FC2ブログ

「横浜慕情(大人向け)」
横浜慕情~虔三郎と結衣

横浜慕情 浜猫の唄・其の貳

 ←葵と杏葉世嗣編 第十九話 茂義の妻・其の壹 →幕末歳時記 其の拾陸・玄猪の祝(大久保利通&満寿子)
寒さを覚え始める晩秋の港町、横浜。肌を切り裂きそうなほど冷たい海風に乗って、遠くから浜猫の啼声が聞こえてくる。だがその切なげな啼声は今の結衣には届かない。虔三郎の腕の中、初めての情事に戸惑いながら結衣は快楽に溺れ始めていた。



「お結衣、まだ乳しか可愛がっていないんだぞ。それなのにこんなに乱れやがって。」

 痛みを感じるほど尖り、熟れた茱萸の実を思わせるほど充血している乳首を口に含みながら、虔三郎はわざと喋る。虔三郎の舌や歯が喋る度に結衣の敏感になった乳首に触れ、結衣は快感に頤を仰け反らせてしまう。

「も・・・・申し訳ございま・・・・・ああっ!」

 主に奉仕しなくてはいけない立場でありながら、自分ばかり反応してしまうことを謝ったその刹那、虔三郎が強く乳首に歯を立てたのだ。思わぬ痛みに結衣は一瞬顔をしかめるが、その痛さの中にも快感を感じてしまった自分に動揺する。

「謝る必要は無い。お前はただ、俺に身を任せていればいいんだ---------おぼこ娘の癖して俺に奉仕しようなんて十年早い。」

 右手で口に含んでいない方の乳首を擦るように弾きながら、虔三郎は再び結衣の唇に己の唇を重ねた。

(こいつは虐められると昂ぶる性質っぽいな。)

 大抵の女子は虔三郎が乱暴な科白を浴びせたり、肌に歯を立てるような強引な愛撫に対し嫌悪感を示すものである。だが、結衣は虔三郎の言葉に落ち込みこそすれ嫌悪を抱いているように思えなかった。
 そしてそれ以上に虔三郎が結衣の乳首に歯を立てた瞬間の結衣の反応は明らかに性的なもの----------すなわち『感じて』いるものに他ならない。

(夜伽に慣れてきたら楽しみだな。)

 商売女に対しては出来ない事でも、自分の所有物である妾に対してなら誰も文句は言わない。しかも結衣自身もそれを望むとなれば、虔三郎にとって願ったり叶ったりである。
 まだ蕾のままの未知なる花は、どれほど淫らに咲き誇るのか・・・・・虔三郎はほくそ笑みながら結衣の乳房を中心にじわじわと結衣を責め立てていった。



 外の寒さが嘘のように熱く、淫猥な空気に包まれた部屋に結衣の喘ぎともつかない嬌声が響く。

「お結衣、どこが感じるんだ?自分ではっきり言うんだ。」

 首筋から耳朶に唇を這わせながら虔三郎が結衣に命じる。虔三郎の左手は結衣の右の乳房を押し潰すように嬲り、右手は結衣の脇の下から脇腹にかけて撫でさすっていた。
 そう、虔三郎はまだ結衣の下半身には一切触れていないのである。それにも拘わらず、結衣は虔三郎の性技に翻弄され、我を失っていた。決して特別な手練手管を使っている訳ではないが、焦らしながら女の弱点を責め立てる虔三郎に、経験が皆無の結衣がかないっこない。

「だん・・・・な・・・・様・・・・・ああっ・・・・・そこ・・・・・・です・・・・・はぁっ。」

 経験が浅い、というより経験が無い結衣がそう簡単に自分の『いいところ』と的確に訴える事などできるわけもない。それを教えようとする虔三郎に導かれるまま結衣は自分の快感を訴えてゆく。

(そろそろ帯を解いても良さそうだな。)

 虔三郎は結衣の昂ぶりを見計らいながら、扱き帯の結び目を緩めた。

「・・・・・。」

 その事に結衣も気がついたが、抵抗するような素振りは見せなかった。大人しく言うことを聞いていれば乱暴な真似はされないと理解したのだろう。唇を重ね、深く虔三郎の舌を吸いながら結衣は身体を強張らせることもなく虔三郎に身を任せている。

