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「横浜慕情(大人向け)」
横浜慕情~虔三郎と結衣

横浜慕情 薔薇の誓・其の肆

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煌々とランプが輝く部屋の中、結衣の身体に纏わり付き、その身を守っていた牡丹の帯を解きながら虔三郎は結衣の首筋に舌を這わせた。結衣の滑らかな肌の感触を唇に感じながら虔三郎は牡丹の帯を足許に落とす。帯の護りが無くなった結衣の胸許はくつろげやすくなり、それに乗じて虔三郎はさりげなく結衣の胸許に手を忍び込ませ奥へと侵入し始めた。

「ようやく心置きなくおまえを抱くことができるんだ。あの男の事よりもむしろこっちのことを心配した方が良いんじゃないか、結衣?」

 結衣の胸許深く侵入した手は直接結衣の柔らかな膨らみを探し当て、すくい上げるようにその感触を愉しむ。

「・・・・・心配しなければならないほど、お情けを下さるのですか?虔三郎様。」

 虔三郎の愛撫に頬を桜色に上気させながら、結衣は虔三郎のシャツのボタンをひとつずつ外してゆく。昨日の夜、釦を外せと言われながらも結局虔三郎の愛撫によってそれさえもまともにできなかったのを恥じているのだろう。それと同時に、心なしか虔三郎が触れている結衣の身体がいつもにも増して熱くたぎり、自分を見つめる瞳が潤んでいるような気がする。

(結衣も俺を欲している・・・・・それも、かなり強く。)

 つい三日前まで結衣の本心が解らなかった虔三郎とは思えぬほど、今の虔三郎は結衣の想いを我が事のように理解した。互いの想いを知ってから三日、たった三日だが今まで以上に一日ごとに相手に対する想いが深くなっていくのが判る。その想いは結衣もまた同じらしい。

「虔三郎様・・・・・。」

 身体の熱がそのまま言葉になったような艶めかしい声音で虔三郎の名を呼ぶと、結衣は虔三郎の開いた胸元に頬を寄せた。

「どうやら覚悟はできているみたいだな、結衣。」

 虔三郎は胸許に顔を寄せた結衣の小さな顎をくいっ、と持ち上げると、艶やかに光るその唇を己の唇で塞いだ。ただ、重ねただけの唇だったが心なしか結衣の唇が微かに震えている事に虔三郎は気がつく。原の許から無事この家に帰ってきた安堵感がそうさせるのか、それとも先ほど出くわしてしまった次兄・昌次郎に対しての恐れから震えているのか判らない。
 虔三郎はそんな結衣の震えさえも奪い尽くすように深く唇を重ね、結衣の小さな舌を己の舌で絡め取った。絡み合う舌はこれからの情交を予感させるような激しい濡音を響かせ、互いを貪り尽くそうと激しく絡み合う。

「・・・・・絶対におまえを手放したりしないからな。」

 身体の芯まで溶けてしまいそうな激しい接吻がようやく終え、虔三郎は結衣に語りかけた。その濃緑色の瞳は得も言われぬ優しさに満ちあふれ、結衣の潤んだ漆黒の瞳を見つめる。

「はい・・・・・私も、ずっと虔三郎様について行きます。」

 結衣も虔三郎の瞳をじっと見つめながら微笑みを見せ、虔三郎の愛の言葉に応える。その受け答えの仕方は妾と言うよりむしろ初々しい新妻といった風情を漂わせ、虔三郎をますます駆り立てる。

「早くこんなもの脱いじまえ。。」

 虔三郎は急くように結衣の身体から素早く義姉から借りた着物を引きはがし、淡い桃色の長襦袢姿にしてしまう。そして結衣の身体を腕に抱えるように抱くと、布団が敷いてあるはずの寝室へと結衣を引きずり込もうとした。

「け・・・・虔三郎様、お待ちください!せめてあの着物を衣紋掛けに・・・・・あのままじゃいくら何でも皺になってしまいます。」

 寝室に引きずられそうになりながらも、せめて借りた着物だけはどうにかさせてくれと結衣は虔三郎に訴えた。

「・・・・・しょうがないな。あれだけはさすがにほっぽり出すのはまずいか。」

 情熱に水を差され、不満げな表情を浮かべた虔三郎だったが、さすがに兄夫婦から借りた大事な着物をそのままにしておくのはまずいだろう。虔三郎の腕の力が緩んだ瞬間、結衣はするりと抜け出し、素早く放り投げ出された着物と帯を拾う。

「すぐに済ませてきますので、床の方でお待ちくださいませ。」

 結衣はにっこり笑うと、着物をしまいに隣の部屋へ消えていった。



 あれほど酷い扱われ方をした割に、若竹の着物はそれほど皺になっていなかった。結衣は着物を丁寧に衣紋掛けに掛け、牡丹の帯も風を通すように衣紋の横にある帯用の竿に掛ける。木綿の着物ならともかく、絹物、それもこのような高級品は着るのも初めてであったし、勿論手入れの仕方も解らない。下手に何かをするよりは衣紋に掛け、明日にでも誰かに手入れの方法を聞いた方が無難だろう。それでも変な皺ができぬよう慎重に着物を掛け、ようやく終わったその時である。

