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「Twitter小説」
運び屋アレク Page1

運び屋アレク 独裁者の懇願・2

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「そもそも柔構造の船だって新しく買い換えることができないほど金銭的に追い詰められているじゃないですか。この船がダメになったらレンタルか廃業ですよ,廃業!」

 確かにカッツェの言葉は正しかった。この貨物船が壊れたら確かに廃業を覚悟しなくてはならない。そうならないためにも仕事をがんばり、最低でも柔構造の船が買える程度の資金を貯めなくてはならないのだが頑張っても頑張っても稼いだ金はギャンブルに消えてゆく。

「とにかくこの仕事は絶対に成功させますからね!クライアントに対する文句は無しです!」

 いくら『感情』を得てしまった欠陥品とはいえ、カッツェほど感情をはっきりと表現するHOPCはいないだろう。これは全て素行が悪い上に我が侭放題クライアントをえり好みするアレクの所為である。カッツェはふくれっ面を顕わにするアレクを無視し、目的地へとポイントを設定した。



 アレクの船は遠距離航海用ポートから太陽系標準時間10分27秒でプロキシマ・ケンタウリ第一コロニーに到着した。このコロニーはプロキシマ・ケンタウリの政治・経済の中枢であり、クライアントである大統領の公邸もこの第一コロニーにある。
 ただ、政治経済の中枢であるにも拘わらずこの第一コロニーの惨状は目を覆うものがあった。コロニーの表玄関であるコロニー・ポートは落書きだらけの汚れ放題、周辺にはホームレスが溢れかえっているし置き引きや掏摸らしき者達もうようよしている。

「政治が混乱しているたぁ聞いていたが、ここまでとはな。」

 アレクは苦々しい表情を浮かべ、物乞いのため纏わり付く子供達を適当にあしらう。昔傭兵部隊w-11に所属していたときもスラムの子供達に纏わり付かれることが多かったがここまで酷くはなかった。
 大人達がどんなに酷い絶望の淵に叩き落とされていても、子供というものは何かしらの希望を見つけ出すものである。それが第一コロニーの子供らには全くない。大抵の子供は脅しても近寄ってくるものなのにここの子供はアレクが一度追い払うと二度と近寄ろうとしなかった。



(9/5~9/11 twitterにて掲載)

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『独裁者の懇願・2』です。しかしまだタイトルの独裁者は出ずじまい・・・・・出し惜しみをしているわけではないんですけどね~。

そして連載では説明しきれない裏設定(笑)。お読みになって解るように、ただいま戦争中のプロキシマ・ケンタウリのコロニーはだいぶ荒れ果てております。とりあえず襲撃を受けていないだけまだマシ、ってところでしょうか。食料も殆ど無く、子供も物乞いするにも体力も気力もないと言った状況です。そして悲しいかな未だ地球上にはこういった国があるんですよね~。正直こういった描写のモデルに困る、っていう世の中がきてくれないと困るんですけど・・・・・。

閑話休題、そんな状況に眉をしかめながらもアレク達はクライアントに会いにゆきます。とりあえずtwitterには予約投稿を仕込んでありますので宜しかったら覗きに来てやって下さいませv
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