「・・・・・今度、腰巻きも買ってやらねぇといけねぇな。」

 帯を解き、現われたのは着古した木綿の白い腰巻きであった。さすがに目に見えるものは何着か与えていたが下着までは気が回らなかった。結衣もそれに気付き、顔を赤らめる。

「緋色の縮緬か総柄の襦袢か・・・・・こんな艶消しな腰巻きなんか二度とつけるんじゃねぇ。」

 自分の不手際を誤魔化すように虔三郎はぶっきらぼうに言い放つと、結衣の粗末な腰巻きを割り膝小僧を露わにする。

「あ・・・・・っ。」

 さすがに脚が露わになると羞恥心がわき上がるらしい。思わず結衣は脚をきつくとじ合わせてしまった。だが虔三郎は怒るどころか、にやりと嗤い、膝に手を伸ばす。

「こういう所はやっぱりおぼこ娘だな。安心しろ、無理矢理こじ開けたりはしない。」

 虔三郎の言葉に少しほっとした結衣だったが、次の瞬間信じられない事が起こったのだ。虔三郎が結衣の膝をほんのちょっと---------触るか触らないかといった程度に軽く触れただけなのに、その部分から痺れを伴う快感が走ったのである。

「やぁっ!」

 まさか膝を触られただけで感じてしまうとは・・・・・結衣は己の身体の浅ましさに恥じ入り、虔三郎の手から逃れてしまう。その動きのせいで木綿の腰巻きがずり上がり、結衣の太腿が半分近くまで露わになってしまったのだ。結衣は慌ててずり上がってしまった腰巻きを下ろそうとするのだが、褥に横になっている状態ではなかなかうまく腰巻きを下ろすことが出来ない。

「気持ち好くなったのか、結衣?そんなに慌てふためくって事は後ろ暗いところがあるんだろう。」

 顔を伏せてしまった結衣の耳許で虔三郎は意地悪く尋ねる。そもそも膝はかなり敏感な部分であり、いくつかある性感帯のひとつである。だが、初めて男を受け入れる結衣がその事を知る由もない。その事を知った上で虔三郎は結衣を追い詰めてゆく。

「膝小僧を軽く撫でただけだぞ。それなのに感じるなんて、どれだけお前の身体は淫蕩なんだ。」

 正鵠を突いた虔三郎の指摘に、結衣をさらに顔を赤らめる。否、顔だけではない。薄っぺらい乳房さえ快感に張り詰め、身体の芯は蕩けてしまいそうな熱に支配されている。特に腰のあたりは今まで一度も感じたことのない痺れに支配され、立ち上がって逃げることさえ出来ないのである。

「お許し・・・・ください・・・・・。」

 逃げることも叶わず、結衣は虔三郎に懇願する。その言葉が零れた唇の艶やかなぬめり、そして声音の色っぽさに結衣自身は全く気がついていない。加虐心をそそるその言葉、そして唇にむしゃぶりつきたい衝動をかろうじて抑え、虔三郎は経験豊かな大人の振りで結衣に囁いた。

「許して貰いたかったら脚の力を少し抜け。出来るだけで構わない。何なら・・・・・自分の身体の淫蕩さをもっと知りたいのなら力を抜かなくてもいいぞ。どっちにしろほんの少し撫で回しただけでお前は自ら脚を開くだろうからな。」

 結衣の耳朶を軽く甘噛みしながら虔三郎は結衣に尋ねる。結衣が抵抗するならそれでも構わないと虔三郎は思っていた。虔三郎から逃れられないようにするには、結衣の身体にその事を刻み込むに限る。特に結衣のような感じやすい身体の持ち主なら普通の女子よりそれは容易いだろうし、虔三郎自身もその過程を楽しめる。

「わ・・・・・わかりました・・・・・。」

 結衣もそれを感じているのだろう。恐る恐る脚の力を抜き、虔三郎の手がかろうじて差し込める程度まで足を開いた。その狭い隙間に虔三郎はするりと手を差し込む。

「すごい濡れ方だな。」

 最奥ではない、結衣の太腿に触れた瞬間、虔三郎は驚きの声を上げた。それは虔三郎でさえ驚くほどの濡れ方であった。まるで失禁をしてしまったような、そんな表現がぴったりくるほどである。

