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「Twitter小説」
運び屋アレク Page2

運び屋アレク 危機からの脱出・2

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アレクがほっと胸をなで下ろした途端、カッツェの声で船内放送が流れた。

「プロキシマ・ケンタウリ領域内からの脱出に成功しました。怪我人等いましたら5分以内に治療ブースへ移動してください。新たに政府軍の軍艦がやって来る危険性があるそうです。」

先ほどの重力子爆弾の影響か、一時的にダイレクトメールの使用に支障をきたしたらしい。古式ゆかしい大音量の放送設備にアレクは思わず耳を塞いだ。

「カッツェ!もう少し音量を下げろ。鼓膜が破れたらどうするんだ!」

だがアレクの文句を無視して船内放送はなかなか鳴り止まない。さすがにうんざりしかけたその時である。アレクに対して何者かのダイレクトメールが送られてきたのである。

『・・・・・ちら、太陽・・・・・い警備た・・・・貴殿のIDナンバーを・・・。』

重力場の乱れでノイズが混じっているがどうやら太陽系警備隊からのメールらしい。どうやら重力子爆弾のパルスを受信してやってきてくれたようだ。アレクは即座に返事をする。

『こちら貨物船30927号のアレクセイ・ユーリ、そっちは太陽系警察隊か?だったら救援を頼む!こっちには一万人以上の難民がいるんだ!』

重力子爆弾による重力波のゆがみがどの程度影響するか解らないが、とにかく助け手とアクセスしないことには助かるものも助からない。アレクはダイレクトメールの出力を最大限にして相手にメールを送り続ける。すると向こうから返事が来たのである。

『貨物船30927、確かに太陽系運送ユニオンに加盟しているな・・・・・聞こえるか。こちらは太陽系警察辺境第七部隊だ。一万人の難民の状況は?医療チームが必要なら至急呼び出すが。」

その質問にアレクが答えようとした途端、自己修復をしたカッツェが会話に紛れ込む。

「100人規模の医療チーム及び警察軍一個中隊を大至急寄越してください!今現在プロキシマ・ケンタウリ政府軍が重力子爆弾のパルスをキャッチしてこちらに向かってきているんです!」

カッツェの言葉にアレクも、そして相手の警察官も愕然とした。



(5/8~5/14、twitterにて掲載)

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ようやく『助け手』こと、太陽系警察辺境第七部隊が登場致しました。天王星より外側の小惑星帯の治安を守っている辺境警察隊、感覚的には『駐在さん』的な存在なのですが、太陽系外にはかなり悪質な犯罪組織やプロキシマ・ケンタウリのような軍事国家がうようよしていますので、下手な国家軍よりも遙かに軍備は充実しています。
特に第七~第十部隊は戦闘が日常茶飯事なのでかなり心強いと言っても良いでしょうvアレクやカッツェが必死こいて助けを求めたことや、やけに手際よく医療チームの必要を申し出たのもここにあります。
こういう状況に彼らは慣れているんです(笑)。

明日からは辺境警察隊にアレク達が助けて貰うところが中心になります。
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