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「VOCALOID小説」
新たなる日常~日出ずる国の暗黒郷その後~

新たなる日常8~日出ずる国の暗黒郷その後~

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怪我を負った女性アンドロイドを追いかけて政府の追手がやってくるのでは?との懸念があったが、彼女がやってきてから10日間ほどは追手が追いかけてくるどころか、その他の小さな変化さえも無かった。修理はメイコ達の修理道具で応急処置をし、不具合が出たら聖地へ行く事となった。

「ねぇ、ルカちゃん。動きは大丈夫?ちゃんと歩ける?」

歩行練習に付き合うミクの語りかけに、女性アンドロイドは困惑を顕にした。

「あの・・・わたくしにはMR3620という製造ナンバーがあるのですが」

「いやよ、そんな味気ない呼び方」

ミクはぷぅ、と頬を膨らませながら女性アンドロイド―――ルカの手を取った。

「ここで暮らすのなら人間と同じようにしてもらわないと。名前だってそうだし、そのうちご飯だって一緒に食べてもらうわよ。別に食べなくても大丈夫だろうけど、それがここのやり方なの」

「食事も・・・分子合成とはいえあなた方にとっては貴重な食料、人間に譲らなくて良いのですか?」

不思議そうに尋ねるルカに、ミクは笑いながら首を横に振る。

「あなたのメモリーに『同じ釜の飯を食う仲間』って言葉、あるかしら?もし無かったら教えるけど」

「『同じ釜の』・・・ですか?」

ルカは懸命にメモリーを探るが何度リサーチしてもそのような言葉は見つからなかった。

「申し訳ありませんが、私のライブラリーにはそのような言葉は無いようです。一体それはどのような意味があるのですか?」
「皆で同じご飯を食べると、特に団結力が強くなる、っていう日本ならではの風習、ってところかな?食物が共通の話題にもなるしね」

まるで姉のようにミクは教える。その様子を遠くから見ていたメイコがカイトに語りかけた。

「やっぱりルカ型は末っ子なのかしらね」

「みたいだね。あの気難しかったMR3620があんなに素直にミクちゃんの言うことを聞くなんて」

感慨深げに呟くカイトに対し、『それはあんたが頼りなかったからでは?』と突っ込みそうになるのを辛うじてメイコは抑え、ただ黙って頷いた。






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まだ確信、というには早いですが、どうやらルカは政府からお目溢しをしてもらったようです。逃げても反乱までしないと思われたのか、それとも破壊箇所が悪化して動かなくなるとでも思われたのか・・・。
そんなルカの面倒をメインで見ているのがミクのようです(*^_^*)性格的に面倒見が良いのでしょう。そして時折そこに加わってくるのがリンとレン\(^o^)/普段末っ子扱いなので、『妹分』がいるのが嬉しいようです♪
来週はリンとレンが相手になりますかねぇ・・・ゆるゆるとした日常諷詠ですのでのんびり付き合っていただけると幸いです(*^_^*)
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