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「雑  記」
烏のおぼえ書き

烏のおぼえ書き~其の三百六十ニ・昭和初期のお仕事事情~軍人もつらいよ その1

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現代とほとんど変わらない戦前の職業ですが、勿論当時はあったけど今はなくなっている職業もあります。その1つが『職業軍人』。彼らもまたサラリーマンの一種であり、家族を養っていかねばならない男たちでした。しかも当時の社会において『最も恵まれないぺぇぺぇの貧乏サラリーマン』だったとのこと・・・(゚∀゚)
この『内部告発』とも言えるレポを書いたのは山本七平という元・砲兵将校だった方だそうです。自らフィリピンで凄まじい戦闘や敗走を体験し、日本軍の硬直した官僚制や愚劣な慣行をつぶさに見た人ならではの冷静な分析で当時の歪みを『私の中の日本軍』という著書で書かれているとのこと。私は又聞きというか又書きですが(^_^;)
そして山本氏は戦前の社会が軍人に対する見かけの尊厳を保ち、軍人にも高いプライドを維持させる一方で、待遇面では『明確な貧困が彼ら自身にあり、また彼らの目前にあった』という低レベルに放置していたことが二・ニ六事件の青年将校初め軍人を心理的におかしくしていったひとつだと書いています。
では、実際軍人の月給はいくら位だったのか・・・『婦人之友』昭和4年12月号に紹介されていた方の例ですが、『学校配属の歩兵将校 中尉で月85円』だったとのこと。この方、奥さんと赤子、さらに妻の妹も加えた4人家族だったそうですが、『大卒初任給 70円』の時代にしてはかなり安い・・・しかも扶養家族がいるのに(´・ω・`)
さらなる具体例は次回に回しますが、同年代と比べると全体的に安いお給料でこき使われていたようです(>_<)




【創作関連】
本文では紹介できなかったのですが、『配属将校』という役職が大正14年に導入されたそうです。中学校以上の学校に将校を常駐させ、軍事教練などを担当させていたとのこと。教育現場で『軍人精神』を植え付けるという名目だったのですが、実際は軍縮で余剰になった中堅将校の『リストラ』の受け皿という面もあったようで・・・(-_-;)
『当時少年時代を過ごした人たちの書いたものを読むと配属将校がやたら威張ったり、生徒を殴ったりと悪いイメージだが、本人たちも閑職に飛ばされ鬱屈していたのではないか』と、資料本の著者は書かれておりました。
もしこのネタで小説を書くとしたら、むしろ閑職に飛ばされてホッとしている将校を書きたいですね~。本当は学校の先生になりたかったけど家の事情で軍人になり、でもやる気が無いので閑職=学校に飛ばされたという設定で。
もしかしたら上記で紹介した若い(まだ子供が赤子)の将校も、そんなかんじだったのかもしれません。




【参考・引用文献】
「月給100円サラリーマン」の時代(岩瀬 彰 著  ちくま文庫)


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