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「横浜慕情(大人向け)」
横浜慕情~昌憲と亜唯子

運命に堕ちて~横浜慕情 昌憲と亜唯子の章・其の捌

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滝沢は仕事を早めに切り上げて亜唯子の待つホテルへと駆け込んだ。本当は定時に仕事を終える予定だったのだが、今にも自害をしかねないほど取り乱していた亜唯子の様子をちらりと見かけた滝沢の上司・古室が気を利かせて早退を許してくれたのである。

「従妹とはいえ、助けを求めて来た人間をみすみす自害させてしまっては帝国陸軍の恥だ。目の前のホテルなら何かあった場合すぐに呼び出せるし問題はないだろう。万が一お前だけでは手に負えない状況になったら遠慮は要らない、すぐに俺に連絡をくれ。」

 噂によると古室には心の病を負った妹がいるらしい。それだからこそ滝沢にも理解を示してくれたのだろう。それに加え日清戦争という大きな戦争も終わり、陸軍全体にゆとりもあった所為か、滝沢は寛大な許可を貰った。

「古室大佐、お気遣い、恐縮であります。」

 滝沢は古室に対してしゃちほこばった挨拶をすると、すぐさま亜唯子の待つホテルの一室へと向かった。

「亜唯子!」

 亜唯子が待つ部屋に辿り着くなり滝沢は勢いよく扉を開け、亜唯子の無事を確かめる。

「昌憲従兄さま!」

 滝沢の顔を見るなり、亜唯子はすぐさまその腕の中に飛び込んだ。早まった真似をしていなかったという安堵感と共に、その柔らかな肢体に頭の芯がくらくらとする。

「亜唯子・・・・・待たせた。もう、お前を手放したしない。」

 滝沢は亜唯子の顎を持ち上げ、自分の名をもう一度呼ぼうとした亜唯子の唇を己の唇で塞いだ。たとえ亜唯子が実の妹でも構わない。堕ちるならとことんまで二人で堕ちていこうと滝沢は覚悟を決めた。
滝沢は一旦亜唯子を解放すると膝の下に腕を入れ、抱きかかえる。

「に・・・・・従兄さま?!」

 亜唯子は驚き、滝沢にしがみついたが、滝沢は気にせずそのままベッドまで亜唯子を抱きかかえそっと下ろした。

「昌憲従兄さま・・・・・お務めは?」

 まだ明るすぎる窓の外の景色を見て疑問を感じた亜唯子が滝沢に訊ねる。

「古室大佐にお許しを戴いてきた。明日は非番だし、一日中亜唯子と一緒にいる事ができるから・・・・・。」

 滝沢はそう囁くと再び亜唯子の唇を吸い、舌を差し挿れた。情熱的で、淫猥なその接吻に亜唯子も一途に応える。ホテルの夕食まであと2時間ほど、それまでに一度くらい愛を確かめる事は出来るだろう。滝沢は亜唯子の唇を蹂躙しながら自身もベッドの上に横になり、亜唯子を強く抱きしめた。泥大島で守られていても亜唯子の昂ぶりは隠しきれず、いつも以上に熱く、蕩けるように柔らかい。

「・・・・・良いんだな、亜唯子?」

 滝沢は亜唯子の首筋に舌を這わせながら訊ね、耳を舐った。それがくすぐったかったのか、亜唯子は首を竦め、滝沢の愛撫から一旦逃れた。

「勿論です。従兄さまと夫婦の契りを交わせるのなら、亜唯子は・・・・・。」

 滝沢の愛撫から逃れた亜唯子だったが、今度は滝沢に頬をすり寄せ自ら唇を滝沢の唇に重ねる。そんな亜唯子が愛おしくて、滝沢は亜唯子を抱きしめた手に力を込めた。



 どれほどこの日を待ち望んだだろうか。泥大島の下から現れた雪をも欺く白肌を撫で、そして唇を這わせながら滝沢は亜唯子を少しずつ昂ぶらせてゆく。

「に・・・い・・・さまぁ・・・・。」

 最初こそ初めての経験に震えていた亜唯子であったが、ずっと思い焦がれていた滝沢に抱きしめられ、愛されて続けるうちにその震えはいつしか止み、熱っぽい声を上げ始めていた。
 その声に煽られるように滝沢の指は亜唯子の一番奥の、熱く滾ったぬかるみへと進み、まだ誰も触れた事のない秘所へ侵入する。

