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「短編小説」
幕末歳時記

幕末歳時記 影暦 神無の月・後編(土方歳三&お琴 大人向け)

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初冬の冴え凍る夜空に浮かぶ立待月が、旅籠の窓から二人を照らす。外の肌寒さが信じられないほど、土方と琴がいる一室は隠微な熱気に包まれていた。

「歳・・・・さ・・・・ん・・・・・・かんにん・・・・・。」

 帯を解かれ、すっかりうまれたままの姿にされた琴が熱っぽくあえぐ。琴がまだ男を知らないと判ったその時から土方の執拗とも言える愛撫が始まった。
 唇や乳房は勿論、それこそつま先から頭の天辺まで土方が触れていない部分が無くなるほど全身くまな撫で回され、く愛されてゆく。
 否、撫で回されるだけではない。琴の全身には土方が付けた紅色の接吻の痕が散りばめられているのだ。それこそ餓えた獣が捕らえた獲物に食らいつくように、土方は琴を貪り尽くすが如く責め立てている。

 今も琴の脚の間に顔を埋め、敏感な花芽を舌で転がし弄びながら、ゆっくりと蜜壺に指を挿入させていた。経験の少ない琴に対し、指での花芽への愛撫は刺激が強すぎると判断しての行為だったが、琴にとってはそれさえも刺激が強すぎる。蜜壺からは女性経験が豊富な土方でさえ驚くほどの蜜が溢れだし、押さえても押さえきれない嬌声が琴の形の良い唇から零れ出す。
 花芽から脳天に向ってびりびりと走り抜ける快感は、時に苦痛を伴うほどの強さで全身に広がってゆき琴のおとがいを仰け反らせる。雪のようにと褒めそやされる琴の色白の身体はすでに八重桜のような濃い桜色に上気し、まだ未通であるにも拘わらず何度も気を遣ってしまっていた。だが、土方はまだ琴を解放する気は無いらしい。

「何言ってやがる。まだまだ序の口じゃねぇか。」

 琴の脚の間から顔を上げ、土方がにやり、と笑った。だが、蜜壺に挿入させた指での愛撫は止むことなく、慎重に、しかし確実に琴を煽り立ててゆく。最初こそ痛みしか感じなかった蜜壺への愛撫であったが、土方の忍耐強い愛撫の為か徐々に身体が慣れ始めていることに琴は気がついた。

「俺たちにとっての新婚初夜だ。最高の想いをさせてやるから覚悟しておけ。」

 そう言い放つと、土方は再び琴の脚の間に顔を埋めた。



 初めて出会った時からずっと自分を想い続けてくれ、そして初花まで自分に捧げてくれようとしている琴に対し、自分は何一つ返してやれるものはない。
 さんざん遊び回った若かりし日々、そして武士になるという大儀の為に琴を置き去りにして行ってしまった京都での日々----------これらは取り返しが付かない。ならばせめて、この瞬間だけは自分が出来うる限りの事をしようと、土方は懸命に琴に奉仕していた。

「・・・・・そろそろ、かな。」

 さすがに指一本だけしか挿れる事は難しいが、先程とは違い苦痛に顔を歪めることはなくなった。これならばそれほど痛い思いをさせずに済むだろう。土方は琴の様子をうかがうように顔を覗き込む。

「歳さん・・・・・私は、大丈夫ですから・・・・・・・痛くても、歳さんが相手ですもの。」

自分の事を後回しにして自分に尽くしてくれる土方の気持ちが泣きたくなるほど嬉しく、琴は土方に無理はするなと促した。

「・・・・・平然と殺し文句を吐きやがって・・・・・痛みに泣き叫んでも知らねぇぞ。」

 今まで琴をほったらかしていた自分を気遣ってくれる琴の心遣いがありがたい。土方は指を抜くと、痛いほどにそそり立った己の逸物を琴の蜜壺に宛がい、痛みが長引かないよう琴を強く抱きしめ、一気に琴の初花を貫いた。

