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「横浜慕情(大人向け)」
横浜慕情~昌憲と亜唯子

異国の地から~横浜慕情 昌憲と亜唯子の章・其の壹

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そこは薄暗く、湿気のこもった地下室であった。元々は倉庫か何かだったのだろうか。朽ちかけた麻袋が無造作に積み上げられているその部屋の中央に、金髪の若い女が縛られ、床に転がされていた。拷問を受けていたのだろうか、着ているものがあちらこちら裂け、笞に打たれた痕が縦横無尽にその白い肌に残っている。
 女は自分を絡め取っている縛めから抜け出そうともがくが、動けば動くほど縄は女の肌に食い込み、柔肌を傷つけてゆく。その時である、部屋の外から硬質な足音--------------軍靴の音を響かせ何者かがやって来たのである。

「頼みますよ、滝沢少尉。相当な訓練を受けているらしくて自分の名前以外なかなか口を割らないんです。さすがに」

 がちゃり、と扉を開けたのは、今まで女を尋問--------------と言う名の拷問を施していた背の低い男であった。階級章から鑑みると軍曹か伍長、すなわち下士官だろう。

「スパイ容疑者の名は?」

 滝沢少尉と呼ばれた、背の高い男が尋ねる。口許に美髭を蓄えているが、その声からすると意外と若いらしい。滝沢は床に転がされている女の傍に立つとつぶさに様子を確認する。

「アレクサンドラ・イワーノブナ・アン・・・・・え~と、確か・・・・。」

「そこまで判っていればいい!」

 スパイ容疑者の名字を思い出せない、出来の悪い部下一喝すると滝沢は手袋を外し始めた。

「貴様に任せても埒があかん。これ以上大尉殿を待たせる訳にもいかんだろうが。必要なことは俺が聞き出すから席を外せ!」

 そう言われては元も子もない。部下はただ滝沢の命令に従い肩を落として部屋を出て行った。



 かび臭く、湿気のこもる部屋に二人きりになった途端、アレクサンドラは滝沢の脚に向かって唾を吐きかけた。その唾が滝沢の軍靴にかかり、磨き上げられた軍靴を汚した。

『話すことなど何もない!出て行け、極東の猿が!』

 ロシア語でわめくアレクサンドラの顎を指でくいっ、っと持ち上げると滝沢はそのアイスブルーの瞳を見つめる。

『威勢の良いお嬢さんだ・・・・・あんたには大したことがないありきたりな事でも、私達にとっては貴重な情報だ。情報が必要かどうか判断するのはあくまでも私で君ではない。』

 滝沢の整った唇から零れたのは流暢なロシア語であった。まさか相手がロシア語を解するとは想っていなかっただけにアレクサンドラは驚愕の目で滝沢を見つめる。

『極東の野蛮な猿がロシア語を解するのはそんなに不思議か、サーシャ?』

 どうやら滝沢という男はロシア留学経験があるらしい。でなければアレクサンドラの愛称である『サーシャ』という呼びかけは出来ないだろう。愕然とした表情を顔に貼り付けたままのアレクサンドラを勝ち誇った表情で見下しながら、滝沢は顎から指を離し、服のボタンをひとつひとつ外し始めた。

『残念ながら私達も君らも同じ人間だ。それだけに人間の弱みも知っている。どんな苦痛に耐えうる人間も、餓えには弱い--------------それが食欲であっても性欲であっても。』

 ボタンを全て外すと、重量感のある乳房が現われる。滝沢はその重たそうな乳房をそろりと指でなで上げた。

『OH!』

 アレクサンドラは大きな声を上げ身を捩るが、滝沢は逃げることを許さずさらに愛撫の手を加えていく。

『安心しろ。これ以上痛い思いはさせないし、嫌だというのなら犯しはしない。だが、これも尋問の一つだということを忘れるな--------------今、ロシア軍はどこに駐屯を予定している?』

 滝沢の手がアレクサンドラの乳房を揉みしだき始める。じわじわとわき上がる快感に気が遠くなりかけるが、アレクサンドラは強情に口を割ろうとはしない。

『し・・・・しら・・・・・・・アオウッ!』

 アレクサンドラが抵抗を見せたその瞬間乳首が指で弾かれたのである。びりびりと痺れるような甘い疼きが乳房から全身に広がってゆく。

『これからじっくり身体に聞いてやる。どれだけ持つか・・・・・・楽しみだ。そう簡単に落ちてしまっては尋問のしがいもないから、せいぜい頑張って貰わないとな。』

 サディスティックな笑みを口許に滲ませるのと同時に滝沢の本格的な責めが開始された。



 決して乱暴ではない。だが、その愛撫は暴力以外何者でもなかった。ほんの僅かずつ快感の壺を外しながら徐々にアレクサンドラを昂ぶらせてゆく滝沢の指先を欲して身体を浮かせると、その指はするりと逃げ出してしまう。できるだけ扇情的に身をくねらせても滝沢自身は欲情を感じないのかますます冷たく、冷酷な目線でアレクサンドラを見つめるだけである。

『ねぇ・・・・・私が・・・・・欲しく無いの?』

 若い男なら自分に靡かぬはずはないと必死にしなを作ってゆくが、滝沢はまるで汚らわしい獣でも相手にしているようにあくまでも冷淡である。

『私が欲しいのは情報だけだ。さぁ、ロシア軍はどこに駐屯する予定なんだ?』

 滝沢の手がアレクサンドラの脚の間に伸ばされ、くちゅり、と卑猥な濡音を立てる。それと同時にかび臭い部屋に濃い欲情の匂いが立ちこめた。アレクサンドラはさらなる快感を求めて滝沢の指を追いかけるが、無情にも滝沢の指はするりと逃げてゆく。

