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「紅柊(R-15~大人向け)」
癸巳・秋冬の章

八朔の嵐・其の貳~天保四年八月の秘め事(★)

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八朔の嵐が荒れ狂う騒音は耳をつんざき、人々は嵐が過ぎ去るのを息を潜めて待っている。だがそんな中にも例外というものはあり、芝にある備中新見藩の藩邸の一角では艶かしく交わる男と女の息遣いが満ちていた。

「寿江・・・・・今日は特に色っぽく啼くな。ますます声を上げさせたくなるじゃないか。」

 耳朶をくすぐる為右衛門の低く、甘い声が寿江の身体を痺れさせる。寿江は思わず裾を捲り上げた為右衛門の手に己の手を重ね合わせながら恥じらいに身体を震わせた。

「旦那様ぁ。そんな、恥ずかしいこと言わない・・・・・で・・・・・あんっ!」

 頤を仰け反らせ、訴えた寿江の乳首に強い刺激が加わる。為右衛門の無骨な手が柔らかく寿江の乳房を押し包み、指先で固く凝った頂きを転がしたのだ。寿江の敏感な部分を全て知り尽くした為右衛門の愛撫に、寿江は為右衛門にしがみつきながらさらに甘ったるい声を上げてしまう。そんな寿江の紅潮した頬に為右衛門は己の頬を摺り寄せ、熱っぽく囁いた。

「何が恥ずかしいものか。俺達は夫婦なんだぞ。どんな狂態だって恥ずかしいことなんてないだろう。」

 風雨は激しく、耳をつんざくばかりなのに何故か為右衛門の声だけはするり、と寿江の耳に入ってくる。そんな声に誘われるように寿江は擦り寄せられた頬に己の唇を摺り寄せ、為右衛門の接吻をねだる。その催促に為右衛門は応え、頤を仰け反らせながら接吻をねだる寿江の唇を再び吸った。



 隙間風に行灯の光がゆるり、と揺れる。そんな頼りなげな灯りに照らされながら為右衛門の膝の上に乗せられ、唇を貪られている寿江はある意味娼妓より淫蕩であった。裾を捲り上げられ太腿の付け根まで露わになった脚は緩く開き始め、気崩れた袷からは張りのある乳房が飛び出している。さらに右の乳房は為右衛門の掌によって歪められ、固く凝った乳首は指先で嬲られていた。

「ん・・・・・っ。」

 くぐもぐった声が寿江の口から溢れる。絶え間なく与え続けられる愛撫に嬌声を上げたくても為右衛門の唇に塞がれて叶わない。
 為右衛門の左手は緩く開き始めた寿江の膝小僧から徐々に奥へと向かってゆく。その手を誘いこむように寿江の脚は開き、それに伴い着物がさらに捲れ上がって秘めやかな場所がちらりと見え隠れする。

「・・・・・寿江、少し腰を浮かせてごらん。」

 寿江の唇を開放した為右衛門が優しく促し、その指示に寿江は素直に従う。すると腰にまとわりついていた着物を為右衛門が素早く捲り上げ尻の下から引き出したのだ。見え隠れしていた秘められた部分は露わになり、すでに溢れだした蜜で濡れそぼっていた秘所が行灯の光にきらきらと反射する。さらに為右衛門は自らの下帯をずらし、固くそそり立った逸物を寿江の秘所に沿わせるように宛てがったのである。

「旦那・・・・さまぁ。こんな格好、恥ずかしい・・・・・。」

 反り返った為右衛門の逸物に跨るような姿は交わるよりもいやらしく、寿江は耳まで朱に染めて恥らうが、為右衛門は寿江の太腿を押さえつけながら耳許に唇を近づける。

「そう言いながら腰が動き始めているのはどういうことだ、寿江?俺はちっとも動いていないぞ。」

 為右衛門の指摘に寿江は愕然とした。確かに花弁を逸物にこすりつけるように寿江の腰は無意識に動いていたのだ。それに気が付き動きを止めた寿江であったが、今度は為右衛門が寿江を煽るように逸物で花弁や花芽をこすり始めたのである。自分で動くのとはまた違った、激しい刺激に寿江の声は高くなってしまう。

