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「紅柊(R-15~大人向け)」
癸巳・秋冬の章

棚幡の別離・其の参~天保四年七月の旅立ち(★)

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夕暮れの空にかかっていた六日月は西の空へ傾き、天の川が天空へと流れてゆく。織姫星と彦星は悲しいほど煌めき、明日の逢瀬を待ちわびているようである。

(年に一度、逢うことを約束されていればまだ幸せだ。)

 横目でちらりと空を見上げながら、銀兵衛は喜代の唇を貪り続けた。銀兵衛の腕の中、ひたむきに銀兵衛を求める喜代を強く抱きしめ、名残を惜しむように柔らかな胸を、細い腰を弄り続ける。
 蒲生から十日の猶予を貰いはしたが、その期間はあっという間に過ぎてしまうだろう。その間であっても試し切り道場の稽古や藩の職務を休むわけにはいかないから、実質喜代や喜美と過ごせる時間は更に少なくなる。

「喜代・・・・・。」

 銀兵衛は喜代を接吻から開放すると、代わりに耳朶を舐りながらその場に喜代を押し倒した。そして急くように胸許をはだけ、喜代の乳房を露わにする。

「旦那様・・・・・。」

 涼しささえ感じる外気を乳房に直接感じ、喜代は恥ずかしげに目を伏せた。行灯の微かな灯りにもくっきりと浮かぶ白い膨らみは、痩せ細っていた一時期に比べふっくらしてきたように思える。銀兵衛は小ぶりな膨らみに胸を埋めると、肉食獣が獲物の味見をするかの如くゆっくりと舌を這わせた。わざと喜代を煽るようにぴちゃぴちゃと音を立てながら時には強く吸い上げ、時には歯を軽く立てながら銀兵衛の舌は喜代の乳房の頂を目指してゆく。

「ふ・・・・ぁ・・・・・。」

 蚊帳の中で眠っている喜美を起こさないよう必死に声を押し殺す喜代だったが、銀兵衛の執拗な愛撫に耐えられず思わず声が漏れてしまう。すでに乳房には銀兵衛の接吻の痕跡が紅色の花のように散り、膨らみの頂にある蕾もその散らされた紅色に負けず劣らず充血していた。

「まだ接吻くらいしかしていないのに、こんなに勃たせるなんて。」

 欲情が含まれた喜代の声に、そしてあからさまに反応を示す喜代の身体に気を良くした銀兵衛は、左手で片方の乳房を揉みしだきながら、もう片方の乳房にある頂きを強く吸った。

「あんっ!」

 銀兵衛から与えられた強い刺激に思わず大きな声を出してしまい、自らの口を手で塞ぐ喜代だったが、銀兵衛の愛撫は止まらずますます執拗に喜代の胸を嬲ってゆく。左手は形が変わるほど乳房をこねくり回し、唇に含んだ蕾は強く吸われながら舌でころころと転がされる。それだけで銀兵衛の愛撫に溺れそうになってしまうが、目の端にちらりと見える蚊帳が喜代の理性をつなぎ止める。

「心地いいのか、喜代?少しくらいなら啼いてもいいんだぞ。」

 喜代が自らを抑えていることに気がついた銀兵衛は、固く凝った乳首をしゃぶりつつ意地悪く喜代に囁く。その予想できない不規則な歯の動き、そして舌の動きがさらに喜代の乳首を刺激して、喜代は快楽に身体を仰け反らせた。

「い・・・・意地悪は、おやめくださいませ・・・・・喜美が・・・・・起きて・・・・・はぁ・・・・・んっ。」

 喜代が銀兵衛に訴えた瞬間、銀兵衛が吸っていた乳首に軽く歯を立てる。その強い刺激に喜代の抵抗はもろくも崩れ去る。半開きになった唇からは熱い吐息が零れ、艶かしく濡れている。それは恨めしそうに銀兵衛を睨みつける瞳も同様で、明らかに欲情に潤み、熱を帯びていた。

「何が意地悪なものか・・・・・こんなに感じているくせに。」

 銀兵衛は潤んだ喜代の目を覗き込みながら、するり、と手を喜代の太腿に重ねる。

「何ならちゃんと確認してみるか?お前がどれほど好き者か・・・・・。」

 そう言うなり銀兵衛は喜代が抵抗する間も与えず浴衣の裾をめくり上げ、太腿の裏側に手を回す。両足を強く閉じていても後ろ側には意外と隙間があるもので、銀兵衛はその隙間に--------太腿と尻の間の僅かな隙間に節くれだった指を忍ばせたのである。

「あっ・・・・・。」

 思わぬ場所からの侵入に喜代は小さな驚きの声を上げるが、銀兵衛は構わず更に奥へと指を進めた。秘めやかに息づく菊座を掠め、そのさらに奥にある秘孔へと指が届いた瞬間、くちゅり、と明らかににそれと判る卑猥な濡音が部屋に響き渡る。

