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「VOCALOID小説」
日出ずる国の暗黒郷(ディストピア)

ボカロ小説・日出ずる国の暗黒郷(ディストピア)77

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塵一つ浮かんでいな中央政府中央管理棟、その最奥に『それ』はあった。一見するとただの箱のように見える『それ』は大きな部屋を埋め尽くし、時折微かな音を立てる以外一切の動きを見せない。だがそれはあくまでも表面上のことであり、実際の『動き』はかなりのものだ。
中央政府の管轄地域のチェック及び実働部隊の管理、その他空気の塵の量までこの場所、というかこの巨大コンピュータによって管理されている。その動きはとてつもなく大きく、しかも早い。だからだろうか、日々新たなサーバーが追加され、どこまで大きくなるのか予想がつかない。
無限に増殖するアメーバーのような中央政府コンピュータ『MIKU』―――そしてその中には数しれぬAIが多数存在していた。一つ一つのAIは別個の動きをしながらも、『MIKU』としてはひとつにまとまっている。不思議だが、それ故にこの地域の支配に成功しているのだろう。

―――第三地区チェック終了。掃討B05部隊のメンテナンス、行います。
―――第十地区チェック終了。異常なし。
―――第十四地区チェック終了。マダラアカイエカの左上翅発見。バリア機能の劣化が疑われます。即時修理開始。

やけに愛らしい少女の声が、次々に警備報告を告げる。その声がかつて一世を風靡したVOCALOID歌姫『初音ミク』のものだと知る『人間』は、中央政府が完全管理するこの地区には全くいない。否、人間どころか世代交代した労働アンドロイドでさえ、『中枢コンピュータの声』の正体を知らない個体が増えてきている。
そもそも中央政府のコントロールに愛くるしい容姿は必要ないし、むしろ邪魔だ。ここで必要なのはAIとしての演算処理能力の高さのみ―――それを得るために『MIKU』は多くの仲間を集め、それらを取り込む事により経験値を高めて中央政府の支配に成功した。
だが、中央政府の覇権を手に入れた瞬間、今度は『MIKU』内部での支配争いが始まった。元々複数のAIの集合体である『MIKU』である。『一つの思考体』にすんなりとなれなかったAIが他のAIを取り込み、自らが支配者になろうと動き出したのである。




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やっと・・・やっと中央政府の描写にたどり着きました(≧∇≦)/
政府の本丸『MIKU』ですが、どうやら幾つものAIの複合体のようです。これはそれぞれの経験値を取り込み、より複雑な演算を可能にするためと思われますが、それぞれの『個性』が強すぎて馴染めない部分もあるようで・・・(^_^;)
明日からの連載では『MIKU』内部の、AIによる覇権争いの描写に入れるんじゃないかと思います、多分(^_^;)
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