「やぁ!だめぇ・・・・・そんな事されてしまったら・・・・・寿江、おかしくなって・・・・・はぅん!」

 鼻にかかった甘ったるい声を上げながら寿江は快感に乱れる。自分の思うまま、否、それ以上の反応を見せる寿江に為右衛門は満足気に笑う。

「構うもんか。この雨風じゃ寿江の恥ずかしい声も、蜜壷からのいやらしい濡音も聞こえはしない。もっともっと乱れてもいいんだよ、寿江。」

 為右衛門の柔らかい声が寿江の耳をくすぐった瞬間、寿江の乳房を嬲っていた手に力が籠り、太腿にかかっていた手が寿江の花芽を捉え擦り上げたのだ。

「ああんっ!そこぉ!!」

 ぴくん、と寿江の身体が跳ね上がる。その跳ね上がった瞬間を見逃さず、為右衛門の指は寿江の蜜壷を捉え、くちゅり、と卑猥な音と共に中に滑り込んだ。寿江の蜜壷から滴り落ちる蜜は瞬く間に為右衛門の手を濡らし、さらに布団や畳をも濡らしてゆく。

「外も洪水の心配があるが、こっちの洪水のほうが深刻だな。」

 為右衛門は寿江の蜜壷に指を出し入れしながら囁いた。

「そ・・・・・そんなこと・・・・・・あふん・・・・・。」

 指が蜜壷の中で蠢くたび寿江は快感に艶めく声を上げ、自ら腰を動かしてしまう。武士の妻としてはあまりにもはしたない行為ではあるが、為右衛門はそれをなじることはなくむしろその動きを歓迎するように寿江を煽る。

「また腰を動かして・・・・・しかもこんなに濡れそぼっているのに、指をきゅうきゅうと締め付けて。本当に寿江はいやらしい子だ。」

 あえて寿江を恥ずかしがらせるような言葉を囁きながら為右衛門は寿江の蜜壷から指を抜き、その代わり己の逸物の先端を蜜口に挿入した。

「あんっ!」

 太い逸物に貫かれ、寿江が思わず驚きの声を上げてしまう。だが、為右衛門の腰が動き出すのと同時に声は甘ったるい嬌声に変わり、止まらなくなっていく。

「だ、だめぇ!そ・・・・・そんなにされちゃったら・・・・・おかしくなってしまいますぅ!」

 快楽を訴え、為右衛門にしがみつきたくても、背後から抱えられ、胡座の上に串刺しになっている状況ではしがみつくことさえできない。辛うじて自分の身体に回されている為右衛門の太い腕に掴まるのが精一杯で、まるで大風に煽られる木の葉のように寿江は為右衛門が繰り出す激しい動きに翻弄される。

「安心しろ、いくら乱れてもとことんまで可愛がってやる。それよりも、お前のほうこそ覚悟しておけよ。何せ・・・・・。」

 為右衛門は寿江の上体を引き寄せ、耳許で囁く。

「今日は俺達以外この家に誰も居ない--------孕むまでまぐわい続けるぞ。」

 その瞬間、寿江の身体の中で熱い迸りが弾け、同時に寿江も気を遣ってしまった。



 為右衛門と寿江が互いを求め始めてから二刻ほど経っただろうか。雨風はだいぶ収まってきたが、後藤家の寝室の嵐は未だ収まりそうにない。

「旦那様ぁ。」

 甘い声で為右衛門をねだりながら寿江は為右衛門の逞しい背中に細い腕を回す。それに応えるように為右衛門は組み敷いた寿江の身体に楔を打ち込むように、激しく腰を動かし続けた。