「ああっ!」

 一気に押し入ったその瞬間、琴の顔が痛さに歪む。できるだけ痛みが少なくなるよう気をつけたつもりだったが、土方の想像していた以上の苦痛の表情に土方は動揺する。

「おい、大丈夫か?」

 かと言ってこのまま抜くのも辛い。動くに動けず逡巡していた土方に、痛みの為目に涙をうっすら浮かべながら琴がにっこりと笑いかけた。

「耐えられないほど・・・・・痛い訳じゃありませんから・・・・・このまま・・・・・。」

 黒目がちな目に滲む涙からはそう思えなかったが、土方の背中に回された琴の手は離れそうもない。

「出来るだけ早く終わらせるから・・・・・ちょっとばかり辛抱してくれよ。」

 健気に耐える琴に対して、土方はそう答えるしかなかった。普段の自分を考えるとそう早く終わらせる自信は無かったが、琴を怯えさせない為にはそう言うしかない。
 長引く痛みを伴ってしまうものならば、せめて他の部分への愛撫でその痛みを薄めてやろうと土方は可能な限りの愛撫を琴に施し始める。
 だが、土方は自分を買いかぶりすぎていたことにすぐに気がついた。土方が今まで関係を持ってきた女は商売女か、素人でも遊び目当ての女ばかりであった。自分の一生をかけてもいいほど愛した女子を抱くのは生まれて初めてだったし、その相手も自分をひたすら求めてくれているのだ。遊びや好奇心で女子を抱くことはあっても、そこまでひたむきな心情で女子を抱いたことなど一度もなかった事に、土方は今更ながら気がついた。
 しかもそれだけではない。初めて男を受け入れる琴の締め付けは商売女の比ではなかった。今まで経験した事がない絡みつくような強い締め付けに耐えられず、土方はまるで十代の少年のようにあっという間に果ててしまったのだ。

「琴・・・・・おめぇが小娘みてぇだから俺まで青臭ぇガキみてぇにあっという間に果てちまったじゃねぇか。」

 その道に関しての手練れを気取って『できるだけ早く』なんて言ってしまった手前、気恥ずかしさもあり、土方は冗談めかして自分の耐性のなさを琴の所為にする。

「いつもは違うんですか?」

 土方のばつの悪そうな表情があまりにもおかしく、琴は土方の胸に頬を寄せながら尋ねる。

「・・・・・商売女相手じゃ勃たせるのだって一苦労なんだぞ。笑顔ひとつで俺をその気にさせるのはおめぇだけだ。」

 土方は琴の顎を指でくいっ、と上げ、その柔らかな唇に己の唇を重ねる。

(おめぇだけだ、琴・・・・・・・たった一人だけの・・・・・俺の女だ。)

 全ての未練が無くなったかというと嘘になる。だが、契りを交わせた今、土方は愛する者の為に強くなれそうな自分に気がついたのだ。この契りを胸に戦場に向うことが出来る--------琴を胸に抱きしめながら土方は自分の中にわき上がる力を感じずにはいられなかった。



 それからの残りの二日間、二人はそれこそ厠に行く時以外はずっと寄り添い続けた。

「琴・・・・・惚れている・・・・・・・。」

 この三日でどれだけこの言葉を囁いたのだろう。まるで長年連れ添った夫婦のようにしっくりと馴染む肌に、新妻のような初々しさ。土方の理想そのままに琴は土方の愛に染まってゆく。

「歳さん・・・・・好き・・・・・。」

 琴も熱に浮かされたように土方に囁く。永遠の別れが足音を立てながら忍び寄ってくる現実を忘れるかのように、二人はただひたすら互いを求め合い続けたのだった。



UP DATE 2009.10.11

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約半月の禁欲生活の反動でしょうか、やたらに長い話が出来上がってしまいました。でも中身はそれほどハードじゃないですよねvその点はやっぱりリハビリを続けていくしか無いんでしょう(笑)。
せっかくオリジナルでのR-18サイトですからねぇ。歴史的史実に限らずファンタジーや現代物、SFなんかもいつかは書きたいと思っています。でないとネタが尽きちゃうんですよ~(爆)。
これからもちびちびと更新していく予定ですので、表同様よろしくお願いいたします。


(このあとがきは別館サイト『紅月華狼』UP時に掲載したものです。)
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