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「横浜慕情(大人向け)」
横浜慕情~虔三郎と結衣

横浜慕情 蛇蝎の贄・其の壹

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結衣が虔三郎だと思って玄関まで迎えに出向いた人物は、今現在最も顔を合わせたくない男----------滝沢昌次郎であった。そしてこの瞬間、結衣はこの妾宅から明豊堂本家まで片道20分ほどかかる事を思い出す。その事に気がついていれば----------と結衣は後悔した。

「残念だったな、虔三郎じゃなくて。ま、こっちとしちゃ奴がいない方がありがたいけどよ。」

 左手に短銃を握りしめ、凄惨な笑みを頬に浮かべた昌次郎は結衣の逃げ道を塞ぎながら一歩、また一歩と結衣に近づいてゆく。目の前の男に捕まったら最後、何をされるか解らないと本能的に感じた結衣は思わず後ずさり、勝手口の方へ逃げようとした。


パン!


 結衣が僅かに身体の向きを変えようとしたその刹那、乾いた銃声が玄関に鳴り響き結衣の左肩を掠めていく。はっ、として結衣は自分の左肩を見ると、着物が銃弾によって破れ、下から桃色の襦袢が顔を覗かせていた。

「命が惜しけりゃ勝手に動かないことだな。とりあえず・・・・・有り金全部出して貰おうか!」

 昌次郎は土足のまま上がり込み、結衣に拳銃を突きつける。抵抗すれば間違いなく殺されるだろう。とにかく虔三郎が帰ってくるまで時間を稼がなくてはと、結衣は観念して小さな仏間へ向かうため踵を返した。

「変な真似はするなよ。もし、逃げようとしたら後ろから一発かますからな!ほら、早くしろ!!」

 昌次郎はドスのきいた声で結衣を脅し、その華奢な背中に銃口をぐいっ、と突きつけた。

(虔三郎さま。早く・・・・・早く、帰ってきて・・・・・。)

 文字通り祈るような思いで結衣は心の中で虔三郎に助けを求めるが、それが虔三郎に届くはずもなく、二人は小さな妾宅の一番奥にある仏間へと入った。

「おら、さっさと金を出しやがれ!ぐずぐずしてるんじゃねぇ!」

 昌次郎は苛立たしげに怒鳴り散らすと、結衣を仏壇へ突き飛ばす。もんどり打って膝を付いてしまった結衣は慌てて仏壇の一番下にある引き出しから有り金全て----------とは言っても僅か十円前後----------を差し出した。それを見た瞬間、昌次郎の顔に明らかな落胆の色が広がる。

「ちっ、しけてやがる・・・・・飛ぶ鳥を落とす勢いの『明豊堂・分家』の妾宅の有り金がこれだけかよ。おい、他に隠しているんじゃねえんだろうな!」

 昌次郎は舌打ちをしてへたり込んでいる結衣に銃口を突きつけるが、結衣はこれ以上の金品は無いと頭を振る。

「い・・・・いいえ、本当にこれだけです。あと、金目の物と言ったら私の櫛や簪くらいで・・・・・お金の管理は虔三郎様がしていますし、妾宅には無駄なお金は置いていないんです・・・・・。」

 震える声で結衣は昌次郎に訴えた。だが、昌次郎は納得しない。

「ふざけるな、このアマっ!」

 そう叫ぶなり、昌次郎は結衣の左頬を平手で思いっきり殴った。その乱暴な殴打に結衣は頬を押え床に倒れてしまう。親は勿論、虔三郎にさえ手を挙げられた事の無い結衣は、その痛みよりも驚きで身体を竦ませてしまう。そしてそれを見逃さず、昌次郎は結衣の着物の裾を脚で踏んづけて結衣の逃げ足を奪った。

「畜生!こんなはした金じゃ高飛びどころか国内逃走にだって足りやしねぇ!」

 昌次郎は苛立ちを露わにしながら床に倒れている結衣の襟元を掴み、顎を掴む。左頬を真っ赤に腫らした結衣は、昌次郎から視線を逸らそうと顔を背けようとするが、昌次郎はそれを許さなかった。

「じゃあ、虔三郎から金の在処くらい聞いているだろう!それを吐きやがれ!」

 噛みつかんばかりの勢いで、昌次郎は結衣の鼻先で怒鳴り散らす。確かに虔三郎からその様な金の在処を聞いていれば、昌次郎をそちらに引きつける事が可能だったかも知れない。しかし、結衣は虔三郎から一切資産の在処を聞いていなかった。そして、その事がさらなる災難となって結衣に襲いかかったのである。