「牡丹に唐獅子、竹に虎・・・・・・か。どうやらこいつを掛けるのに大分手こずったみたいだな、結衣。」

 不意に虔三郎の声が背後から聞こえたのである。慌てて結衣が振り向こうとした途端、背後から抱きすくめられる。

「虔三郎様・・・・・お待たせしてしまって申し訳ありません・・・・・。」

 結衣が申し訳なさそうに言ったが、虔三郎は気にする風もなく、結衣を抱きすくめる腕にさらに力を込める。

「俺にとっての牡丹や竹はおまえだな、結衣。」

 結衣の胸許に手を差し入れながら虔三郎は結衣の耳朶を軽く噛んだ。その手は柔らかな結衣の胸の膨らみを押し包み、耳朶には舌が這ってゆく。ぞわり、と背筋を走る快感に結衣はその場に崩れ落ちそうになるが、かろうじて踏みとどまりながら、自分の乳首を嬲っている虔三郎の手を押さえつけようとする。

「そう・・・・・言っていただけるだけでも・・・・・・光栄・・・・・あんっ!」

 結衣が押さえつけようとするよりも早く虔三郎の手が動き、しこり始めた桜色の突起を軽く弾いたのである。その鋭い快感に結衣は思わずおとがいをのけぞらせた。そして結衣の腰をあいた腕で抱き寄せながら器用に結衣の着物の裾を開いてゆく。

「・・・・・少々夜露に濡れやすい牡丹だけどな。」

 虔三郎が容赦なく長襦袢と腰巻の裾を割ると、真っ白い脛から腿の中程まで顕わになった。堅気の娘とは思えないあまりにも扇情的な艶姿に、結衣は耳まで真っ赤になる。

「・・・・・・虔三郎様の意地悪。」

 恨めしげに唇を尖らせた結衣に対し、虔三郎はにやにやと笑いながら結衣の腰紐を説き、さらにあられもない姿に結衣を剥いてゆく。

「いいじゃないか。獅子の身を食らう害虫は牡丹の花から滴り落ちる夜露にあたると死んでしまうんだから。おまえは俺の守神さ。」

 虔三郎は結衣の胸の愛撫を続けたまま、腰巻の紐まで解こうとし始める。

「待って下さいませ・・・・・・もう、着物も掛けましたから・・・・・・・床の方へ・・・・・。」

 さすがに腰巻をこんなところで脱がされては堪らない。虔三郎の愛撫に溺れながらも、結衣は虔三郎を寝室へ戻そうと必死になる。

「それもそうだな。」

 今日の出来事は虔三郎の気持ちも興奮させているのだろう。いち早くこの高揚した気持ちを鎮めるには、結衣を抱くしか方法はない。虔三郎は再度結衣の唇を深く吸うと、そのまま転がり込むように隣の部屋の寝床へと向かった。



 華奢なのは変わらないが結衣の身体は柔らかさを増しているように虔三郎は感じる。たぶんこれは気持ちからくるものなのだろうとも思う。自分に身を任せていながら、どこか緊張感が抜けなかった以前と比べ、今の結衣は完全に虔三郎を信じ切っているからだろう。

「虔三郎様・・・・・。」

 以前なら遠慮して自ら腕を回してくることなど絶対に無かった結衣が、この三日間は自らの意志で虔三郎の背に腕を回す。ささやかな事だが、二人にとっては非常に大きな事である。

「原のおやっさんの件も片が付いたし、明日改めて兄貴のところへ夫婦になる許しを貰いに行くぞ。」

 虔三郎が結衣の背を撫でさすりながら囁いた。つい数日前まで考ることさえ許されなかった『結婚』の一言が結衣の心にしみてくる。

「本当に・・・・・虔三郎様と一緒になることができるのですね。」

 まだ信じられないといった面持ちで結衣は呟くが、これは紛れもない真実であった。

「当たり前だ。兄貴達だって言っていただろう。『二人とも無事に明豊堂に帰ってきたらきちんと籍を入れることを許してやる』と言ったのは兄貴なんだから。」

 実のところ虔三郎自身結衣と籍を入れることは龍太郎の言葉の前は全く考えていなかった。可能な限り---------------少なくとも、自分が死ぬまでは結衣を囲い共に生きていくつもりであったが、『家』のものである結婚までは無理だろうと諦めていたのだ。
 それがひょんな事から許される・・・・・・原善三郎に取って代わるような大商人になれなくても、結衣を得られるのであればそれでも構わないと虔三郎は心からそう思っていた。これから正々堂々と結衣を妻と宣言することができる・・・・・その事だけが嬉しかった。
 
