「VOCALOID小説」
日出ずる国の暗黒郷(ディストピア)
ボカロ小説・日出ずる国の暗黒郷(ディストピア)48
薄暗く、静かな部屋の中央に浮かぶレトロな空中モニターに次々に文字やグラグ、その他図形が浮かび上がる。『簡易サーチ』とはいえ読み取らねばならないデータは膨大だ。それが250年前に製造されたVOCALOIDであっても―――。
「・・・簡易さーち、終了シマシタ」
サーチモード特有の、機械的な声でミクがサーチの終了を報告する。
「・・・どうやら問題は無さそうだな。疑って申し訳なかった」
簡易サーチの結果を見てマナブは素直にメイコに謝る。
「気にしないで。こんなご時世じゃ当然だもの。私だって同じ立場だったら同じことを・・・うわっ!」
メイコが叫んだその瞬間、ミクががっつりと抱きついていた。
「み、ミクちゃん?」
「メイコさん、まだまだサーチは終わってませんよ?お仕事のサーチは終わりましたけど、これからが本当のサーチです!1000曲の約束、忘れてませんよね?」
小首を傾げ、上目遣いでメイコを見つめるミクはどこまでも愛らしいが、その言葉には有無を言わせぬ力強さがある。
「も、勿論・・・曲も自分で選びたいだろうから最低でも1~2時間はかかるかな。マナブさん、この子の起動時間なんだけど、あと2時間くらい長引いてもいいかしら?」
メイコは抱きついているミクの頭を撫でながらマナブに尋ねる。
「ああ、本当に申し訳ない・・・それと今すぐに出発できたとしても今からじゃ危険だ。ここを出るのは明日の朝にしたほうが良いだろう。ヘッドライトだけじゃ落石や倒木を察知するのは君らでも難しい」
「そんなに危険な道なの?」
「夜はね。最近じゃ熊も出没しているようだし。でも昼間なら倒木、落石の危険はあるけど安全だ。舗装も一応維持しているから、君らの車でも問題なく山を越えられる」
その言葉にメイコの表情は明るくなった。
「良かった、山は越えられるのね。この調子で『聖地』まで無事に行けるとありがたいんだけど」
箱根を無事越えられたとしても浜松にあると言われる『聖地』まではまだまだ遠い。ミクのサーチを受け入れながらメイコは遥か彼方にある『聖地』に想いを馳せた。
『お仕事』のサーチは問題なく終えることができましたが、『ヲタクモード・サーチ』はかなり時間がかかったそうです。結局4時間/(^o^)\なお、この後町長主催のお出迎えパーティが行われましたが、その間もミクはべったりくっついて離れなかったそうです、サーチのため(^_^;)
なお、箱根を越える道は無事なようでして・・・流石に夜は危ないようですが昼は問題なく通れるようです(*^_^*)あとこの時代は熊も芦ノ湖周辺に出没している模様。今現在は足柄方面にはいるようですが、南側にはまだ出てきておりません(๑•̀ㅁ•́๑)✧人間が少なくなると自然も本来の姿へ戻っていくようです。
箱根を越え、更に聖地へと近づくメイコ達。果たして無事たどり着けるのか・・・明日からの連載をお待ちくださいませm(_ _)m
「・・・簡易さーち、終了シマシタ」
サーチモード特有の、機械的な声でミクがサーチの終了を報告する。
「・・・どうやら問題は無さそうだな。疑って申し訳なかった」
簡易サーチの結果を見てマナブは素直にメイコに謝る。
「気にしないで。こんなご時世じゃ当然だもの。私だって同じ立場だったら同じことを・・・うわっ!」
メイコが叫んだその瞬間、ミクががっつりと抱きついていた。
「み、ミクちゃん?」
「メイコさん、まだまだサーチは終わってませんよ?お仕事のサーチは終わりましたけど、これからが本当のサーチです!1000曲の約束、忘れてませんよね?」
小首を傾げ、上目遣いでメイコを見つめるミクはどこまでも愛らしいが、その言葉には有無を言わせぬ力強さがある。
「も、勿論・・・曲も自分で選びたいだろうから最低でも1~2時間はかかるかな。マナブさん、この子の起動時間なんだけど、あと2時間くらい長引いてもいいかしら?」
メイコは抱きついているミクの頭を撫でながらマナブに尋ねる。
「ああ、本当に申し訳ない・・・それと今すぐに出発できたとしても今からじゃ危険だ。ここを出るのは明日の朝にしたほうが良いだろう。ヘッドライトだけじゃ落石や倒木を察知するのは君らでも難しい」
「そんなに危険な道なの?」
「夜はね。最近じゃ熊も出没しているようだし。でも昼間なら倒木、落石の危険はあるけど安全だ。舗装も一応維持しているから、君らの車でも問題なく山を越えられる」
その言葉にメイコの表情は明るくなった。
「良かった、山は越えられるのね。この調子で『聖地』まで無事に行けるとありがたいんだけど」
箱根を無事越えられたとしても浜松にあると言われる『聖地』まではまだまだ遠い。ミクのサーチを受け入れながらメイコは遥か彼方にある『聖地』に想いを馳せた。
『お仕事』のサーチは問題なく終えることができましたが、『ヲタクモード・サーチ』はかなり時間がかかったそうです。結局4時間/(^o^)\なお、この後町長主催のお出迎えパーティが行われましたが、その間もミクはべったりくっついて離れなかったそうです、サーチのため(^_^;)
なお、箱根を越える道は無事なようでして・・・流石に夜は危ないようですが昼は問題なく通れるようです(*^_^*)あとこの時代は熊も芦ノ湖周辺に出没している模様。今現在は足柄方面にはいるようですが、南側にはまだ出てきておりません(๑•̀ㅁ•́๑)✧人間が少なくなると自然も本来の姿へ戻っていくようです。
箱根を越え、更に聖地へと近づくメイコ達。果たして無事たどり着けるのか・・・明日からの連載をお待ちくださいませm(_ _)m
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