『ロシア人の女は節操が無いとみえる。この程度でここまで乱れるとは・・・・・日本の女なら素人だってもう少し我慢できるだろう。淫らな雌豚がっ!』

 滝沢はアレクサンドラを辱めながら充血し、大きく膨れた花芽を爪で弾く。そんな手荒い愛撫さえ今のアレクサンドラにとっては快楽しかもたらさないらしい。大仰な嬌声を上げながら新たな蜜で内腿を、そして床を塗らしてゆく。

『OH!お願い・・・・・これじゃあ・・・・・。』

 アレクサンドラは欲情に染まった目で滝沢に訴える。もう少しだけ強く、長い刺激が与えられたらと願うが滝沢がそれを叶えてくれる訳もない。あくまでもこれは尋問という名の拷問なのである。

『だったらロシア軍の居場所を吐け!』

 あともう一押しで落ちる--------------そう確信した滝沢は少し強めに言い放った。

『簡単な事だ。別に作戦をばらせだとか軍の規模を教えろと言っている訳じゃ無い。』

 滝沢はアレクサンドラをうつぶせにすると腰を高く掲げさせる。肉感的な太腿の間から覗く薔薇色の花弁からはとめどなく蜜が溢れ、男を欲して蠢いている。

『尻の穴までひくつかせやがって・・・・・男を咥え込みたくってしょうがないんだろう?』

 滝沢がそろりと花弁をなで上げると、アレクサンドラはその指を追いかけるように腰を揺すった。だが滝沢の指は今まで通りアレクサンドラの欲望を満たすことなく離れてゆく。

『ロシア軍の居場所さえ教えてくれたらとことんまで可愛がってやる。扉の向こう側で見張りをしている奴を咥え込んでもいい。二人とも若いからいくらでも相手をしてくれるぞ、サーシャ。』

 その一言が決定打だった。痛みや、ある程度の性的快感に耐えうる訓練をしていたアレクサンドラだったが、このような快楽を与えられたのは初めてだった。この指技に加え、見張りの男達の逸物もと囁かれた瞬間、アレクサンドラの中で何かががらがらと音を立てて崩れていく気がした。

『鴨緑江・・・・・鴨緑江で待ち合わせてるの・・・・・・じきに日本軍も通るだろうからって、そこで待ち伏せしていれば・・・・・:。』

 甘ったるい喘ぎ声と共にアレクサンドラは仲間を売る言葉を零してしまう。痛みならどんなものでも--------------例え手足がもがれても喋らない自信があったが、快楽の餓えには耐えられなかった。滝沢が言ったように人間は餓えに弱い・・・・・それを嫌と言うほど痛感する。

『良く言ってくれた、サーシャ。まずは前菜といこうか。』

 滝沢は大量の蜜を吐きながら蠢く蜜壺に指を挿れると、激しくその中で指を暴れさせた。

『OH!いいの・・・・・・もっと・・・・・もっとぉ!』

 滝沢の指を締め付けながら叫び続け、アレクサンドラは派手に気をやってしまった。高くかかげられたまま、だらしなく蜜を垂れ流しているアレクサンドラを一瞥した後、滝沢は見張りに付いている若者を呼んだ。

「滝沢少尉・・・・これは・・・・・?」

 まだ二十歳そこそこの若い兵士達は、尻を高く掲げられた俯せの女の姿に面食らい言葉を失う。だが、身体は正直なものですでに軍服のズボンの前が窮屈そうに膨れあがってしまっていた。

「こんな薄暗い場所で真面目に見張りをしているご褒美だ。この女を満足させてやってくれ。ただし縄は解くなよ。この女、武術もたしなんでいるから、縄を解いた瞬間確実に殺される。」

 そして滝沢は性の饗宴になだれ込んだ三人をかび臭い部屋に残したまま、そこを後にした。



 部下と共に地下室に降りて行ってから三十分ちょっとしか経っていなかった。地下から上がってきた滝沢は、のんびりと緑茶を飲んでいた上司にアレクサンドラから引き出した情報を報告した。

「敵はここから北西40キロ先の鴨緑江に駐屯予定だそうです。」

 余計なことは一切言わない。ここから先は上司が決めることだということを弁えている。

「ならば斥候を送った方が良いな。この戦いが成功すれば君の昇進は間違いないだろう。」

 上司は滝沢にねぎらいの言葉をかけると、不敵な笑みを浮かべながらその場を去っていった。それを確認した滝沢はポケットの中から懐中時計を取り出す。その中には微笑む少女の写真が忍ばせてあった。

「亜唯子・・・・・。」

 それは滝沢の従妹であり、互いに想いを寄せ合っている相手であった。だが『血が近すぎる』と親族から反対されているのである。血が近いとは言っても従兄弟同士の結婚は珍しくないし、何故親族が、それも亜唯子の父親である虔三郎叔父が激しく反対するのか理解できない。
 虔三郎叔父に認めて貰うため自分はこの戦争で手柄を立てなければならないと強く思いながら、滝沢は懐中時計をポケットにしまい込んだ。



UP DATE 2010.06.03

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拍手文にしては長め&いつもよりエロ度が高くなってしまいました(^^;
設定としては『横浜慕情』から約20年後、日露戦争・鴨緑江の戦いの直前の話になります。
ここに出てくる滝沢少尉(下の名前はこれから考えようかと・笑)は虔三郎の甥っ子で虔三郎と結衣の娘である亜唯子(あいこ)と恋仲・・・・・ってところですかね。
ただ、この亜唯子の出生に曰くがありまして・・・・・こちらの拍手文が先になるか横浜慕情の本編が先になるか判りませんが、そこのところもそのうちにv
来月も一応このシリーズでの拍手文を考えております。(他に浮気しなかったらということで・笑)
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