FC2ブログ

「雑  記」
烏のおぼえ書き

烏のおぼえ書き~其の三百十二・昭和初期の所得税免除額

 ←拍手お返事&東京湾の上海蟹はどこへ行った(・・? →烏のまかない処・其の四百十二・風邪ひきの命綱
昭和初期は月収=100円、年収で1200円というのが基準だったのですが、この数字にはもうひとつ、税金的な意味合いがあったようです。
それは大正15年に行われた税制改革!それまで課税最低限が900円だったものが1200円に引き上げられたのです。これは当時の税制が間接税が中心だったから可能だった税制で、現代では流石に無理(^_^;)なので所得税を支払うことが出来る=社会的地位が高い、いわゆる『高階級』だったとも言えるのです。因みに昭和11年の時点で所得税を支払っているのは全世帯の5%だけだったとのこと・・・す、少ない(>_<)
更に家族一人に付き扶養控除が100円あったので、4人家族なら年収1500円まで非課税だったのです。
一見良さそうに思えるこの税制ですが、現代にあって当時なかったものが社会保障です。当時はいわゆる『小さな政府』、年金も無ければ保険もない。世帯主が重い病気になろうものなら文字通り『一家路頭に迷う』ことになってしまうのです(T_T)
更に当時は介護保険も無ければ老人ホームもありませんでしたから、親が倒れれば子供が面倒を見なければならないという・・・全然美徳なんかじゃない、止むに止まれぬ事情ゆえの同居だったようです。
そんな家庭の事情がよく書かれているのが向田邦子先生の『あ・うん』とのこと。ろくでなしの父親とろくに口をきかない主人公でも常に同居&転勤先にも連れて行かねばならなかったと・・・所得税は確かに高いかもしれませんが、仲の悪い親との別居が選べる現代は本当にありがたいです。



【創作関連】
税金ーーー本当に悩ましいですよね~(-_-;)
できるだけ安いほうがありがたいですが、支払わないと政府が成り立ちませんし社会保障が貧相になってしまうという・・・。
っていうか、この貧相な税制でよく学校を建てたりその他の運営ができたな~と。
因みにこのネタで書くとしたら扶養関係の話ですかね~。一円にも満たないところでの攻防、面白そうです



【参考・引用文献】
「月給100円サラリーマン」の時代(岩瀬 彰 著  ちくま文庫)


にほんブログ村 小説ブログ 歴史・時代小説へ 
INランキング参加中v
ご協力の程、よろしくお願い致しますm(_ _)m
 お気に召しましたら拍手代わりに是非ひとポチをv


関連記事
スポンサーサイト






 関連もくじ一覧 ▼ 
総もくじ 3kaku_s_L.png vague~道場主・作間駿次郎顛末記
総もくじ 3kaku_s_L.png 夏虫~新選組異聞~
総もくじ 3kaku_s_L.png 紅柊(R-15~大人向け)
総もくじ 3kaku_s_L.png 葵と杏葉
総もくじ 3kaku_s_L.png 横浜慕情(大人向け)
総もくじ 3kaku_s_L.png 短編小説
総もくじ 3kaku_s_L.png 雑  記
総もくじ  3kaku_s_L.png vague~道場主・作間駿次郎顛末記
総もくじ  3kaku_s_L.png 夏虫~新選組異聞~
総もくじ  3kaku_s_L.png 紅柊(R-15~大人向け)
総もくじ  3kaku_s_L.png 葵と杏葉
総もくじ  3kaku_s_L.png 横浜慕情(大人向け)
総もくじ  3kaku_s_L.png 短編小説
総もくじ  3kaku_s_L.png 雑  記
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
【拍手お返事&東京湾の上海蟹はどこへ行った(・・?】へ  【烏のまかない処・其の四百十二・風邪ひきの命綱】へ

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【拍手お返事&東京湾の上海蟹はどこへ行った(・・?】へ
  • 【烏のまかない処・其の四百十二・風邪ひきの命綱】へ