「寿江・・・・・惚れている。」

 光の玉となった首筋の汗に唇を這わせた為右衛門がその次の瞬間、寿江の耳を強く噛んだのである。

「はうっ!」

 すると強すぎる刺激に寿江は小さな叫び声を上げ、蜜壷がさらにきゅっ、と締まる。その締め付けを愉しみながら為右衛門は意地悪く寿江を言葉で嬲る。

「どこまで搾り取るつもりだ?締め付け過ぎだぞ、寿江。」

 実際為右衛門はすでに三回果てており、寿江に至っては何度気をやったか解らない。だが、それでも飽きたらず箍が外れたように二人は互いを求め、貪り合っていた。
 普段家族を気にして夫婦の努めさえも控えめに行なっていた為だろうか。結婚当初同居していた妹たちはすでに他家へ嫁ぎ、父親も弟も平河町だ--------その安心感が二人をただの男と女にしてしまったのかもしれない。
 寿江の髪はぐしゃぐしゃに乱れ、一度洗って結い直さなければ収集がつかないだろう。そんな寿江の髪の毛を優しく撫でながら為右衛門はさらに激しく寿江を責め立てる。

(さすがに今回は孕んでくれるだろうか。)

 忙しい時は月に一度さえままならない夫婦の営みである。こんな時に頑張らなければ子をなすことはまず無理だろう。

(もし、今度も駄目だったら外に連れ出してみるか。)

 半ば冗談に為右衛門は考える。勿論跡取りを作らねばならないという義務感からなのだが、寿江という、この世でただ一人完全に自分好みに作り上げた女を思うがまま翻弄したいという欲望のほうが強い。出合茶屋かどこかの貸座敷か、寿江が心置きなく情事に溺れることが出来る場所を探し出さなくてはと為右衛門は寿江を抱きながらぼんやりと考えた。その時である。

「旦那さまぁ・・・・・。」

 不意に寿江がしがみついてくる。また気を遣りそうになっているのだろう。だが、さすがに長い時間情を交わしているせいか寿江の疲労が濃くなっていることに為右衛門は気が付いた。

(今日はこれくらいにしておくか)

 そんな為右衛門自身もそろそろ限界に近づいている。為右衛門は更に激しく腰を動かし、さらなる高みへと一気に昇り詰めていった。



 激しい情事を終えた二人は互いの身体に腕を回しながら息を整えていた。ふと気が付けば激しかった風はやみ、どこからか虫の声が聞こえてくる。

「すっかり大風はどこかへ行ってしまったようだな。」

「はい・・・・・。」

 為右衛門の胸に顔を埋め、うとうとしながら寿江が答える。やはり無理をさせてしまったせいだろう。為右衛門は寿江を抱き寄せている腕に力を込める。

「明日は美しい秋晴れだろう。お休み、寿江。」

 為右衛門はそう囁いたが、その声は寿江の耳には届いていなかった。心地よさそうな寝息を立て、幸せそうな笑みを浮かべながら眠りについている。

「明日・・・・・親父殿や五三郎が帰ってくる前にたたき起こして髪の毛だけでも整えさせないとな。」

 すっかり崩れてしまった寿江の髪は、二人の情事の激しさを物語っていた。これを見られてしまったら自分たちが何をしていたかひと目でばれてしまうだろう。為右衛門は寿江の額に一つ接吻を落とすと、自らもそのまま眠りに落ちていった。



UP DATE 2012.8.14

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ははは・・・・・今回はただひたすら為右衛門&寿江のエロに終始させて頂きました(^_^;)さすがに帰省直後の時間がない時に資料を使うよ~な真面目な話は無理ですって(爆)

この二人の情事、半分は『跡取りを作らなければならない義務』の為なんでしょうが、あとの半分(いや、それ以上かも・・・^^;)は絶対に情事そのものが目的というか、これでコミュニケーションを取っているというか・・・・・絶対に『子作り』という本来の目的から外れているよ~な気がしてなりません(^_^;)

台風に紛れて好き放題やらかしてしまった為右衛門夫婦、果たしてこれだけ疲労困憊していて、父親や弟が帰ってくるまでに起きて情事の痕跡を消すことができるのでしょうか(笑)次回をお楽しみくださいませ~♪
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