「ぞ・・・・・存じ上げま・・・・・・ああっ!」

 そう言いかけた結衣の左頬を昌次郎が再び殴った。さらなる殴打で結衣の左頬は鬱血し、紫色に染まり始める。そして立て続けに昌次郎は結衣の右頬も殴りつけたのだ。容赦のない殴打は数回続き、結衣の口の中が切れ,唇の端から血が流れ出す。それだけではない、鼻血も出始め、涙と混じり結衣の端正な顔は血と涙でぐちゃぐちゃになってしまった。

(にげ・・・・・なきゃ・・・・・。殺される・・・・。)

 何度も殴られ気が遠くなりそうになりながらも、結衣は昌次郎の暴力から逃げだそうともがくが、結衣の襟を掴んだ昌次郎の手や,裾を踏んづけた昌次郎の脚は結衣を解放する事無く、力任せに結衣を床に押しつけた。

「・・・・・金が無い、って言うんだったらあんたの身体で払って貰おうじゃねぇか。」

 散々結衣を殴りつけた後、昌次郎は腫れ上がった結衣の顔を覗き込みながら舌なめずりをする。それはさらなる地獄が始まる合図であった。



 あんたの身体で払って貰う----------最初、結衣は昌次郎の言ったこの言葉の意味が理解できなかった。だが、昌次郎の手が遠慮無く結衣の乱れた裾から入り込み、無理矢理膝を開こうとした瞬間、昌次郎が何をしようとしているのかようやく理解した。

「止めてください!虔三郎さまだってじきに帰ってきます!こんな事、許される訳が・・・・・!」

 結衣が最後の力を振り絞り、必死に抵抗した瞬間、昌次郎の拳が結衣の鳩尾に勢いよく突き込まれる。結衣はその痛みに身体を丸め、蹲ってしまった。

「女の癖にごたごたぬかしやがって・・・・・大人しく俺様に姦られてりゃいいんだよ!」

 昌次郎は俯せに身体を丸める結衣を転がし仰向けにすると、無理矢理膝を押し広げ結衣の秘められた部分を露わにしてしまった。ひんやりした外気が結衣の内腿、そして秘められた花弁を弄うが、それ以上の悪寒が昌次郎の手が触れた部分に結衣は感じた。

「いやっ!止めてください!いやーーーーーーーっ!」

 虔三郎以外の男に触れられた事が一度もない部分に、最も忌まわしい男の手が這いずり回る。その恐怖、そして嫌悪に耐えられず結衣は悲鳴を上げるが、そんな結衣の絶叫はむしろ昌次郎を加虐心を煽り立てるだけであった。

「叫ぶなら叫べ。そうでなけりゃ無理矢理姦っている醍醐味が味わえねぇ。」

 昌次郎は嘯きながら結衣の脚の間に割り込むと、すでにそそり立った己の逸物を引き出す。そしてすかさず結衣の乾ききり、寒さと恐怖で縮み上がった蜜壺に前戯も無しに無理矢理こじ入れ,結衣を犯し始めた。



 ちいさな仏間に男の荒い息づかいと女のすすり泣く声が満ちてゆく。父親の仏壇の前で昌次郎に犯される結衣は激痛と気持ち悪さに耐えながらすすり泣く事しかできなかった。忌まわしい手から逃げだしたくても身体を押さえつけられ、逃げるどころか抵抗さえままならない。それでも昌次郎を突き放そうと腕を突っ張るが、それを嘲笑うかのように昌次郎は結衣を嬲り続けた。

「虔三郎がおまえに溺れるわけだ。なかなか良い具合じゃねぇか。」

 結衣の細い首筋に舌を這わせ、握りつぶすほど強い力で乳房を揉みしだきながら結衣を陵辱する昌次郎だが、結衣にその声は届いていなかった。乾ききった蜜壺に突き立てられる逸物がもたらす激痛に耐えながら結衣はただひたすら嵐が過ぎ去るのを待つ事しかできない。

(けん・・・・ざぶろ・・・・・うさま・・・・・。)

 犯され続けながらも結衣はひたすら虔三郎に助けを求め続ける。だが、そんな結衣の願いを嘲笑うかのように虔三郎はなかなか帰ってこなかった。否、虔三郎にそれを求めるのは酷だろう。虔三郎が出かけてからまだ35分ほどしか経っていない。少なくともあと5分は帰ってくる事はできないだろう。
 蛇蝎のような男に犯され続ける嫌悪と無理矢理脚の間にねじ込まれる逸物による激痛は、結衣の今までの人生の中で初めて経験するものである。虔三郎に初めて抱かれた時にさえ----------不安と恐怖に怯えていたあの時でさえここまで酷い痛みは感じなかった。あの時、虔三郎は不安に泣きじゃくる結衣を落ち着くまで抱きしめてくれ、虔三郎を受け入れる事が出来るようになるまで根気よく愛撫をしてくれた。それが虔三郎の優しさだったとこの期に及んで結衣は気付かされる。