「痛いっ・・・・。」

 たった一本の指だったが、亜唯子にとってはそれさえも太すぎたらしい。眉を顰め、目に涙を浮かべながら滝沢に訴えた。

「辛いか?」

 滝沢は慌てて亜唯子の秘所から指を抜く。この時点で行為を止めるのは滝沢としては非常に辛いが、亜唯子を傷物にしなくても済む。複雑な想いを押し隠しながら滝沢は亜唯子に訊ねた。だが、亜唯子は首を横に振り続けてくれと訴えた。

「痛いですけど・・・・・・従兄さまと、結ばれるのでしたら、耐えて見せます。」

 破瓜の痛み、そして恐怖よりも滝沢と結ばれる嬉しさの方が勝っているのだろう。気丈にも亜唯子はそう答えた。

「じゃあ遠慮はしないから・・・・・もう少しだけ我慢してくれ。」

 滝沢は亜唯子に許しを請うと、先ほどよりゆっくり指を差し入れ丁寧に動かし始めた。それと同時に恥ずかしげに充血している花芽を舌でそっと転がし始める。すると先ほどよりもさらに激しく蜜があふれ出し、滝沢の指を、そして亜唯子自身の内ももを史トドに濡らし始めたのである。

「はぁ・・・・・んっ・・・・・に・・・・・従兄さ・・・・・まぁ。」

 あふれ出す蜜の量と比例するように、滝沢の丁寧な愛撫に先ほどまで痛がっていた亜唯子の声に甘いものが含まれ始めた。まだ少し痛そうではあるが、先ほどよりは滝沢を受け入れられそうである。

「そろそろ・・・・・いくぞ、亜唯子。」

 辛抱強く亜唯子を昂ぶらせていた滝沢であったが、それも限界間近であった。ようやく亜唯子が男を受け入れられそうな状態まで昂ぶった事を確認すると、滝沢は己の逸物を亜唯子の秘所に宛がい、一気に腰を突き入れる。

「ああっ、従兄さまっ!」

 破瓜の激痛に亜唯子は叫び、滝沢にしがみついたが、それ以上の強さで滝沢が亜唯子を抱きしめた。

「亜唯子・・・・・これで俺達は・・・・・夫婦だ・・・・・。」

 処女の締め付けは思った以上にきつく、滝沢は呻くが、それでもずっと恋い焦がれていた亜唯子を抱く事が出来た喜びに変えられない。ただひたすら強く抱きしめながら滝沢は事実上の『夫婦』になった事を確認するように亜唯子に囁き続けた。

「叔父貴の反対にあっても・・・・・・どんなに時間が掛かっても・・・・絶対に亜唯子を、俺の妻にするから・・・・・。」

 滝沢の言葉に、亜唯子も嬉しさのあまり涙を浮かべながら微笑む。運命という名の地獄に堕ちゆくのを自覚しながら、この笑顔を失いたくないと滝沢は亜唯子を抱きしめ、深く接吻した。
窓から差し込む夕日の為、血の色に染まった部屋で二人は互いを求め続ける。それは血の池地獄でのたうち回る罪人の様で、どこまでも鮮やかに、悲しかった。



UP DATE 2011.01.06

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スミマセン、諸事情で後書きが遅くなってしまいました・・・・・(>_<)

とうとう二人は結ばれてしまいました。この瞬間、二人は幸せだと思うのですが、事情が事情だけに亜唯子の両親が許さないと思いますし、滝沢自身にも数年後に日露戦争という大きな戦いが控えております。先へ進むほど『堕ちて』いってしまう話ですが、どこかで救いは作りたいんですよね~。さぁどこで作るか・・・・・難しいところです。

次回更新は2月10日、虔三郎が東京にやってきて二人の今後について話し合いが行われます。
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