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「Twitter小説」
運び屋アレク Page2

運び屋アレク 一難去ってまた一難・2

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『ケルベロス』は各国の軍事企業が裏でスポンサーになっているだけに新しい武器が搭載されている事が多い。さらにその量も豊富であり、よりによって一番原始的な『体当たり』という攻撃方法はまずありえない。というか繊細な最新兵器はその衝撃で故障してしまうだろう。
それなのに体当たりを仕掛けてくるということは、それらの最新兵器の使い方が解らないか、軍艦の操縦そのものが出来ない可能性が極めて高い。どちらにしろ戦い方の『型』を知らない素人か、最新兵器の使い方を知らない辺境の軍人が乗船していると思われる。

「Master、解析終了しました。乗船しているのはプロキシマ・ケンタウリ遊撃隊を中心とした第一コロニー精鋭部隊。体当たりは相手を油断させるための手段の一つですから油断しないでください。」

カッツェの機械的な声がダイレクト・メールを通じてアレクに届いたその時である。不意に閃光が視界を奪い、衝撃波が『ケイロン』を襲ったのだ。

「宇宙空間で『空気銃』と閃光弾の合わせ技とくるか。まったく窒素の無駄遣いをしやがって!こっちは窒素どころか酸素だってリサイクル品だって言うのに、金持ちはよぉ!」

『空気銃』とは窒素をメインとした気体衝撃弾である。普通は大気のある惑星表面で使われる武器で、実弾ほど破壊力はないが大気のある地表でなら『銃弾』の補充を考えずに済むので大抵の軍隊で採用されている。しかし、大気のない宇宙空間で使う事はまずありえない武器でもある。
それだけに宇宙空間で『空気銃』を使うことはないだろうと油断してしまうのだが、敵はそこを見越して攻撃を仕掛けてきたのだろう。案の定アレクも油断して攻撃の手を一瞬緩めてしまった。カッツェの演算が終わっていなければ間違いなく衝撃波をまともに受けていただろう。
演算が終わった瞬間、アレクから半ば強引に操縦権を奪い取っていたカッツェの機転で『ケイロン』の損傷は殆ど無く、すぐさま『ケルベロス』に対して体勢を立て直した。

「・・・・・カッツェ、奴等を倒すのに最短で何秒くらいかかりそうだ?」



(4/10~4/16、twitterにて掲載)

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『ケルベロス』の正体は、不意打ち大好き、セオリー大嫌いなプロキシマ・ケンタウリ遊撃隊でした。というか軍隊としては極めて小規模なプロキシマ・ケンタウリ軍ですので相手の予想を外した攻撃=正当派の攻撃なのです。だからアレクのいちゃもんは彼らにとって心外というか何というか(笑)。
剣術でもきちんと基本を学んでいて『型』がしっかりしている相手より、むちゃくちゃな攻撃を仕掛けてきて次の行動が読めない『ずぶの素人』の方が戦いにくいと言います。今回の相手は『戦いの型』を知りつつ、あえてそれを外した攻撃を仕掛けてくるのでさらに厄介かも。
ただ、これを抜ければプロキシマ・ケンタウリ星系を抜け、宇宙法(太陽系法よりも緩めだけど、プロキシマ・ケンタウリ法よりもアレク達寄りの法律)が適応される空域に出るのでアレクも必死です。

果たして『ケイロン』と『ケルベロス』の戦いはどうなるのでしょうか・・・・・そろそろ重力子砲も出したいところです(え゛)
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