(虔三郎様は・・・・・私を大事に・・・・・してくれていたのに・・・・・。)

 昌次郎に犯されてしまった自分を虔三郎は許してはくれないだろう。否、それ以上に自分自身を許す事が結衣には出来なかった。それが不可抗力であったとしても----------結衣の腫れ上がった頬に一筋の涙が伝う。もう、二度と幸せだった時には戻れない事を結衣は自覚する。

(虔三郎様・・・・・ご免なさい・・・・・。)

 操を散らされはしたが、武士の娘の矜持として虔三郎に対する想いだけは貫きたい。このまま昌次郎に汚されたまま生き恥をさらすよりは、せめて舌をかみ切って死んでしまおう----------結衣はそう覚悟を決めた。その時である。

「昌次郎!貴様、結衣から離れろ!」

 一番助けを求めていた、しかし一番この姿を見られたくない人間の声が結衣の耳をつんざいた。その瞬間、その声に刺激されたためだろうか、結衣の膣内に忌まわしい迸りが放たれたのである。吐き気がするほど気色悪く、生暖かい感触を身体の奥に感じ結衣は絶望感を露わにした。そしてそれとは逆に勝ち誇ったような笑みを浮かべながら昌次郎は虔三郎に声を掛けた。

「・・・・・遅かったな、虔三郎。この女、しっかり堪能させて貰ったぜ。お前が腑抜けになる訳だ・・・・・なかなかの持ち物だったぞ。」

 右手に短銃を握りしめながら昌次郎はゆっくりと結衣から身体を離した。その瞬間、結衣の蜜口からどろり、とした白濁がこぼれ落ちるが、それだけではない。結衣の両頬は鬱血で青痣ができ、顔中鼻血と涙で汚れている。虔三郎が出かける前は一筋の乱れさえなかった結髪も無残に崩れ、崩れた着付けからむき出しになっている乳房や脚には抵抗した際にできたと思われる引っ掻き傷が見て取れた。それらを目の当たりにして虔三郎の怒りは頂点に達する。

「・・・・・ふざけるな!この野郎!」

 銃口が自分に向けられているにも拘わらず、虔三郎は昌次郎に向かって襲いかかり、拳で昌次郎の横っ面を殴った。昌次郎は虔三郎に殴られながらもそのまま部屋の隅に転がり、上手く虔三郎との間合いを取る。
 拳銃を手にしている今、ある程度の距離がある方が昌次郎にとって有利だし、結衣を犯され怒り狂っている虔三郎と素手でやり合うほど昌次郎も馬鹿ではない。ずるずるに着崩れた長着を羽織っただけで短銃を構える昌次郎に虔三郎はますます怒りを募らせる。

「結衣を・・・・・俺の婚約者を陵辱しておいて、無事にここから出る事ができるとは思うな!殺してやる!」

 背後に藤堂の気配を感じた虔三郎は,その視線から結衣を遮るため自らの外套を結衣に被せた。そして藤堂から護衛用の木刀を奪い取り、昌次郎に襲いかかろうとしたその刹那である。

パン!

 昌次郎が手にした短銃が火を噴き,虔三郎を襲ったのである。銃弾は虔三郎の脇腹を掠め、虔三郎は顔を苦痛に歪めながら脇腹を押える。

「虔三郎様ぁ!」

 硝煙の匂いが小さな部屋に充満する中、結衣の悲痛な叫び声が仏間に響いた。



UP DATE 2011.1.11

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『蛇蝎の贄』の章、開始しました。私にとっては初めてに近い本格的なレイプシーン(ぬるいですけど・苦笑)でしたが如何でしたでしょうか?
いえ、1~2度くらいはあるんですけど,基本和姦ベースのレイプだったりしていたんで、『本当に嫌な奴』にヒロインが暴行されるシーンを書くのは初めてなんですよ・・・・・とりあえず話の前後のバランスを崩さない程度だったらいいかな、と。必要ではあるんですけど,和姦ベースじゃないとレイプってあまり萌えを感じないんですよね~。(おいっ)これも勉強の一つと頑張らせて戴きました。

ささやかな幸せをようやく手に入れる事が出来た結衣に突如襲いかかった悪夢のような災難。この災難をどうやって二人が切り抜け、そして乗り越えてゆくのか----------この話一番の山場ですので、つらいシーンもありますが宜しかったらお付き合いのほどよろしくお願いいたしますm(_ _)m
(外伝よりは救いがあるんですけどね・・・・・。)


次回更新は1/18、虔三郎と昌次郎の文字通り命を賭けた戦いになります。今回よりはもう少し楽に書けるかなぁ・・・・・書く方としては男女とも楽しみながらのエッチが書いていて楽しいです!(こう書くとただのスケベの発言だよなぁ・・・・・。)
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