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「Twitter小説」
運び屋アレク Page2

運び屋アレク そして宇宙の海原へ・4

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アレクの命令に従ってカッツェは砲弾を弱い威力のものと交換する。

「そろそろ三つ目のトラップがあるはずだよな。そいつを使用すれば4~5発は砲弾を節約できるか・・・・・となるともう少し敵を引きつけた方が効果的だな。」

そう呟きながらアレクは考え込んだ。

「カッツェ。三つ目のトラップぎりぎりまで『ケイロン』を寄せてくれ。敵機からの攻撃には少々耐えて貰う。で、引きつけたところでX軸方向57°、Y軸方向-136°、Z軸方向90°に方向転換してくれ。」

「『ファルコン・スタイル』で良いんですね、Master?」

ファルコン・スタイルとはホバリングのような急激な方向転換を伴う攻撃的移動のことである。W-11特有の、いわゆる隠語なのだがそれだけに『ケイロン』はこれから自分がどのような目に遭うのか理解出来ていない。

『本当に大丈夫なんですか、アレク?』

軍艦用OSとは思えぬ情けない声で『ケイロン』はアレクに訴えるが、そんな『ケイロン』の懇願に聞く耳を持つアレクやカッツェではない。

「安心しろ『ケイロン』。再生できる程度の怪我で済ませるようにするからさ。いくぞ、カッツェ!」

アレクの指示と同時に『ケイロン』は大型軍艦とは思えぬ動きでトラップが仕掛けられている小衛星へと突っ込む。そして敵の戦闘機型ミサイルを引きつけるだけ引きつけた瞬間、『ケイロン』はバットに打ち返されたボールのように小衛星から離脱したのである。

『ケイロン』の無謀とも思えるその動きに勿論敵の戦闘機型ミサイルは追随することができない。戦闘機型ミサイルはトラップが仕掛けられている小衛星へ突っ込むと目が焼けてしまいそうなくらい激しい閃光を放ちながら爆破した。

「ま、こんなものかな。」

アレクは爆破の衝撃から文字通り『ファルコン』の如く離脱しながら笑った。

『勘弁してください・・・・・私は小型戦闘機みたいな真似をするために生産されたんじゃないんですよ。』

『ケイロン』の嘆きが船内に響くが、誰一人その嘆きを聞いてくれる者はいなかった。



(3/6~3/12、twitterにて掲載)

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まずはお知らせから。皆様もご存じの通り東北地方を中心とする大地震においてtwitterが貴重な情報源となっております。そこで被災者にとって重要な情報提供を優先するため拙宅のtwitter小説をとりあえず1週間ほどお休みさせて戴きます。不要不急(と自分で言っちゃあ何ですけど・苦笑)のツィートはさすがに問題でしょう。状況が落ち着きましたら再び運び屋アレクシリーズを再開させて戴きますのでご了承くださいませ。まずは被災者優先で!


アレクと戦闘機型ミサイルのバトルも本格化して参りました。そしてとうとう敵トラップまで利用し、大型軍艦である『ケイロン』を小型戦闘機のように扱いだします・・・・・気の毒に『ケイロン』。無茶ぶりもいい戦い方を強要され、おじいちゃん軍艦は果たして無事太陽系に逃げることができるのか・・・・・再開がいつになるか判りませんが『ケイロン』を応援してやってくださいませv
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