「これじゃあ腰巻きまでぐっしょり濡れちまうだろう・・・・・どちらにしろ染みになっちまって使い物にならないだろうな、この腰巻きは。」

 虔三郎はわざと結衣を辱める言葉を吐き出した。その言葉に結衣は返事さえ出来ず顔を真っ赤に染めてしまう。

「肝心なところに全く触れていないって言うのに・・・・・。これから女の一番いいところを可愛がってやるから覚悟しておけよ。まぁ、明日半日は寝込むだろうな。」

 虔三郎は喉の奥でくっくっと嗤うと、結衣の秘められた花弁へと指を伸ばした。

「ふあっ・・・・・。」

 誰にも触らせたことのない最奥の花弁に虔三郎の指を感じ、結衣は驚きの声を上げる。その声には乙女の恥じらいと快楽を欲する女の期待が含まれていた。しかし、虔三郎は結衣の期待を裏切るようにそっと触れただけですぐに太腿あたりまで手を引いてしまう。

「おぼこ娘の癖にここまで感じるとはな。大抵は驚いて身体を引いちまうものだが・・・・・。」

 虔三郎は再び結衣の花弁に指を伸ばし、今度は本格的に可愛がり始めた。淡いひこばえに縁取られた花弁を擦り合せるように指でつまんだと思ったら、今度は結衣の蜜壺から溢れ出た蜜を塗りたくるように花弁全体にこすりつける。あえて一番敏感な花芽に触れないよう注意深く、虔三郎は結衣の花弁を弄んでゆく。

「はぁ・・・・っ・・・・だ・・・・・んな・・・・・さま・・・・・・。」

 息も絶え絶えになりながら、結衣は虔三郎にすがりつく。まだ敏感な花芽も、とろりと淫猥な密を溢れ出させる蜜壺も、さらに奥でひっそりと息づく菊花さえも触れられていないのに、早くも結衣は気を遣りそうになっていた。



UP DATE  2009.10.25

Back   Next


にほんブログ村 小説ブログ 歴史・時代小説へ
ランキング参加中。お気に召しましたら拍手代わりに是非ひとポチをv

  
こちらは画像表示型ランキングです。押さなくてもランキングに反映されます。
(双方バナーのリンク先には素敵小説が多数ございます。お口直しに是非v)






『浜猫の唄』その二です。予告通りエロオンリーで(笑)。本当は本番まで行く予定だったのですがなんだかんだで描写が長くなってしまいました。
というのも、いつか使おうともくろんでいた『官能小説用語表現辞典』なる本で色んな作家さんの表現を拝読している内に試してみたくなってしまって(爆)。
特に戦後間もない頃の表現は警察とのせめぎあいの中、磨き抜かれた『珠玉』ですので勉強になりました。何でもOK、ってところだと人間成長しないものですね~。

次回は・・・・・というか次回で終わるのかなぁ・・・・・とりあえず本番を予定しております。その後の二人のピロートークも書きたいんですが、どこまで書けるんでしょう(笑)。なまあたたかい目で見守ってやって下さいませ。
関連記事
スポンサーサイト




 関連もくじ一覧 ▼ 
総もくじ 3kaku_s_L.png vague~道場主・作間駿次郎顛末記
総もくじ 3kaku_s_L.png 夏虫~新選組異聞~
総もくじ 3kaku_s_L.png 紅柊(R-15~大人向け)
総もくじ 3kaku_s_L.png 葵と杏葉
総もくじ 3kaku_s_L.png 横浜慕情(大人向け)
総もくじ 3kaku_s_L.png 短編小説
総もくじ 3kaku_s_L.png 雑  記
総もくじ  3kaku_s_L.png vague~道場主・作間駿次郎顛末記
総もくじ  3kaku_s_L.png 夏虫~新選組異聞~
総もくじ  3kaku_s_L.png 紅柊(R-15~大人向け)
総もくじ  3kaku_s_L.png 葵と杏葉
総もくじ  3kaku_s_L.png 横浜慕情(大人向け)
総もくじ  3kaku_s_L.png 短編小説
総もくじ  3kaku_s_L.png 雑  記
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
【葵と杏葉世嗣編 第十九話 茂義の妻・其の壹】へ  【幕末歳時記 其の拾陸・玄猪の祝(大久保利通&満寿子)】へ

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。
  • 【葵と杏葉世嗣編 第十九話 茂義の妻・其の壹】へ
  • 【幕末歳時記 其の拾陸・玄猪の祝(大久保利通&満寿子)】へ