「ほらこんなに濡れて・・・・・喜美が横で眠っているというのにいけない母親だな、喜代は。」

 わざと喜代を煽るような言葉を囁きながら、銀兵衛の指は蜜を滴らせている蜜壷へと差し込まれ、ゆっくりと抜き差しを始めた。剣術で鍛えられた銀兵衛の節くれだった指はそれだけでも強い刺激を喜代に与えるが、銀兵衛はわざと焦らすように喜代の蜜壷の中で指を蠢かせたり、途中で動きを止めたりと喜代を翻弄する。

「だ、旦那様ぁ・・・・もう、堪忍・・・・・。」

 決して激しくはないが、喜代の全てを知り尽くした銀兵衛によるつぼを心得た愛撫である。喜代は自らの身体を擦り付けるように銀兵衛にしがみつき、快楽を訴える。だが、銀兵衛はこれだけでは満足していなかった。

「まだまだだ、喜代。もっと心地よくしてやる。」

 銀兵衛は意味深な言葉を囁きながら指を抜くと、すっかり力の抜けた喜代の脚に手をかけ膝を開く。その奥にはたっぷりと蜜を含んだ花弁があえかに息づいていた。銀兵衛はそれを確認すると花弁に顔を近づけ、唇を付けたのである。

「だ、旦那様?!」

 銀兵衛の思わぬ行動に喜代は驚き、銀兵衛の頭を自らの脚の間から引き離そうとしたがそれは叶わなかった。銀兵衛は喜代の脚を抱えさらに大きく開くと、濡れそぼった花弁に舌を這わせ、ぷっくりと膨らんだ花芽をちゅるり、と吸ったのだ。その瞬間、激しく甘い痺れが、喜代の全身を走り抜ける。

「あ・・・・・これ、だめぇ!旦那様っ、許してっ!」

 初めて感じる激しい快楽に、喜代は寝ている娘への気遣いさえ忘れて叫んでしまった。だが、銀兵衛はそんな喜代にお構いなく口淫を続ける。充血し膨らんだ花芽から濡れそぼり息づいている花弁、そして蜜を滴らせながらまるで別の生き物のように蠢いている蜜壷を舌で舐り、強く吸い上げ、時には舌をこじ入れてゆく。その銀兵衛の舌の動き一つ、唇の動き一つに喜代はまともに反応してしまい、どんどん高みに昇り詰めてゆく。

「あんっ・・・・もう、堪忍・・・・・これ以上はもう・・・・・ああっ!!」

 銀兵衛が再び花芽を強く吸い上げた瞬間、喜代は頤を仰け反らせた。そしてそれと同時に蜜壷が激しくひくつき、多量の蜜が溢れ出す。多量の蜜は銀兵衛の顎や喜代の内腿をさらに濡らし、畳に滴っていった。

「気を・・・・・遣ったんだな。」

 銀兵衛は満足気な笑みを浮かべながら喜代の脚の間から顔を離した。そしてそれと入れ替えるように赤黒く怒張した己の逸物を、気を遣って未だひくついている喜代の蜜壷に挿れる。その瞬間、喜代の蜜壷は侵入してきた銀兵衛の逸物を締め付けてきた。子供を生んだとは思えぬその強い締め付けに銀兵衛は軽く呻く。

「喜代・・・・・。」

 銀兵衛は喜代の瞳を見つめながら、切なげに愛しい女の名を呼んだ。そして次の瞬間、まるで女を知り始めた少年のようにがむしゃらに喜代に腰を打ちつけ始めた。その激しさに翻弄されながら喜代は銀兵衛の背中に腕を回し、強くしがみつきながら銀兵衛の唇を求める。

「旦那様ぁ・・・・・。」

 甘く訴える声に誘われるように銀兵衛は喜代の唇に己の唇を重ねた。

(喜代・・・・・惚れている。)

 重なりあったまま一つに溶けてしまうような錯覚に陥りながら、銀兵衛と喜代はただひたすらに互いを求め続けた。



 情事を終え、二人は娘が寝ている蚊帳の中へ滑り込みそのまま床に就いた。先ほどの情事で疲れてしまったのだろう、布団に入るなり喜代は小さな寝息を立てて眠ってしまった。その寝顔を見つめているうちに、銀兵衛の胸にじわじわと悲しみが沸き上がってくる。

(何故俺は離縁を・・・・・自分よりも大事な者を切り捨ててしまったんだろう。)

 親子三人川の字になって眠る--------それは他人から見れば他愛のない家族の光景かもしれない。しかし銀兵衛にとってはあと十日ほどしか許されない、贅沢なのである。

(いっそ・・・・・藩に申し立てをしてみようか。)

 御様御用を任され、幕府の勤めも果たす事がある山田道場の門弟は、幕府からの要請もありなかなか江戸から離れる事を許されない。申し出をしたところで却下されることは確実だろう。だが、何か行動に移そうと思わなくては潰されそうな切なさに耐え切れない。

(何せ代々江戸詰めだった蒲生家が川越へ行くんだ。もしかしたら・・・・・。)

