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「Twitter小説」
運び屋アレク Page1

運び屋アレク 独裁者の懇願・3

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「思っている以上に厄介な仕事かもしれねぇな。」

いつになく生真面目な表情で呟いたアレクだったが、そのシリアスさをぶち壊すのは必ず相方のカッツェであった。

「今更なんですか。あれだけの借金を帳消しにできるだけのギャラの仕事が楽なはず無いでしょう。」

確かにカッツェの指摘は正しかった。正しいのだが、何となく腑に落ちない。普通HOPCは主人が落ち込んだとき慰めるようにプログラミングされている筈なのにカッツェはそのプログラミングが全くなされていないような言動が多すぎる。

やっぱりハイスペックに惑わされてスクラップ寸前のHOPCを手に入れたのが悪かったのかと,一瞬アレクは後悔するが、カッツェのハイスペックと感情によって命を何度も助けられてもいるので一概に文句も言えないところが辛いところである。

「ところでカッツェ、約束の大統領公邸はどっちだ?」

アレクは話を切り替えようとカッツェに大統領公邸の場所を尋ねたが、カッツェは何とも複雑そうな表情を浮かべ目の前にある小さなビルを指さした。

「マスター、あれが大統領公邸ですが・・・・・。」

それは一国の主が住まうにはあまりにもささやかすぎるものであった。本当にあれが大統領公邸なのだろうかとアレクは我が目を疑った。だが、警備員の数や周囲の様子から鑑みるとカッツェの言葉は間違いなさそうだ。アレクは軽くため息を吐きそちらへ足を向けた。


外見も詫びしかった大統領公邸だったが、中はさらに酷かった。廊下に敷かれている絨毯はすり切れ、壁もかなり汚れが目立つ。元々絵でも掛かっていたのだろう、その跡がくっきりと残っており誰かに持ち出された、というより盗まれた事が容易に想像できた。


「だいぶ人心が離れちまっているらしいな。確かに人民の救助をちんけな運び屋に要請するようじゃこの国も終わりか。ま、自業自得だよな。さんざん好き放題やってきたんだから。」

だが、大統領室の扉を開けた瞬間、アレクの思い込みは打ち砕かれることになる。



(9/12~9/18 twitterにて掲載)

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まだ独裁者出てこない・・・・・我ながら話の展開の遅さに呆れ果ててしまいます(苦笑)
とりあえず扉を開けたらいるはず・・・・・だと思うんですけど、それは次回のお楽しみということでv

とりあえずあと3人ほどは新キャラが出てくる筈なんですよね~。一体いつ書けるんでしょう。それでなくてもなかなかPCも前に座る時間がないのに・・・・・(忙しいという訳じゃないところがまた情けないというか・爆)。
そのうちの一人はエンジニアの女の子。油まみれのつなぎを着て出演すると思いますが彼女もしばらくの間出てこれないような気がします。彼女が活躍する場面はすでにできあがっているのですが、そこまでたどり着くまで最低でも一週間はかかりそう・・・・・つくづくtwitter小説向きでない人間です。

ではでは、明日からは扉の向こう側の話になりますv
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