「結婚してから---------------いや、その前でも構わないか。おまえには頑張ってもらうぞ。俺たちの跡取りだけじゃなく兄貴達の跡取りまで産んでもらわなきゃならないんだから。」

「え・・・・・・・。」

 虔三郎のその一言に結衣は真っ赤になり、虔三郎の胸に顔を埋める。確かに龍太郎夫婦には子供がいないが、まさか兄夫婦の養子まで産めと言われるとは思っても見なかったのである。

「何を恥ずかしがっているんだ、結衣。夫婦なんだから子供を作るのは当たり前だろう?」

 そう言って虔三郎は結衣の襦袢と腰巻きを左右に開き、結衣を一糸纏わぬ生まれたままの姿にした。そして自らも素早く服を脱ぎ、結衣の身体に己の身体を密着させる。互いの全身で相手の肌を、体温を、そして鼓動を感じ、これだけでも充分に心地よさを感じられる。だが、今の虔三郎はもっと激しく、強く結衣を求める必要があるのだ。

「結衣、愛している。」

 虔三郎はそう囁きながら唇を重ね、蜜をたっぷりと含んだ花びらに指を伸ばした。

「虔三郎様・・・・・私も・・・・・・ああっ!」

 そこまで言いかけたが、虔三郎の愛撫に結衣の甘い囁きは遮られてしまう。それだけ虔三郎の愛撫は結衣にとって刺激的なのだ。
 虔三郎の指が探り当てた花弁はいつも以上に濡れそぼり、虔三郎の指に絡みついてくる。そして蜜壺に差し込むなり、まるで食いちぎらんばかりに虔三郎の指を締め付けてきた。生娘の時以上のその締め付けに虔三郎も軽い驚きを見せる。

「結衣、もう少し力を抜けよ。これじゃあ俺の逸物が食いちぎられちまうだろう。」

 そうからかいながらも、虔三郎は充血していつも以上に膨れあがってしまった結衣の花芽をもう一方の手で擦りあげる。するとますます結衣の蜜壺はきゅう、虔三郎の指を締め付けるのだ。その欲望に正直すぎる結衣の反応に虔三郎は悪戯っぽい笑みを浮かべ、結衣をからかう。

「そ・・・・・そんなこと・・・・・・。」

 虔三郎の言葉を結衣は否定しようとするが、気持ちが焦れば焦るほど結衣の蜜壺は虔三郎の指に食いついて離れようとしなかった。

「おまえにならとことんまで搾り取られるのも悪くないな。」

 虔三郎は結衣の蜜壺の中で爪を軽く立てながらわざと激しく指を蠢かせる。

「ひどい!私、そんな強欲じゃありません!」

 珍しく柳眉をつり上げ否定する結衣だったが、その間にも蜜壺からは蜜がどんどん溢れ出し、虔三郎の指をくわえ込みながらひくひくと蠢き続ける。否、蜜壺だけではない。充血した花芽や乳首は痛みを覚えるほど勃ち、唇からは熱を帯びた喘ぎ声がとめどなくこぼれ落ちていた。すでにいつでも虔三郎を受け入れられるのに、虔三郎はただひたすら結衣を弄ぶのだ。

「強欲じゃない・・・・・・か。確かに心はな。その分身体が強欲なんだよ、おまえの場合。ある意味均衡が取れていていいじゃないか。」

 虔三郎は結衣をからかいながらも、結衣の限界が近いことを悟る。愛撫の手を一端止めると、すかさず己の逸物を蜜壺に一気に突き込んだ。
 その瞬間、極めて強い力で結衣の蜜壺が虔三郎の逸物を締め付けてきた。確かにかなりのきつさではあるが、痛みを感じる一歩手前の、絶妙な心地よさである。幾人もの女を抱いてきたが、身も心もここまで虔三郎の好みにあう女は結衣だけだ。

「結衣・・・・・どんな事があっても・・・・・・一緒だからな。」

 快楽の波の中、虔三郎に必死にしがみつく結衣に対し、虔三郎は念を押すように結衣に囁き続けた。



UP DATE 2010.09.07

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薔薇の誓の章、完結です。おかげさまで結衣は日陰の身から晴れて日の目を見ることに(感涙)。外伝に出てくるような夫婦になるまでまだまだ波乱はありますが宜しかったらおつきあいくださいませv

本当は『薔薇の誓』のタイトルらしく薔薇の花の前で虔三郎と結衣の将来を誓わせたかったんですが、おっさんがいたんでねぇ・・・・・結局薔薇の花言葉『愛』の誓をしたと言うことでご了承を。

次回は少し幕間的な話---------結衣の女将さん修行あたりを挟むつもりです。でないとそれこそジェットコースターのように突っ走ってしまいそうで(笑)。ついでに横浜の街をデートさせたいなぁ。(その時にでも藤堂=沖田の家族と会わせたい。そしていつか書こうと思っているのですが、藤田五郎の話(不倫もの)がなかなか入れられない・・・・・本編で書くのは諦めております。)

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