 眠たさの所為だろうか、叶いもしない妄想を抱きつつ銀兵衛は眠りに落ちていった。



 本来なら叶うことなど無理と思われる川越行き。だが、銀兵衛の願いは思わぬ形で叶うことになる。



 それは銀兵衛が蒲生に喜代との逢瀬を頼み込んだ日から三日後の事であった。いつも通りの刻限に銀兵衛が道場に到着した時の事である。

「おや、あの声は四兵衛さん達か?」

 玄関をくぐった瞬間屋敷の中から剣呑な話し声が、しかも時折怒鳴り声に近い口調の声が聞こえてきたのだ。その声は特に聞き覚えのある前畑四兵衛達のものであった。

「四兵衛さんが怒鳴るなんて・・・・・一体何があったんだ?」

 また利喜多の奴がやらかしたのかと思ったが何となく様子が違う気がする。銀兵衛は屋敷へ上がり込み声のする方へ向かっていった。

「お早うございます、一体どうしたんですか朝っぱらから怒鳴ったりして。」

 話し声がする部屋の襖を開けると、そこには師匠である吉昌と、前畑本家の三人がいた。吉昌の手代わりを務める事もある四兵衛が吉昌と話し込むことは少なくないが、その場に息子たちが同席することは極めて珍しい。

「おお、銀兵衛か。いや、大したことは・・・・・。」

「父上、大した事は大いにあるでしょう!利喜多の人生がかかっているのですよ!」

 四兵衛の言葉を遮り、そう叫んだのは芳太郎であった。

「私は長男ですから藩のお役に就けますし、藩校の方にも仕事はあります。だけど次男の利喜多はそうは行かないでしょう!私が道場をやめれば済むことです!」

 だが、そんな芳太郎の意見に真っ向から反対したのは他でもない利喜多である。

「兄上、それはなりません!だって兄上はもう少しで免許皆伝じゃないですか!ここまで来て辞めるなんて・・・・・ここまでの努力が水泡に帰すじゃないですか!絶対に駄目です!」

 普段穏やかな四兵衛家族とは思えぬ口論に、銀兵衛は目を白黒させた。

「・・・・・朝っぱらからこんな調子なんだ。」

 吉昌は薄くなった頭を掻きながら銀兵衛にぼやいた。

「師範である四兵衛さんに辞められてしまうのは道場としても困るので、それだけはよしてくれと言ったら兄弟でどちらが辞めるか喧々諤々の口論になってしまって。」

「辞める・・・・って?一体何故二人の内一人が辞めなければならないんですか!」

 思わぬ事態に素っ頓狂な声を上げる銀兵衛に対し、四兵衛が説明する。

「銀兵衛、お前も噂で聞いているだろう?藩の人員削減と財政緊縮については。」

「はい。しかしそれが何故・・・・・?」

「山田道場に通っている試し物芸者にもそのお達しが来てな。さすがに一家から一人しか出していない者を辞めさせる訳にいかないから、一家から三人を出している我が家から一人辞めさせるようにと藩から要請があったんだ。いっそ俺が辞めることが出来れば二人共道場に通わせてやることができるんだが・・・・・。」

 四兵衛は腕組みをして悩ましげに唸ってしまった。誰かが道場を辞めなければならない--------その話を聞いた瞬間、銀兵衛の顔に笑顔が滲む。

「四兵衛さん、ご安心を。三人とも辞める必要はありませんよ。」

「銀兵衛?お前、何を考えている?」

 銀兵衛の言葉に不穏なものを感じた四兵衛が厳しい声で尋ねる。だが、そんな四兵衛に対して銀兵衛はどこまでも穏やかに--------むしろ幸せさえ滲ませるような極上の笑顔でとんでもないことを口にしたのである。

「その話、私が引き受けましょう。私が辞めれば諸々話は丸く収まりますので。」

 自分が辞める--------銀兵衛の思わぬ申出に、その場にいた者は目を丸くした。



UP DATE 2012.7.17

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なんか久しぶりにイチャラブなエロ話を書いたような気がします。先月もレ○プまがいだったし・・・照れくさいけど書くのはこういうタイプの話のほうが好きです(*^_^*)

別れなければならない--------そう覚悟を決めていた銀兵衛ですが、思わぬ展開になってしまいました。確かに藩の予算で一番余計なのは試し切り道場へ支払う謝礼やその他諸々の費用でしょう。ただ、川越藩士でありながら御様御用という幕府の仕事も行なっているため、そう簡単に削減できないところが藩としては辛いところなのですが(^_^;)
だからこそ藩は『できるだけ家に影響のない人事を』ということで四兵衛親子に白羽の矢を立てたのでしょうが、その人事はむしろ銀兵衛にとって魅力的なもので・・・・・喜代にひっついて川越へ帰れる可能性が高くなりますしね^^

次回更新は7/24は七月話の最終話、銀兵衛の決意、そして旅立ちになりますv
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