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「Twitter小説」
火消しのユウト Page2

火消しのユウト 寒紅梅と街中のブラックホール3

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サクラやカッツェと合流したユウト達はそのまま『ケイロン』に乗ってクィス=アズ宮殿へと向かった。この時代の宇宙船は自家用飛行機のように大気圏内でも普通に飛行することができるが、さすがに宮殿付近に近づくとなると許可が必要となってくる。
普通ならまず下りないであろう宮殿着陸の許可だったが、さすがに今回ばかりは非常事態故のお目こぼしということで、ユウト達は『ケイロン』に乗船したままクィス=アズ宮殿に行くことができるのである。

「おい、あれ見ろよ。もうあんなでかくなっちまってるぜ。ブラックホール。」

アレクが指さす方向を見やると、そこには純粋な暗黒、すなわちバリアに封じられたブラックホールがあった。バリアの縁付近を見ている分には問題無いのだが、ブラックホールそのものを見つめていると眼がちかちかしてくる。人間の目は純粋すぎる色を見つめる事に向いていないのだ。

「それにしてもよくあれだけのブラックホールをバリアだけで押さえつけていられるよな。普通は反重力弾を撃ち込んで重力バランスを相殺するだろう?」

ちかちかする目をしばたかせながらユウトはブラックホールから視線を逸らす。さすがに10秒もブラックホールを見つめれば仕方がないだろう。
そんなユウトの言葉に対してアレクはちらりとブラックホールに一瞥をくれただけで断言した。

「いや、あの様子だとすでに反重力弾は撃ち込んであるんじゃねぇのか?でなけりゃ無理だろ、バリアだけでブラックホールを押さえつけるなんて。」

「確かにそれは言えるな。っていうかバリアーでだって普通無理だろう?さすが軍事国家カーラ帝国の技術、ってところだな。」

ユウトは感心しながら進行方向を見つめる。その先にはブラックホールとは真逆の、白亜の建物がそびえ立つ。

「ようやく到着か。どうやら宮殿は被害に遭っていないようだな。目がやられるのは変わらないけど。」

ブラックホールとは別の意味で目がやられそうな白亜の宮殿を見つめながら、ユウトは時期に到着する旨を伝える為ライラにダイレクトメールを送った。



(3/5~3/11 twitterにて掲載)

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今回はやけに眼がちかちかする回になってしまいました。真っ黒すぎるブラックホールに真っ白すぎる白亜の宮殿・・・どちらも目に悪そう(苦笑)
今回街中にできたブラックホールは重力子爆弾によりできたかなり小さなものなのですが、それでも周囲のものを吸い込んでどんどん大きくなる----------というふうに設定しております。なので放っておけばどんどん大きくなって星全体を包み込んでしまうのですが、それを辛うじてバリアーで封じて巨大化を防いでおります。外部からの攻撃を防ぐバリアーなのに、皮肉と言えば皮肉なのですが(^^;)

明日からの連載は、クィス=アズ宮殿に乗り込んだユウトとアレクの話になりますv
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