反応も全く無く、MR3620が率いる部隊は『中央』へと戻ってゆく。

そして政府掃討部隊が立ち去ってから3時間ほどが経過した後であろうか。ごとり、と何かが動く音が荒れ果てたアジトに響く。

「・・・流石にもう奴らは居ないわよね」

その声と同時に10人程の女性と子供、そしてメイコが『遮断層』から這い出てきた。





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どうやら『遮断層』に隠れていたレジスタンスの女性・子供らは助かったようですε-(´∀`*)ホッかと言ってもこれからの立て直しはかなり大変そうですが(´・ω・`)
掃討部隊・MR3620としてはあまりにもあっさりしていると違和感を感じたようですが、流石に遮断層に隠れていたレジスタンスには気が付きませんでした。これは過去の科学技術に感謝、と言ったところでしょうか。
壊滅的なダメージを受けてしまったレジスタンス達ですが、実際どれくらいの被害をうけてしまったのか。そしてこれからの立て直しをどうするのか―――明日からの連載をお待ちくださいませm(_ _)m
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